川本ちょっとメモ

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<オプジーボ> 万能ではない 誤解しないで がんセンター長に聞く免疫療法 =朝日新聞記事から

2018-10-08 15:30:22 | Weblog

2018.10.8.11:30 朝日新聞が、免疫療法に関していま知っておきたいことについて、国立がん研究センターがん対策情報センターの若尾文彦センター長に聞きました。この記事のメモ書きをします。


(1)オプジーボは手術が受けられるような状態の方は対象になりません。
   手術ができればそれによってがんが治る可能性があるためです。

(2)いま標準的とされている抗がん剤がある場合は、まずはそちらを先に使
  うことになります。

(3)オプジーボの対象になったとしても、すべての患者さんに効果があると
  は限らず、受けた方の2割ほどとされています。

(4)オプジーボが「効いた」としても、がんそのものが「治る」ことを意味
  するわけではありません。
   いま確認されている効果はあくまで生存期間の延長で、がんそのものが
  治癒したということではありません。

(5)副作用について。従来の抗がん剤によくみられる吐き気や白血球減少と
  いった副作用は多くありません。
   しかし、間質性肺炎や重症筋無力症、1型糖尿病といった、このタイプ
  の薬に特有の副作用が起こり得ます。
   こうしたケースにきちんと対応できる体制の整った医療機関で受けてい
  ただくことが大切です。

(6)(※一般社団法人 全国がん患者団体連合会による注意喚起)免疫チェッ
  クポイント阻害剤では、致死的又は重篤な副作用、従来の治療薬ではみら
  れなかった新しい副作用もあることがわかっています。     

(7)免疫療法で「効果がある」のは、オプジーボなど「免疫チェックポイン
  ト阻害剤」と呼ばれる薬による治療が中心です。
   効果が明らかにされた結果、国が承認して保険が適用されたのに加え
  て、国内の診療ガイドラインでも推奨されています。

(8)「免疫チェックポイント阻害剤」以外の免疫療法は、学会で承認される
  ほどの臨床研究が成されておりません。


<参考サイト>
免疫チェックポイント阻害剤を含む免疫療法に関する注意喚起
          (全国がん患者団体連合会 更新2018.10.5.)

免疫療法 まず、知っておきたいこと (国立がん研究センター 更新2018.3.29.)
免疫療法 もっと詳しく知りたい方へ (国立がん研究センター 更新2018.7.31.)
研究段階の医療(臨床試験、治験など)基礎知識 (国立がん研究センター 更新2018.3.23.)
がん相談支援センターを探す (更新2018.3.23.)



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