そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

四国の旅 第23日 宇和島市・「へんろ宿もやい」へ

2012年07月28日 | 2011年四国の旅-1
11月4日(金) 晴  (須ノ川公園~宇和島市・へんろ宿もやい)

○本日の参拝
ありません



6時5分、出発。国道56号線を北上する。すぐにあたりが明るくなってくる。

6時30分、鳥越トンネルを抜けると宇和島市。


6時40分、浦知湾を見ながら歩く。






はじめは一段高い国道を歩いていたのだが、湾に沿って町並みの中を行く「四国のみち」に下りていってみる。




しかし、早朝のせいもあるとはいえ、人影もなく何となくゴーストタウンのような感じ。


ようやく散歩のお婆さんに出会ったので話を聞いてみた。廃棄された状態の筏は真珠養殖用で、ここは20年くらい前まではたいそう盛んだった、とのこと。しかし海が汚れて真珠が取れなくなってしまったため、今ではわずかに2・3軒を残すだけになってしまったのだそうだ。素人目には下の方まで透き通った緑のきれいな海水に見えるが、湾の奥なので汚れが堆積してしまうのだろうか。

記念碑もどこか寂しい。




さらに湾に沿って行くと、海上にブイがたくさん並んでいる。


通りがかりの男性に聞くと、真珠の養殖のための物で、彼によると、愛媛県は真珠養殖では日本一の生産量だ、と誇らしげだ。てっきり三重県が日本一だと思っていたが、誤りだったようだ。とはいえ、先ほどのお婆さんの話との落差に驚いてしまう。ほんの1kmほどでこんなに違うものなのかな?

7時、岩礁の上に小さな社が祀ってあった。


さらに海を見つつ湾に沿って歩く。


7時15分、「ふれあいひろば」にて小休止。




ここにはトイレ付きの立派な休憩所があった。


7時25分、宇和海に別れを告げ、内陸部へ。


7時30分、大場の鼻トンネル。


7時50分、嵐坂トンネルには、


隣に歩道トンネルがある。車の危険なし、排気ガスなし。


トンネルを抜けたところに嵐坂ポケットパーク「風園」という公園があり、東屋がたくさんあった。水・トイレあり。野宿適地。




8時30分、かも田休憩所。隣で食べ物を売っている。


さっそく、蒸しパンとみかんを買いパクつく。売店の女性から唐饅頭とお茶の「お接待」。


9時、芳原川に沿って静かな遊歩道のへんろ道を行く。




9時20分、岩松川河口の津島大橋をわたる。


10時15分、松尾トンネル手前の案内板。ペットボトル買う。


峠越えルートをとるか、トンネルルートにするか、迷って、一旦峠ルートに入って行ってみたが、時間的に不確定要素が大きいことと、なによりウォーキングシューズの底が頼りない感じなので、足裏の痛みを想像して日和ってしまった。「てんや」という遍路小屋までですぐに引き返す。

10時25分、悪名高き排気ガスの松尾トンネル。


しかし、実際に歩いてみると交通量はさほどでもなかった。トンネル手前で曲がっていく車がかなりあったせいだろう。
とはいえ、排気ガスで天井は真っ黒。前方も霞がかかったようでよく見えず。バンダナで応急マスクをし、普段は長いトンネルでは「三橋美智也・美空ひばり大全集」なのだが、歌どころではなく呼吸回数を少なくし、ただひたすら出口を目指した。


