そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

2015年 徒歩の旅 第11日  二本松市・杉沢大杉入口バス停へ

2016年04月06日 | 2015年太平洋側の旅-後半
2015年4月11日(土) 晴 (小野町・宍戸旅館
                     ~二本松市・杉沢大杉入口バス停)




昨夜のテレビの予報通り、天気は雨(「降水確率は80パーセント」と言っていた)。宿でゆっくり朝食をとり、

8時40分、ゴア雨具+傘で雨の中を出発。


昨日の旦那さんが言っていた、小野新町唯一の見どころである「リカちゃんキャッスル」を一応見ていく。


すぐに国道349号線に出て、その後は雨の田園風景の中を北上する。

吉野辺の種まき桜。開花によって種籾をまく時期をうかがう目安にしていた、と。




10時40分、小野町を抜けて、


風越トンネルを通って、


田村市に入る。田村市は、2005年に、滝根町、大越町、都路村、常葉町、船引町の5町村が合併してできた。市の名は坂上田村麻呂にちなむそうだ。


11時5分、田村市の旧大越町の案内板。


船曳町の郊外の量販店や中古車販売店などが並ぶ通り以外は、ほとんどが山里風景

午後、雨があがるが、しばらくしてまた霧雨。


14時20分、「浪江」、「川俣」と、テレビで放射能被害が伝えられている町の名前が現れる。


緩やかな上りを何度か繰り返しているうちに、ようやく14時半ごろに山際に青空が現れ、雨が止んだが、冷たい向い風が吹きあるきづらい。

交通量少なく、通行人はまったくいない。


坂道が繰り返される。




15時25分、二本松市に入る。




15時30分、杉沢の大杉手前で電線にツバメ発見。


歩道の縁石に腰かけていたお婆さんに挨拶したら、どこまで行くのかと言われた。ふくしま東和道の駅まで行って、今夜は、そこで泊まるつもりだと言ったら、バス停所の小屋が自分の所有物で貸してあるものだから、そこで泊って行けと言うので、道の駅のコンクリートの上にテントを張るよりも、小屋の中にテントを張る方が快適そうなので、ご好意に甘えることにした。


そして、家は道路の反対側の店だからお茶を飲んで行けと言われ、寒かったのでちょっと立ち寄らせてもらい、お茶と缶コーヒーをいただいた。冷えきった体に熱いお茶がしみわたった。
先ほどのツバメの巣が、お婆さんの店の中にあった。


話しているうちに、お婆さんの娘さんが川崎に嫁いでいるのだと言い、小生も川崎に住んでいると言ったら、打ち解けて話がさらにはずみ、店のカップ麺とご飯とほうれん草のおひたしもよばれることになった。代金を受け取ってくれないので、お礼の代わりに写真を撮って、旅から帰ったら送ることを約束した。(‥‥後日、約束は果たした。)

その後、有名な大杉を見てくるといいと言われ、夕刻、見に行った。

16時20分、杉沢の大杉へ。










なるほどデカいや。高さ50m、樹齢600年だそうだ。立派であり、パワーそのものだった。

16時40分、バス停に戻り、バスダイヤも終了しているので、中にテントを張って休んだ。宿泊、0円。


2015年 第11日(佐多岬より73日)

歩数  44367歩  (佐多岬より累計  3811609歩)
距離  30.5km   (佐多岬より累計  2477.5km)
費用  0円      (佐多岬より累計  369542円)