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遊びをせんとや

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中学校美術の授業 ~美術科ペーパーテストについて~

2022-07-09 08:46:23 | 美術教育
学期末である。
今年度は三年振りにコロナで翻弄されないで授業が行われた。
あと少しで中学校の美術の授業ともお別れになるだろうから、色々と美術科の授業について書いておきたい。

今回は美術科において、ペーパーテストが必要か問題である。

私自身は教師生活40年近くでペーパーテストを行ったのはたった1回である。
しかも新任の頃に「実力テストを2日間にしたいから実施してほしい。」という今から考えたらとんでもない理由で訳も分からず行った。
そして結果、あまりのばかばかしさに点数の所を切り取って生徒に返却した覚えがある。
それ以来現在に至るまで一度も行ったことがない。
幸いというか皮肉にも新任校もほぼ一人配置だったし、以後たまに2人体制も経験したが、しなくても何も文句は言われない状況だった。一度すごく生徒指導が大変な学校で2人体制の時にもう一人の先生は実施していた。

私が新任の頃は中学校の美術の授業は週に2時間あった。それからあっという間に減らされて、1年生で1.3時間、2,3年生で1時間になってしまった。
そんな中で美術科のペーパーテストがどんな意味があるといのだろう。

今学期私が受け持った3年生の授業時間は一番少ないクラスで1学期で10時間だった。多いクラスで12時間。
例年なら他教科の授業をもらってでも12時間に合わせるが、今回は美術室がほとんど埋まっているので不可能だった。
ほぼ9時間で1学期の成績を付けなければいけない状態である。
本来、美術は実習授業と位置付けたい。
実習授業、実技授業として、保健体育がある。まず、保健体育は週に2~3時間の授業があるし、保健と言う教科も含む。
ペーパーテストで確認すべき事柄も多いのである。
次に技術家庭科であるが、これも3年生時は0.5時間、1,2年生は1時間と厳しいが情報や保育、調理など知識的に身に付けておいた方が実生活に将来役に立つ知識が多い。
同じ条件の音楽であるが、音楽理論はやはり必要だろう。ということでテストで必要なのはわかる。
美術以外の実技教科でも私個人ではテストの回数は年に1~2回でいいのではないかと思っている。

さて、美術科としては知識として身に付けた方がいい物はあるが、果たしてそれが、ペーパーテストで確認して本来使えるように身についているかは疑問である。昔、ピンクを作るは何色と何色を混ぜたらできるかと言う問題に答えられても実際のポスターカラーを使ってはできなかった生徒がいた。3年生になって着彩方法によって3本の筆を使い分けるようにと言って実際「この時は面相筆、この時は彩色筆、この時は平筆」と使えることが美術の知識が身についたということになると思う。そして当然技能も同時に上達する。

それとこんなに少ない授業でどんな問題を作るのだろうかという疑問。
よく鑑賞を出題するということも耳にするが、作品の作者名や題名や時代を答えさせるのが鑑賞授業だとはさすがにみんな思ってないだろう。
テスト中に鑑賞自体をさせることにどんな意味があるのだろうか?
教師のファシリテートもない他者との対話もなしで、、、。

昔研修で美術科管理職の先生に「絵の苦手な生徒を救済処置にペーパーテストは必要。」と言う意見をいただいた。
要するに記憶術にたけて日頃制作に苦手意識のある生徒を救えというのは本末転倒だろう。
酷い場合は値段の高い資料集を生徒費で購入させてP〇~〇までが試験範囲という教師もいたし、そのページに下線を引いてご丁寧に
増すプリして配布している教師もいた。
記憶力がいいのが美術の力ではないのは当然だ。
読解力もない記憶力はないけど、でも直観的に鋭い生徒、落ち着きはないが美的センスに優れた生徒、そのような生徒を救うためにはペーパーテストはない方がいい。そういうことを指導要領も新評価方法も言ってるのだはないか?