ようやく抜けた20分間、1710m。


11時10分、松山まで100キロの標識。


あれっ、三浦半島は神奈川だけかと思いきや、伊予の国にもあった。


11時40分、ダイソーにて、反射シール、絆創膏、愛媛県の地図など買う。

12時20分、メディコ21にてテーピング、セロテープなど買う。

12時40分、番外霊場馬目木大師。


12時50分、頭上高く、宇和島城天守閣。


13時、宇和島城見学。


登城門を入り、石段を上ると、


かわいらしい天守閣。


天守閣に登る。入場料200円。


天守閣内部。


天守閣より、宇和島湾。


宇和島市街地。


天守閣前の広場で小休止。城の写真を撮る。




「山里倉庫」の郷土館(入場無料)。漁業・農業用具類、調度など日常生活品がやや雑然と展示してあった。入館者は他になし。


宇和島に関係した人物として、高野長英、大村益次郎のほかに、「鉄道唱歌」や「青葉の笛」の作詞者の大和田岳建樹などが紹介されていたのが印象に残った。

他にも、歌碑があったことで、中井コッフという宇和島出身の歌人がいたということを知った。




1時間ほどの見学を終えて、複雑な市街地のへんろ道を辿りつつ、宿へと急いだ。

宇和島は闘牛の街。


商店街はシャッターが目立った。


14時20分、番外霊場の龍光院。


JR予讃線の線路をこえ、


素泊まりなので途中のコンビニで食料を調達(おにぎり、サラダ、缶ビールなど)して、

15時ちょうどに今日の宿である「へんろ宿もやい」に着く。


夕食時に、宿から「お接待」で宇和島じゃこ天、果物、サラダをいただいた。


その後は、のんびりと宇和島城のパンフレットなどを眺めて過ごす。







歩数 46,917歩(いきいき歩数) (累計 945,769歩)
距離 34.5km              (累計 648.5km)
費用 6,124円(宿代3000、その他3124) (累計 96,786円)
























四国の旅 第22日 愛南町・須ノ川公園へ

2012年07月26日 | 2011年四国の旅-1
11月3日(木) 雨のち曇 (米屋旅館~愛南町・須ノ川公園)

○本日の参拝
第39番札所 赤亀山寺山院 延光寺   (御本尊:薬師如来)
第40番札所 平城山薬師院 観自在寺 (御本尊:薬師如来)

地図1


今日の予定は、宿に荷を置かせてもらって、先ず39番の延光寺をお参りし、とってかえして荷を引き取って、その後40番の観自在寺方面へ向かおうというもの。

6時、前夜に予約しておいた弁当を持って、空身で延光寺に向かう。

松田川にかかる宿毛大橋を渡り、少し先で国道56号線に合流。小雨がパラパラときたが、大したことはない。

7時5分、延光寺方面への分岐。


田園の道を行くころに雨があがる。


7時15分、第39番札所の延光寺へ。


山門。


本堂と、


大師堂。


境内は早朝で静かだったが、


もう参拝をしているお遍路さんもいた。


帰路、宿毛からの歩き遍路のグループにいくつか会った。

8時40分、宿でザックを回収して、改めて出発。


時間の都合で、今回は松尾峠のへんろ道へは行かず、迂回して北上する国道56号線を行く。

9時15分、宿毛トンネル。


雨が降り出す。予報では曇りのち晴なのだが・・・。

路傍の合歓の花。「・・・雨に西施がねぶの花」。


10時20分、県境の正木トンネルを抜けると「菩提の道場」へ。


さらば「修行の道場」。


10時40分、一本松トンネルの先の休憩所にて小休止。


先に来て休んでいた小生と同年配の茨城からのお遍路さんと、歩き遍路の話などしながら、雨宿りしながら・・・。
一般に宿泊りの歩き遍路は、尊敬もされ有難がられもするが、野宿の歩き遍路に対しては二通りの態度が見られる。中には休憩所を汚したり、騒いだりする人もいたりするからだ。とりわけ「職業遍路」と呼ばれる歩き遍路の人たちは、「乞食遍路」と呼ばれたりして、なかなか見方が厳しいようだ。茨城さんの経験談――昼食時に、「職業遍路」とおぼしき人がおり、パンを二つに割って分けてあげようとしたところ、さっと半分は懐に入れ、もう半分も食べてしまった。「変な人がいましたよ」、と。

茨城さんが合羽を着て出ていくと同時に、やはり同年配の神奈川からのお遍路さんが来た。聞いてみると川崎の中原区から、とのこと。小生は隣の幸区なので、ほんの10km足らずの近くから来たお遍路さんだった。靴が合わず、足が痛いと言っていたが、それでも通し打ちのつもりだ、と。

雨が一時上がったので出発。

11時40分、一本松。








12時20分、鹿のかぶりものをした少年たちが歩いており、








許可を得て、写真を撮らせてもらう。


町指定無形民俗文化財の鹿踊りで、今日(11月3日)は愛南町の秋祭りなので、その一環としてやっている、とのこと。東北地方がルーツのようで、地区によって、五鹿、六鹿、七鹿・・・などがあるそうだ(ここは六鹿)。

