鹿沢・万座パークボランティアだより

鹿沢・万座パークボランティアより皆様へ自然情報等をお届けします。

現代日本人の季節感

2011年08月26日 | 日記
押忍 !!
雲のダンナ@須磨・神戸です。

鹿沢高原では8月を迎えるとそこかしこで秋を感じるようになるでしょうが街
中では中々そうはいかずまだまだ残暑が厳しい日が続いています。

しかしそんな街中でも先週あたりから秋雨前線が少し筒活発になり雨模様
の日が多くなってきたようで日々季節は動いており、先日も立秋から処暑に
変わってきて夏から秋に移動しつつありますね。
この季節の変わり目には大なり小なり雨の降る時期があり、それぞれに梅
雨や秋雨などそれぞれの名前がついています。

春 ⇒ 夏  梅   雨(つゆ) 
夏 ⇒ 秋  秋   雨(あきさめ)  
秋 ⇒ 冬  山茶花梅雨(さざんかつゆ) 
冬 ⇒ 春  菜種 梅雨(なたねつゆ) 


このようにそれぞれの雨にも季節を表す自然のものを雨につけて呼ぶ日本人
の季節感は繊細でとても素晴らしいですね。

季節の変わり目にはおおよそ太平洋の暖かい空気と大陸の冷たい空気がぶ
つかります。
暖かい空気と冷たい空気のように性格が違うものがぶつかると人間社会でも
同じようにいざこざが起きるように自然界でもご存じの通り、雲が発生して降
雨になります。

こんな雨の降る時期にも日本人は優雅な名前をつけて自然を楽しみ、且つ
自然と共生していたのですが現代社会では年がら年じゅうトマトやキュウリが
食べられるように季節感というものがなくなりつつあるようです。

冬には思い切り暖房を利かせ室内でT-シャツで、夏にはこれでもかとクーラーを
ガンガン利かせ毛布をかぶって寝るような生活。
今年は節電の夏キャンペーンで少しは是正されているかもしれませんがまった
くクーラーなしでは生活できないCity Life 

しかしこのような現代社会においても日本人なら桜が咲き、ひまわりが花開き、
紅葉があると動き、雪が降るとじっとしているだけでなく普段の生活の中で細
かいことでも季節感というものを味わいながら生活してほしいものですね。

ほんの少しでも努力して少しでも自然と共生しているんだというような気持ちを
持つことも大事なことかもしれませんね。

昔の人はそれしかなかったのでしょうが自然ととともに生きてきたものです。

では、では。
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処暑の頃【二十四節季】

2011年08月23日 | 日記
押忍!
雲のダンナ@須磨・神戸です。

お盆は明け、全国高校野球も終わり先週後半あたりからほんの少しだけ涼しさが
戻ってきた感がありますが今日から処暑にあたります。

二十四節季の処暑はこの頃から厳しかった暑さもやっと一息をつくという意味で萩
の花が咲きはじめ、朝夕はそろそろ心地よい涼風が吹き始めます。
町に出ると道路沿いにはサルスベリの花がまだまだ元気で咲き、ササユリも白い
花をたくさん咲かせ、ムクゲ、フヨウも勢いよく花を咲かせています。

すでに鹿沢高原などでは陰に入るとぐっと涼しさを覚えたり、朝晩には涼しさを超え,
冷たさを感じたり、花の種類も夏バージョンはすでに盛りを過ぎ、秋を彩る青を基調
とした花々が主役になるなど秋の気配をあちこちで垣間見ることが多いでしょうね。

山々ではこのように気温や太陽の位置や強さから季節を感じて秋バージョンにあわ
せつつあるようですが人間の方は中々そうはいかず、暦の上ではなんて頭で理解
していても実際には体の方が夏の暑さですっかりバテて弱っており、そこに残暑が
追い討ちをかける時期ですので十分に気をつけないとなりませんね。