以前、地方の私学の時間講師をしていた美術科の先生から保護者から「ペーパーで80点も取っているのにどうして5段階評価が3なんですか?」とねじ込まれたと相談を受けた。結局、学校側も他教科の先生も誰も味方してくれなかったと悲惨にも心身を壊して辞めた。

いい加減この100点満点至上主義、偏差値至上主義から脱却せねばならない。

ということで私はここ40年、美術科のペーパーテストは実施ていない。たまに「どうしてこの評価なんですか?」と本人や保護者から質問は出るが「ペーパーテストをして欲しい。」と直接面と向かって言われたことはない。

但し、その代わりに毎授業緊張感を持たせるようにする。「今日の課題」は、はっきりさせる。そして採点する場合はどの観点で材料でどの基準で採点するかはっきり生徒には伝える。そこを「美術の授業は一生懸命真面目に作業していたらそれでいい。」などど生徒の成長に全く関心のない独りよがり教師によってあいまいにするのは生徒に失礼である。
教務必携には細かく採点した数字が結構な量並ぶ。
そうして毎時間、結構な緊張感を持って1年間が終わる。
自分が成長したなと実感した生徒はきちんと教師の前に来て「今日はありがとうございました。」と言うのである。
最近今の学校ではないなー。あかんなーと反省しりきである。


我が家の場合の夫婦で暮らすこと③ ~家計編~

2022-07-07 06:33:19 | 日々のあれこれ
一家の家計。
会社である「家」の家計は経理とおんなじ。大事である。
お金あってこその「家」である。
これは決して沢山あればいいのではなく、入って来る物と出ていく物の管理である。
貯蓄や不動産を購入するということも大切な要素である。

結婚するといいことは生活経費は各段と安くなる。
二人で暮らすとまず、基本的生活費は一人の時の1.5倍で済む。

家計をどうするかはそれぞれの家庭で色々考えがあると思うのだが
解りやすく無駄がなくお金が貯まるのは2人の収入を合算して考えるというやり方。
我が家は結婚当初からこのやり方。
最初にマンションを買おうと私が焦ってしまったので、余計にこのやり方でないと頭金やローンが難しかった。
お互いの持っているお金は丸見え状態で私が一括管理した。

家計簿も当然つけた。羽仁もと子さん監修のびちっとしたやつ。
子供が2人になり仕事が忙しくなると何年かはできない時期もあった。
ローンも凄い勢いで返済していた。大きなマンションを借りるぐらいの家賃は毎月返済していたと思う。
その頃は旦那はお小遣い制で、少ないお小遣いを渡し、あとは食費とか買い物してくれた分とか必要経費とかそのたびに渡していたのだが、これが間に合わない。
ということで今から考えたら2人の手取り月収の13パーセントくらいの額の現金を毎月旦那が自分でおろすようになった。
今から考えたら当然だと思う。

そしてローンをある程度返済できた頃から私も結構好きな物を買うようになった。
私は洋服を買うのと食器を買うのが好きなので、買うたんびに旦那に「これどう?」と見せていたが、旦那が偉いのは「そんなもん買ってどうすねん。」とか「それいくらしたんや。」などの非難がましいことは一切言わなかったことだ。冗談では言うけど。
靴買った時には「イメルダ」とかは冗談で言われた。子供の方が「また買ったん!」とか怒っていた。
ある時、年間たいがいまとまった額のエステに通った時もそんなに非難しなかった。
まー、同じ程度の稼ぎがあったからだと思うが、せこいことは一切言わなかった。
それは助かったと今でも思う。

教育費の山も越え、一段落ついた。
私は退職金で欲しかったバッグも買った。
それで一旦買い物欲も収まった。

二人とも年金生活になって旦那が勝手に銀行からおろす額は10%になった。
額にして半分。
それをどう使うかというと、書籍、展覧会、博物館入場料、映画、出かけた時の外食費、散髪代などである。

面白いのは私が毎日飲むコーヒー豆(旦那はたまーにしか飲まない)、パン代(私はほとんど食べないが食べる時もある)、出かけた時のお茶代は旦那が得意そうに「おごるわ。」と言って出してくれる。お金の出どころは一緒なのですごくおかしいんだけども私は最近気持ちよく「ありがとう。御馳走様でした。」とお礼を言う。
出かけた時のランチも自分が気に入った店などは必ず奢ってくれる。酒代は時々家計費から出すけど(笑)
ということで「旦那の奢り」というプライドを立てながら我が家の家計は円満に回っているのである。