12時55分、蓮乗寺トンネル。


13時20分、河原で秋祭り。


城辺トンネルの先で、茨城さんに追いつき、一緒に行く。


地図2


13時45分、第40番札所の観自在寺へ。


山門。


境内。


本堂と、


大師堂。


宝聚殿。


お参りの後、あと13キロ余りあるので、一人で先行。

14時10分、八幡神社の祭礼。




14時35分、御荘湾。


15時、こちらは厳島神社祭礼。




15時35分、室手海岸。






16時、御荘港。


ここは金峰神社。




16時10分、国道56号線の内海トンネル脇に、並行して内海ふれあいトンネルがあった。歩行者・自転車専用である。


長さ915m。




16時25分、トンネルを抜けると雨がやんでおり、パッと視界が開けた。穏やかな海は宇和海である。


16時50分、須ノ川公園に着く(公園内の池)。


お遍路休憩所があるはずだと思い探したが見つからなかった。大きな休憩棟にはテント禁止の張り紙があったので、池のそばの蜘蛛の巣がはった小さい方の休憩棟に泊まることにし、売店に清掃協力費300円を払いに行ったが、閉まっていた。


公園内の水は飲めないとあったので、売店横の自販機でペットボトルを買った。途中のコンビニで食料を調達すべきだったが、場所の判断を誤り(まだ先にあるだろうと思い)、結局今夜も非常食(ピーナッツとアメとガム)。

18時40分、草臥れて早々に寝てしまった。

夜はだいぶ冷え込んだ。池の野鳥の鳴き声しきりなり。夜中に小用で起きた時には頭上にスバルが輝いていた。


歩数 6,949歩  (累計 898,852歩)
距離 42km    (累計 614km)
費用 6,950円(宿代6000.ビール500.ペットボトル450) (累計 90,662円)





















四国の旅 第21日 宿毛市・米屋旅館へ

2012年07月25日 | 2011年四国の旅-1
11月2日(水) 晴 (叶崎観音堂~宿毛市・米屋旅館)

○本日の参拝
ありません




夜中、風強し。オリオン座が瞬いていた。

5時30分、「来た時よりも美しく」、観音堂の掃除をして出発。

トンネルを3つ抜ける頃、空が明るくなり始める。今日も晴の予感。

6時、小才角を通過。(手ブレ写真)


6時5分、山際がオレンジ色に。


海を眺めつつどんどん歩く。


6時40分、予定よりだいぶ早く大浦分岐に着く。


当初計画では、国道321号線通しに行く予定だったが、時間的に余裕もありそうなので、月山神社経由の復旧された旧へんろ道コースを行くことにする。

海沿いに1キロほど回り込むと、


ヘンロ小屋・14号・大浦。


6時55分、月山神社方面への道標。


今も残っている丁石(十八半丁石)。


お墓のある急斜面を上って、樹林の中のへんろ道へ。




その後、へんろ道は切通しを抜けたりや小川をわたったりする。


ところどころに、かわいいメッセージ。


7時35分、月山神社へ。




神社の隣に番外札所の月山大師堂。




この大師堂の天井に、絵金をはじめとして幕末から維新の時代の画家たちの作品が描かれている、とのこと。格子の隙間から覗いてみたが暗くて分からず(フラッシュをたいて写真を撮っておけばよかった、とはまたもや後の祭り)。




