松の内も過ぎ、連休中日。夕方に用事がある。
お昼からAmazonprimeであの「ヴェニスに死す」で一躍有名になったビョルン・アンドレセンのドキュメンタリー映画を観る。
「世界で一番美しい少年」

やー、よくできたドキュメンタリーでした。
この映画を観ようと思ったのは夕刊に紹介が掲載されていたから。
2021年の映画で旦那が「映画館に観に行こう。」としきりと誘ったらしいがその頃は映画館に行く気にもならなかった。
冒頭に廃屋のような建物の廊下を歩く長髪の仙人のような姿の老人が映し出される。
ビョルン・アンドレセン 旦那と同じ歳。この映画の時は65歳である。でもまるで70歳以上に見える。
上背があるし、よく見ればその整った顔は不思議にいい感じに枯れている。邪気がなくいい顔である。

この廃屋は後で調べたのだが、「ヴェニスに死す」の舞台になったヴェニスのリド島、ホテル・ド・バンなのだ。

ここ行きましたねー(遠い目)
2009年にアメリカ資本が買い取り、その後高級レジデンスとして売り出されるはずがそのままに。
2010年から廃屋になったそうだ。
私がこのホテルを訪れたのは海岸側から観ただけだけど、30年以上前だからまだホテルとして経営されていた。
彼の生い立ちから最近までをドラマチックに描いている。いや違う。日本ロケも折り込みながら丁寧に描くともともとドラマチックだった彼の人生が浮かびあがる感じ。
今はミュージシャンやプロデューサー、時には俳優となって映画に出演したりしているようだが、実生活では全く能力の欠ける天才あるあるである。
彼の人生の大きな転機であった、「ヴェニスに死す」のオーディション風景も全て映像となって残っている。
その時の映像からも彼がたぐいまれなる美貌に恵まれしかもその中に憂いを含んだエキセントリックな魅力的な少年であることが解る。
演技をしなくてもそのままの「タジオ」だった。

ハンフリーボガード扮する初老の音楽家。アッシェンバッハ。
演技指導するルキノ・ヴィスコンティ

ルキノ・ヴィスコンティ、この人の作品も大学時代によく観た。
この映画は日本でバカ受けして(私も大好きでした)彼は日本に長期滞在し、CMの撮影やレコードデビューまでしている。というか無理やり歌わされている。この曲は私も聞き覚えがあり、短期間で達者な日本語の歌詞で歌っている。
映画の中では池田理代子まで出演して「「いかにあの当時のビョルンが西洋人の美の化身、男でもない女でもない中世的な美の典型」となり劇画「ベルサイユの薔薇」のオスカル像に結実したか」を熱く語っていた。というような丁寧な掘り下げがある映画の作りであった。
これはリアルタイムで生きてきた私としてはとても解る。あの頃、白い肌の金髪長髪の主人公の漫画かどれだけ生まれたか。

お写真は全て色々なネットからお借りしました。ありがとうございました。
これ以上書くとネタバレになるのでやめておくが、
彼が本来は内気で繊細な人物であったことが長年経った容姿からも伺える。
どことなく気品のある顔立ち、計算のできない純粋さ、お酒に溺れる弱さ、健気さ。
そんなものが垣間見える風貌である。
お昼からAmazonprimeであの「ヴェニスに死す」で一躍有名になったビョルン・アンドレセンのドキュメンタリー映画を観る。
「世界で一番美しい少年」

やー、よくできたドキュメンタリーでした。
この映画を観ようと思ったのは夕刊に紹介が掲載されていたから。
2021年の映画で旦那が「映画館に観に行こう。」としきりと誘ったらしいがその頃は映画館に行く気にもならなかった。
冒頭に廃屋のような建物の廊下を歩く長髪の仙人のような姿の老人が映し出される。
ビョルン・アンドレセン 旦那と同じ歳。この映画の時は65歳である。でもまるで70歳以上に見える。
上背があるし、よく見ればその整った顔は不思議にいい感じに枯れている。邪気がなくいい顔である。

この廃屋は後で調べたのだが、「ヴェニスに死す」の舞台になったヴェニスのリド島、ホテル・ド・バンなのだ。

ここ行きましたねー(遠い目)
2009年にアメリカ資本が買い取り、その後高級レジデンスとして売り出されるはずがそのままに。
2010年から廃屋になったそうだ。
私がこのホテルを訪れたのは海岸側から観ただけだけど、30年以上前だからまだホテルとして経営されていた。
彼の生い立ちから最近までをドラマチックに描いている。いや違う。日本ロケも折り込みながら丁寧に描くともともとドラマチックだった彼の人生が浮かびあがる感じ。
今はミュージシャンやプロデューサー、時には俳優となって映画に出演したりしているようだが、実生活では全く能力の欠ける天才あるあるである。
彼の人生の大きな転機であった、「ヴェニスに死す」のオーディション風景も全て映像となって残っている。
その時の映像からも彼がたぐいまれなる美貌に恵まれしかもその中に憂いを含んだエキセントリックな魅力的な少年であることが解る。
演技をしなくてもそのままの「タジオ」だった。

ハンフリーボガード扮する初老の音楽家。アッシェンバッハ。
演技指導するルキノ・ヴィスコンティ

ルキノ・ヴィスコンティ、この人の作品も大学時代によく観た。
この映画は日本でバカ受けして(私も大好きでした)彼は日本に長期滞在し、CMの撮影やレコードデビューまでしている。というか無理やり歌わされている。この曲は私も聞き覚えがあり、短期間で達者な日本語の歌詞で歌っている。
映画の中では池田理代子まで出演して「「いかにあの当時のビョルンが西洋人の美の化身、男でもない女でもない中世的な美の典型」となり劇画「ベルサイユの薔薇」のオスカル像に結実したか」を熱く語っていた。というような丁寧な掘り下げがある映画の作りであった。
これはリアルタイムで生きてきた私としてはとても解る。あの頃、白い肌の金髪長髪の主人公の漫画かどれだけ生まれたか。

お写真は全て色々なネットからお借りしました。ありがとうございました。
これ以上書くとネタバレになるのでやめておくが、
彼が本来は内気で繊細な人物であったことが長年経った容姿からも伺える。
どことなく気品のある顔立ち、計算のできない純粋さ、お酒に溺れる弱さ、健気さ。
そんなものが垣間見える風貌である。