今年、初めてのマルガリータ




我が家の場合の夫婦で暮らすこと② ~家事編~

2022-07-05 07:19:57 | 日々のあれこれ
我が家の場合、家事分担。

2人とも現役時代からあまり変わってないが、
基本洗濯は旦那
当然、洗って、干して、取り込んで畳んでしまう。
この一連の作業は子供が小さいうちから旦那。
寝具も含めてファブリック全般。キッチンマットなんかも含めて。
でもクッションカバーは私が洗う場合が多い。
でも私のデリケートな衣類は私がまとめて洗って干すのは旦那。

全体の家掃除も旦那。
現役時代はキッチンのシンク、トイレ、お風呂、洗面所、玄関は私だった。
今ではトイレ、お風呂は旦那がやってくれる。
裏の小さな庭に水を撒くのも旦那。
ゴミ捨てはずーと旦那。

月一のマンションの掃除も旦那。散水当番、ごみステーション掃除も旦那。
私は棟の理事になった時だけ会計とかやる。
旦那が偉いなと思うのは時々、公共の植木を刈ったり、不埒な輩がまき散らした空き缶などの始末も率先してやってくれる。

家計全般管理するのは私。
買い物計画、料理は私。
買い物はほぼ2人で分担。
朝ご飯の材料や飲み物は旦那が買ってくれる。うちのワインクーラーには基本日本酒、赤白ワイン、スパークリング白、冷蔵庫にはバドワイザー2本、エルダーフラワー入りのフィーバーツリーのトニックウォーターが3本いつも入っている。
旦那はほぼ家では飲まないが、、、。
冠婚葬祭は主に私。
最近、玄関、お風呂洗いは私がするようになった。

かなり家事の分担は昔から上手くいってたと思う。
一つ誤算は旦那が先に退職したら料理をしてくれると言ってたのにそれは見事に覆された。
幸い、私は料理は苦にならないのでしゃーないなと言った感じ。

現状満足である。

長年気を付けていたことは一つだけ。
やってもらったらお互いそのやり方に文句を言わないということだ。
子供が小さい時は洗剤もエコベールなんか使っていたけど子供がある程度の年齢になってからは、普通の液体洗剤。
私としては環境的に意見もあるがやってもらっているからにはごちゃごちゃ言わない。
毎日、洗濯するので、やっと最近すすぎは1回に設定しているのでほっとした。

掃除道具や掃除の方法に関してもしかりである。

お互い「やってもらってるのだから文句は言わない。」が基本である。
そして仕事から帰ってきたら冷蔵庫に冷えているトニックウォーターでジントニックを作り飲む時に「いつも買ってくれてありがとう。」とたまに言う。これ大事。

使い始めた鉄瓶に水を残して錆びたことやシンクの小さなフラワーベースの置き場所など微妙なところでせめぎあいはあるがそこは目をつぶる。








年金カットを決めたのは誰?

2022-07-04 06:07:28 | 日々のあれこれ
旦那の年金があっという間に3000円下がった。
もらい始めて1年で3000円。
これって騙されたみたい。

この国の為政者は「いずれ、年金は3割カットする。」と公言する。
これはかつての首相が決めたこと?

当たり前のことだけど年金は現役時代の働いていた時の給料にリンクする。
給料の少なかった人は余計に年金も減らされるとしんどい。
国は、ほとんどの年金受給者がが月々普通に暮らせるような年金をもらっていると思っているのだろうか?
実感としてどんな事が起こるか考えて言ってるのだろうか?
自分たちの暮らしには迫ってこない事実だから何とも思ってないのだろうな。

年金が少なくなるからそれでも少ない給料から貯金しなささい。投資しなさい。
国の施策は国民を騙すように、しかもこれから物価は高騰し、年金やそれでなくても低い賃金は下がる。
そのうち、それで死者もでてくるようになるだろう。死に向かう年金カット。

家計を切り詰めるために食費を減らしたりすることは長い目に見れば緩慢な不健康に繋がるし、死にも繋がるということを切実に感じないんだろうな。

色々な文化的遺産にも本来は国が補助を付けなければならない事にクラウドファンディングで誠実で普通に真面目にコツコツ働いた人がなけなしのお金を割く。これって間違ってない?
教育にはお金を掛けない。
教師の賃金をカットした政党が大手を振って教育を批判する。

めちゃくちゃやなーと思う。

今年初めてのセミの抜け殻

今年は土の中も暑かったんかなー?