ふたたびへんろ道を行く。路傍にツワブキの花などもあり。


8時、海の見える展望台跡にて小休止。-


明るい低灌木や南方植物の中を行くへんろ道。


子どもたちのメッセージもたくさんありました。大月小学校のみなさんありがとう。おかげで元気が出ました。






8時30分、急な樹林の斜面を一気に下って赤泊の浜へ。


大きな石がゴロゴロしている浜を100mほど行き、




草の中を上って、


8時35分、舗装された地方道に出る。


海から離れ、落ち着いた田園の道を行く。




木々もところどころ紅葉している。


9時35分、姫ノ井にて国道321号線に合流。月山神社へんろ道に入ってからここまで誰にも会わず。


10時30分、道の駅大月、愛称「ふれあいパーク大月」で30分の大休止。


駐車場の端にある、ヘンロ小屋・第九号・大月。


朝食は残り物のピーナッツとみかんだけだったので、「大月町ふるさとセンター」で、胡瓜とむろあじの姿寿司というのを買って食べた。計420円。




11時15分、「スリーエフ」コンビニにて、おにぎり、野菜ジュース、ボールペンを買い、「お接待」にペットボトルをいただく。南無大師遍照金剛。

11時35分、竹でできた大月休憩所。


12時、馬路を通過。




12時20分、宿毛市に入る。


12時30分、小筑紫にて福良川を渡り、


左折して宿毛市街地方面へ。


13時、宿毛港。


13時30分、田の浦にて宿毛湾。


よく見ると風車がたくさん立っている。


13時35分、道の駅すくもサニーサイドパークへ。




ここには、「宿毛道の駅茶堂」という簾つき二階の立派なヘンロ小屋・宿毛・第十号がある。


階段を上がるとこんな感じ。夏はさぞかし涼しくて快適だろうが、今は風が吹き抜けて寒いくらいだ。


14時、道の駅を出て、


14時20分、松田川橋をわたる。


今夜の宿のある上流方面。


途中で1回道を尋ねて、
15時、今日の宿「米屋旅館」到着。時間が早かったが、さっそく風呂に入れてもらった。

風呂から上がって、行動記録やら会計やら・・・。


足はかなり回復。痛みもなく、お遍路さんの言う「足が出来てきた」という状態まであと一歩。

歩数 50,172歩   (累計 829,359歩)
距離 33.5km     (累計 572km)
費用 893円      (累計 83,712円)

四国の旅 第20日 土佐清水市・叶崎観音堂へ

2012年07月21日 | 2011年四国の旅-1
11月1日(火) 晴 (民宿「田村」~土佐清水市・叶崎観音堂)

○本日の参拝
ありません



今日から11月。
5時30分、同宿の釣り人たちと一緒に朝食。

6時30分、昼の弁当を「お接待」にいただき、民宿「田村」を出発。


雲は多いものの、今日も晴の予感。


7時、海は波も穏やか。


7時5分、「ヘンロ小屋・足摺・第20号」へ。


小屋には、山梨君ともう一人「僧侶見習い」という54歳の男性がいた。一休みして情報交換。山梨君は、昨夕、駐車場付近でイノシシに遭遇したとのことだった。要注意。「僧侶見習い」の男性は逆打ち遍路で、野宿でまわっているとのこと。50歳を過ぎて「僧侶見習い」ということは、当然人生上の大きな問題があったし、そのことについても少し話してくれたが、やはり他人には立ち入れないことだ。彼は順打ちではすでに何度かまわっており、いろいろと役立つ情報も聞けた。その一つとして、大師堂や観音堂・地蔵堂などで鍵がかかっていないところは、お遍路の宿泊を認めてくれているところなので、近所の人に一言断わって利用することができる、ということも聞いた。そして、叶崎にはお遍路休憩所の上に立派な観音堂があるから泊めさせてもらったらいい、とも。また、彼の経験から、野宿の際には盗難には十分に気を付け、洗面所などへ行く場合も、金目のものは必ず携行すること、などの教訓を聞いた。お遍路の物など盗ったら罰が当たるだろうに、まぁ中にはそういう人もいるということのようだ。