今年も残暑が残りそうな予報ですが日の向きは次第に南に向かって移動していきま
すのでそんなのを見ながら季節の変わり目を感じるのはいかがですか。
山や高原に避暑に行っている赤トンボもやがて里に下りてくることでしょう。


【この頃によく歌われる唄】

    「赤とんぼ」

三木露風作詞・山田耕筰作曲

夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か

山の畑の、桑の実を
小籠に摘んだは、まぼろしか

十五で姐やは、嫁に行き
お里のたよりも、絶えはてた

夕焼小焼の、赤とんぼ
とまっているよ、竿の先

では、では。
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☆夏活動☆

2011年08月14日 | 日記
こんにちは。高崎からやってきました。佐々木です♪

鹿沢の気温は25℃位。下界マイナス10度!!天国です
そんな鹿沢は現在、夏のお花のみならず、秋の気配も感じさせてくれます。


お散歩していると、どこからともなく良い香りが。
その正体はリョウブの花でした。





小さな湿原の方へ歩いて行くと、ヤマハギが。




ツリフネソウ、キツリフネも咲いていました。




キノコたちも続々お目見えしております。



そんな鹿沢を、朝ご飯前にちょっぴりガイドとともに歩いてみませんか?
7:00~7:30です。
きっと美味しく朝ご飯が食べられますよ


10:00からはクラフト体験
竹で工作します!
竹トンボやお箸を作ります

今日も親子連れの皆さんで賑やかに楽しく工作しました

お子様はもちろん、お父さんお母さんも一生懸命作ってくれました。
竹トンボはバランスが大切。
悪戦苦闘しつつも、最後にはとっても高く飛ぶ竹トンボが完成しましたね!

 

お箸作りは細く切った竹をお好みの形に地道にカッターで削っていく作業。
お母さんと娘さんが参加してくれました。
お母さんは鉛筆をカッターで削っていたということで、
さすが!!のカッター捌き
娘さんも、上手に使えるようになりました☆
早速今日のお昼から使っていただけるとのこと。
竹がほんのり香るマイ箸はなかなか良いものですよ


完成した親子箸


来週にはまた違ったお花や景色、お客さまに出会えるのを楽しみに、
暑ーい高崎へ戻ります

岩手弁で、「んではまず~(ではまたね)」
コメント (2)
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立秋の頃【二十四節季】

2011年08月08日 | 日記
押忍!
雲のダンナ@須磨・神戸です。

8月8日は立秋で暦の上では今日から秋が始まります。
連日の猛暑でどこを探しても秋の気配など見つける気に
もなりませんが今日から暦の上では立冬前日までが秋に
なります。
『節電の夏』から『節電の秋?』になるのでしょうか。
鹿沢園地周辺では夕方、早朝にはすでに秋を感じること
が多々あるのでしょうね。

この立秋の頃は平均気温がもっとも高い時期なのでこれ
を過ぎれば秋になるということでしょうね。

昨日の日曜夕方にヒガラシ、ミンミンゼミに混じりツクツク
ボウシが鳴きだしていました。
今年の初鳴き聞きで昨年より数日遅れています。
ですから手紙、葉書、メール?などの事項の挨拶は
"暑中御見舞い"は昨日まで使い今日、立秋からは
"残暑御見舞い"に変わります。

そうは言っても街中では暑いのは確かだし秋の気配など
どこにもなさそうですが太陽は確実に南に移動していて
朝歩いていても同じ時間では太陽の位置が南に移動
しているのがわかります。
また水道も蛇口からの水が今までは出だしが暖かい湯の
ようだったのが途中から急速に冷えてきているようでこんな
ことからも少しは秋を感じるようです。

平安時代初期の歌人、藤原敏行も古今和歌集に

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども
 風の音にぞ おどろかれぬる」

と詠んでいます。
このように秋など中々実感出来ない毎日ですがちょっと
したことに注意をすれば「おやっ」と秋の気配を感じる
ことが出来るかも知れませんよ。


【この頃によく歌われる唄】

「山の歌」
久保田宵二作詞・長谷川良夫作曲

とぶよ とぶよ 白雲
そよぐ そよぐ 木々の葉
山の朝だ 夜明けだ
峰をさして さぁ のぼれ

鳴くよ 鳴くよ こま鳥
吹くよ 吹くよ そよ風
山の朝だ 夜明けだ
峰をさして さぁ のぼれ

では、では。

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季節感 !?