6月の衣料費は0 7月に入って買った衣料は?

2022-07-03 07:49:48 | 家の事
やりたい事に特化してメリハリを思い切り付けてどれだけいけるかお試し年間絶賛実施中の今年、衣料費は一番搾りたかったので6月買いたい物もなかったし、衣料費は0に。家計簿的には洗剤やファブリックも全て衣料費に入れているのでそれさえも全て0。
やったーって感じでした。

7月に入って下着がたるんできたので〇クロのエアリズムキャミソールの白のSを2枚買おうと思っていた。
近所のショッピングモールで1000円以上買ったら1枚シールをくれて2枚集めると500円の金券になる。
美容院ですでにシャンプーカットで1枚、クオカードで欲しかった伊藤まさこさんの新刊を買い2枚ゲットして、そろそろバーゲンかなと思って〇クロに行ったらなんと990円→790円。ほぼ1枚の値段で2枚ゲット。

これで私の夏物衣料は終了。

と思いきや、ふらふらと〇急デパートに久しぶりに引き寄せられるように入ったらこの全館セールの真っ最中。
この薄手の袖の結構長いU首のTシャツと目が合ってしまった。3割引き。手触りの良さとなんと言っても薄いのが気にいり色も好み

なのでお買い上げ

あとは旦那が誕生日なのでいつも夏のシャツを2枚程度買う。
これだけかな?

ということで7月は仕事も一旦長期休みに入るので遊ぶぞー月間になっています。


能登の空と海と島 

2022-07-01 07:18:46 | 旅行
月末、平日に休みが固まったので思い切って何度も予約してキャンセルして行けなかった七尾と和倉温泉に行った。

七尾には息子も一緒に行くつもりだったが、どうも胃腸の調子がよくなくて先に一人キャンセル。

調べてみるとまず、七尾美術館が展示入れ替えのためになんとこの3日間休館。
せめて火曜日には空いているだろうと踏んだが甘かった。

次に2泊目に金沢と考えていたが、なんと日本工芸館も展示入れ替えのために一週間休館。
金沢のホテルは直前でもキャンセルできたので即キャンセル。工芸館を観るために行こうと思ったのに、、、。

ということで一泊になった。

前日にJRの切符を手にいれて出発。

新大阪から久しぶりにサンダーバードに乗り、金沢から七尾線の鈍行で七尾。
これが遠い!特急ではないので椅子の座り心地が今一。

2時間近くかけて七尾に到着した。

まずは能登島にバスで渡り、水族館とガラス美術館を観てホテルへ。
当初某有名旅館を予約していたが、どうにもお高い。旦那の退職祝いも兼ねていたが、その隣に改装して1年半の新しい旅館がある。共立リゾート結局ドーミイン系列ね。
三分の二のお値段で泊まれる。
ということでそこのツインを取りました。一人減ったので一つ狭い部屋を取り直し。

泊まった部屋から真ん前に七尾湾が見える。



あいにくの小雨の天気と思ったが、5階の窓から見える空はずーと曇っていた。

前の能登島に降る雨


夕食は色々あって8時過ぎだからずーと部屋のベランダからこの空を見ていた。






結局、当初訪れようとした七尾城址は車で山に登ってからでないと無理だし、七尾美術館も閉まっているし、次の日にお土産を買おうにも唯一のお土産物センターみたいなところは火曜日お休みだし、何だかの旅だったのである。

でも一番心に残ったのはこの空の様なのだ。

この旅館は全て部屋から海が見えるようになっていたし、ちょうど私たちの泊まった5階は高からず低からず最適だったと思う。
北東向きなので夕日が沈む様は見えなかったのだが、なんとも言えない味わいがあった。
これが能登の空なんだと。
長谷川等伯が観た空はこれなんだと。
しみじみ思った。
夕食の時間が5時半だったらこの空を見ながらご飯を食べただろうが、でもこんなに空と海と島をじっくり見ることはなかったと思う。
そう思えばこれもまた貴重な旅の神髄なんだなと思えた。

次に日の朝


こんな空にもなる



穏やかな七尾湾の海面に自然の芸術を感じました。