7時50分、海を見つつ県道を行く。




浸食作用の荒々しいところなども。




8時10分、「足摺岬臼碆のみち」から、


8時30分、「万次郎のみち」へ。


8時50分、樹間よりこれから行く土佐清水市の市街地方面。


海岸線に沿って行く。






9時10分、へんろ道は中浜小学校横を通過。


9時15分、「中浜万次郎記念碑」。






記念碑から見下ろす中浜漁港。防波堤にジョン万次郎の資料が描かれている。


そばへいって拡大。






中浜の街をへんろ道の表示を追って。


9時25分、県道27号の中ノ浜大橋へ。


大橋上から通ってきた中浜市街地を見下ろす。


ここで後から県道通しで歩いて来た山梨君と出会い、以後しばらく一緒に歩く。

9時50分、土佐清水市街地をめざし、海に沿って歩く。




10時30分、土佐清水市街地に入り、国道321号線とのТ字交差点で、三原村経由で39番延光寺へ向かう山梨君と別れる。

11時、市街地を抜けて、足摺サニーロードの国道321号線をを西へ。


この時期になってまでも咲き続けている西洋朝顔。


11時5分、足摺港に沿って歩く。


前方の樹木のところが「海の駅あしずり」。


11時35分、松崎海岸。


「化石漣痕」という天然記念物の地形。




縦断の旅の時に越前海岸で見た「弁慶の洗濯岩」に似ている。


12時30分~13時、「道の駅めじかの里土佐清水」にて休憩。ペットボトルとみかんを買う。へんろ小屋は若者に占領されていたので、外のベンチにて「お接待」の昼食をいただく。午前中は日差しが強く、暑くて水分が欲しかったが、午後になると風が強く、休んでいるといささか肌寒い。


13時20分、小さな川を渡り、


竜串、見残し海岸へ。


13時45分、弁天島。


13時50分、顧みすれば遠ざかる竜串、見残し海岸。


14時、さらに海岸線に沿って、奇岩などを眺めつつ足摺サニーロードを行く。








14時5分、下川口トンネルを抜けると、


下川口港。


案内板あり。辿ってきた道と、


これから行く道。


14時30分、片粕バス停。へんろ小屋のようなしっかりした造りは台風対策か? 野宿もできようが、水とトイレが難点。


片粕トンネル。


14時45分、歯朶ノ浦海岸。




歯朶ノ浦トンネル。


15時、目的地も近し。




15時10分、貝ノ川川河口。


15時15分、貝ノ川トンネル。


15時30分、叶崎灯台が見える。


海岸線から高く上っていき、


トンネルの手前を回り込むと休憩所とその上に観音堂があった。




今朝ほどの「僧侶見習い」さんの言った通り、観音堂の中はとてもきれいで快適そうである。ここは集落から離れているので、地元の人が見まわりに来たら一言ことわることにして、今夜はここで泊まらせていただくことにした。


近くに吉井勇の歌碑、「土佐ぶみに まづしるすらく この日われ うれしきかもよ 叶崎見つ」。


野口雨情の詩碑、「叶崎で 波の音聞いた 波が碆打つ音聞いた」。


ザックを置いて灯台方面へ行く。


叶崎灯台。


展望台より。





歩数 51,599歩 (累計 779,187歩)
距離 32.5km  (累計 538.5km)
費用 6,970円  (宿代・ビール込みで6500、その他470) (累計 82,819円)

























四国の旅 第19日 土佐清水市・民宿「田村」へ

2012年07月09日 | 2011年四国の旅-1
10月31日(月) 晴  (「ドライブイン水車」休憩所~土佐清水市・民宿「田村」)

○本日の参拝
第38番札所 蹉跎山補陀落院 金剛福寺 (御本尊:三面千手観世音菩薩)



○本日の参拝 
第38番札所 蹉跎山補陀落院 金剛福寺 (御本尊:三面千手観世音菩薩)

夜来の雨が上がり、明け方には星が見え始める。天気は急速に好転。
6時30分、東屋横の案内図を確認して出発。山梨君はもう少し寝ていくとのこと。


国道321号線を市野瀬川に沿って田園地帯を南下する。




7時5分、市野瀬川は下ノ加江川に合流、土佐湾に向けて左岸を下っていく。




7時30分、下ノ加江の「スリーエフ」コンビニで食料を調達。「お接待」にお茶のペットボトルをいただく。南無大師遍照金剛。
牛乳500ccを一気に飲んで体調も気力も万全。


