家庭内暴力の息子を殺害した事件の裁判が結審し、実刑判決がでた。
さまざまな意見がある中で、私は、この父親は、なぜ、専門家に相談をしなかったのかが、残念に思う。
今、モーニングショーで、この事件についての報道をしているが、東大卒のエリート官僚の父親は、息子のことを理解しようとはしなかったように思う。
家族間のさまざまな問題は、家族だけで解決しようとしないことを、もっと社会的に広げていくことが大事だ。
人間は、ひとりでは生きていけないし、援助を求めてもいい存在だという認識が広がってほしいと思う。
援助者は、そういう人の役にたてることが仕事なのだから。
殺す前に、殺される前に、相談するひとを見つけてほしい。自分によりそってくれる援助者がきっといるはずなのである。
この父親は、他人を信頼することができなかったのかもしれない。自分の能力を過信して、なんでも自分が解決できると思い込んでいたのかもしれない。息子が自分の思い通りにならないとき、この父親の支配もエスカレートしているみたいだ。
介護の問題も、家族の中でのみ考えると、先日のような「いい嫁」と言われた人が、3人の殺害ということにつなかっていく。
自己責任とか、ないんだよね。人は社会のなかで、人と人との間で生きていくものなんだと思う。
どんな問題も恥ではなく、人は多様であり、問題も多様だ。だれかの問題はだれかの役にたつ。
問題をオープンにしよう!! と言いたいなあ!!