2011年08月05日 | 日記
押忍!!
雲のダンナ@須磨・神戸です。

毎日暑い日が続いています。
鹿沢万座パークボランティアの皆さん、お元気ですかぁ。
節電やりすぎで熱中症になどならないよう気をつけましょう。

この夏の合言葉は
【自宅で節電やって鹿沢で充電しよう

ところで8月を迎えると山ではそこかしこに秋の気配が見られ
秋の花が咲いたとか、秋のキノコの先発組みが早くも顔を出
したとかという具体的な事象で季節の移ろいを感じることが
出来ますが具体的事象がなくてもあちこちに気配りしておけ
ば季節を先取りできますよ。

今週になり西日本では特に暑さが一気に上がってきています。
そんな毎日暑い中、日焼けで真っ黒になり大汗ををかきながら
お仕事体頑張ってますが、その中にも本当に時折ですが一瞬、
涼しい風が吹きぬけて生き返ったような気持になります。

そういえば明々後日8月8日は立秋を迎えますね。
以前ブログアップしたと思いますが一年でもっとも気温の高い
この時期に立秋をもってくると言うのが季節感って素晴らしいな
ぁと思いますね。
本当は天文学的に一年を二十四に分割しているのでもっとドラ
イに考えるべきかもしれませんが・・・・・。

でも季節感という気持は大事にしたいというのがどこかにあった
のではないでしょうか。
実際に日によってはアップダウンはありますが平均的には立秋の
頃が気温は最高で以降、次第に気温は下がってきてもうこれ
以上は暑さも上がらないことがわかっているので暑さの中にも
秋を感じようという気持がこの時期の立秋になったのかな??
なんて想うと少しは・・・・・。

野外ではもうススキが穂を出したとか、山萩が咲いたなんて都会
にいてもすぐに情報がわかるので現代は本当に便利ですがそんな
情報だけでなく、実際に車内のクーラーが一瞬冷たく感じたとか、
お盆を過ぎるとツクツクボウシが鳴きだすとか、高校野球決勝戦
の頃の夕方には日の短さを感じたり、ひぐらしの鳴き声を夕方に
聞くと物悲しくなり、暑さを紛らせてくれそうだなぁなんて想いは
大事にしていきたいですね。

では、では。
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山に道路をつくると・・・・・2

2011年08月03日 | 日記
押忍!!
雲のダンナ@須磨・神戸です。

先日、"夏の思い出"をつくろうと尾瀬まで行ったのですが新潟、
福島豪雨にまともにバッティングしてしまいあちこちで車道、登山
道、木道が崩落、流出などで通行止めになり仕方なくそのまま
無念の撤収をしたのですが未だに不通区間があるようです。

本来、山や谷などの自然造形物はその自然の中でもっとも落ち
着いて安定しようと今の自然の形(傾斜角度、高さ、深さなど等)
を維持しています。

そこへ人の手によって無理やり道路をつくろうとすれば前回7/27に
書いたように道路山側の傾斜角度はきつくなるし、吹き付け等
すれば降雨の吸収は出来ず、豪雨などを利用して大崩落をして
みせたり、吹きつけをしていないところでは崩落を繰り返して元の
安定した形に戻ろうとしているようです。

また山に道路をつくると元々そこで生活していた植物は一掃され、
その後に着床した植物の種子も山が安定した形になろうと常に崩
落を繰り返しているので中々根付くことができない。
一方、道路工事に使う土砂や資材に付着したり車両等に付着
してきたその地域にない植物が生育してきたりする。
大台ケ原ドライブウェイや浅間のチェリーパークラインに見られるハルサキ
ヤマガラシ等はその典型でしょう。

では、では。
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