7時40分、下ノ加江大橋を渡る。


7時50分、土佐湾に沿って歩く。












8時10分、足摺岬まで25km。


8時15分、下ノ加江海岸。




8時30分、路傍の花など撮るゆとり。


8時40分、へんろ道は樹林の中へ。




切通しを抜けていく。


8時55分、「鯨の見えるみち」起点。


大岐ノ浜。




浜の右手が「大岐松原」。




「お願い」と「注意」。




浜通しがへんろ道。




9時5分~10時20分。シャワー施設にて山梨君を待ちつつ、大休止。食事をしたり結露したテントなどを広げたり、日陰でウトウトしたり。


海岸にはサーファーも。


10時20分、山梨君が来ないのでふたたび歩き出す。浜のへんろ道をいく。








10時45分、「注意」にあった小川は細い流れだったが、ザックを背負って跳び越すにはいささか広く、「エイッ」とやったが、右足はボチャン。


浜の先は樹林の中。




11時15分、以布利漁港。


橋を渡るのがあしずり遍路道。


波打ち際を行く。




ふたたび木々の間を行く。


アサギマダラ。


11時40分、へんろ道保存協力会の地図にあった「以布利遍路橋」。


12時、県道27号線に沿って海を見つつ。


12時20分、窪津漁港。大勢で漁業道具の修理をしているようだ。


こんな表示板もあったり。


12時25分、足摺岬まであと10km。


この辺りから38番の打ち戻りのお遍路さんに出会うようになる。全部で10人位だっただろうか、皆親しげに挨拶を交わしていく。

足摺岬灯台が見える。


13時15分、津呂にあるへんろ小屋に山梨君がいた。大岐ノ浜で国道を通ったとのことなので追い越されたようだ。小屋は、金平さんという篤志家の提供によるもの。水道、トイレ、寝具等々、見かけ以上に至れり尽くせり。一度泊まらせてもらいたい小屋でした。


ペットボトル買う。
以後、彼と一緒に行動する。昼過ぎの日差しを受けて「暑い」「暑い」と言いながら、県道27号線を一路足摺岬へ。

14時30分、足摺岬。ジョン万次郎銅像。




銅像の反対側に、第38番金剛福寺。


山門。


仁王像も随分とユニークなり。




本堂と、


大師堂。


境内の様子。


九輪宝塔。


多宝塔。


参道の敷石の改修のため1000円寄進。


15時、お参りを終えて、岬へと散策。案内図。


遊歩道を足摺岬灯台へ。


その後、展望台に上る。






室戸岬は、肉眼では確認できたが、写真には無理のようだ。



15時30分、今日の宿である民宿「田村」に着く。山梨君は、少し先のお遍路休憩所で泊まるとのことで、ここで別れる。
民宿「田村」は非常に快適な宿だった。総じて四国の民宿には何処も好印象をもったが、とりわけ「田村」はイチオシだと思った。おばあちゃんの女将の対応もよいし食事もおいしい。高知の新しいブランド米を使っているとのこと。カツオのたたき、鯛など刺身盛り合わせ、鶏の照り焼き、肉じゃが、から揚げ、ムニエル、青菜のおひたし、香物。そして、同宿の釣り客が釣ってきたばかりのグレとかいう魚の刺身を「お接待」されたが、それもまたとても美味だった。
札所はまだ半分の44番には達していないし、高知県にはもう1寺残っているし、日程もまだ予定の半分に満たないが、足摺岬まで来たことで、なにか不思議な達成感がわいてきて、半分までと我慢をしてきたビールを注文。

歩数 43,572歩  (累計 727,588歩)
距離 29km     (累計 506km)
費用 1,680円   (累計 75,849円)




四国の旅 第18日 土佐清水市・「ドライブイン水車」休憩所へ

2012年07月07日 | 2011年四国の旅-1
10月30日(日) 雨のち晴のち雨 (鹿島休憩所~土佐清水市・「ドライブイン水車」休憩所)

○本日の参拝
ありません





当初の予定では、今日は中村方面へ、四万十図書館に併設された幸徳秋水文庫を見に行くつもりであったが、行程の都合などもあって断念。しばらく海に沿って行き、四万十大橋を通るコースをとることにする。

5時30分、出発。鹿児島さんはまだ就寝中。出がけに霧雨が降ってくるが、すぐに止む。

6時、土佐湾に沿って国道56号線を行き、白浜休憩所へ。

6時20分、海はやや波が高い。


打ち寄せる波。




遠くの水平線近くにオレンジ色の雲が見える。


6時26分、雲の間から水平線上に太陽が上ってくるのが確認されたが、すぐにまた隠れてしまう。


6時40分、灘休憩所にて小休止。


7時、井の岬トンネル。


7時10分、雨が本降りになり、雨具を着用。

灘休憩所にて、単独の歩き遍路の男性と一緒になり、言葉を交わす。香川県の人で、歩き遍路は初めて、とか。こちらは今日の行程は25km程度なのでゆっくり。彼は行けるところまで行きたいということで、別々に歩くが、以後たびたび出会うこととなった。

8時20分、「ヘンロ小屋・大方・第22号」へ。ヘンロ小屋の傍にあった「あらしはつよい木をつくる」と刻まれた、タカクラ・テルの碑。


(タカクラテルに関しては、哲学者三木清との関係を以前に本で読んだことがあった。敗戦直前に三木清が投獄されたが、それは仮釈放中に逃亡したタカクラを匿い、後日、逮捕されたタカクラが逃亡中のあらましを警察に供述したことが原因といわれている。三木清は敗戰直後に獄死。タカクラは戦後、日本共産党に入党。)

雨の中、サーフィンをやっている若者たちがいた。


8時35分、浮鞭海岸。ここでもサーフィンをやっている。「遊泳禁止」との表示があったが・・・なんのその、元気いっぱい。


8時50分、土佐南西大規模公園を行く。


9時、入野松原の遊歩道を行く。


松原越しに見える浜でも、よく見るとサーフィン。


雨が強くなり、途中の建物の下で雨宿りをかねて小休止。自販機でペットボトルを買って飲む。

10時5分、公園をぬけて、県道42号線へ。


「かきせはし」を渡る。


ゆったり流れる蛎瀬川。


10時45分、小さな丘を越えるころ雨がやみ日差しがよみがえる。


11時、ふたたび田園地帯を行く。


左手に竹島川を見つつ、前を行く香川さん。


11時20分、田園の中の池を通過。


さらに耕作地帯を行き、


11時50分、「スリーエフ」コンビニにて昼食を買うと、ここでも「お接待」といってお茶のペットボトルをいただく。南無大師遍照金剛。香川県の情報など教えてもらいつつ、2人でコンビニのベンチに座って昼食。食後のデザートで、アメとお菓子を交換し、彼が先行する。

12時10分、四万十川横の休憩所。休まずに通過。


四万十川上流方面。


四万十大橋。


12時15分、大橋を渡る。






昨夜来の雨で、川の水はやや濁っていたが、それでも緑色の水をたたえていた。高知県を代表する大河である。




右手は中筋川。


橋を渡って左折、川を見ながら右岸に沿って国道321号線を行き、






12時50分、四万十川に別れを告げ、ふたたび内陸部へ。

13時30分、「つくらぶちはし」を渡る。


橋の上から、津蔵淵川。


13時45分、伊豆田トンネルへ。


約20分で、1620メートルの伊豆田トンネルをぬける。


トンネルをぬけて少し歩くと先方右側に「ドライブイン水車」が見えてくる。


大きな水車が目印の「ドライブイン水車」。


14時20分、「ドライブイン水車」横のトイレに併設されている立派な休憩所(正式には市野瀬休憩所)。


その隣の東屋で今晩は泊まらせてもらうことにする。


東屋の横に雨具やザック、衣類などを広げて乾かす。予報では降雨はないとのことだったが、念のためテントを張る。
夕刻、外で名前を呼ぶ声がするので、誰かと思って顔を出してみると、4日前に国民宿舎土佐で別れた山梨君だ。彼は四万十市で友人と会ってきたので、その間に小生が追い抜いてしまったのだった。彼も東屋のテーブルを挟んだ反対側にテントを張った。
その後、38番の金剛福寺からの打ち戻りの元気な老人など3人が休憩所に泊まった。ここは打ち戻って39番延光寺へ行く際の格好の位置にある。
暗くなってから降雨あり。夜半過ぎまで降り続き、夜中にテントの位置を変えたりした。
いよいよ明日は足摺岬だ。

歩数 41,801歩 (累計 684,016歩)
距離 31km    (累計 477km)
費用 1,243円  (累計 74,169円)