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生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

作曲:團 伊玖磨 作詞:堀田善衛 混声合唱曲「岬の墓」

2014-08-17 09:43:01 | 團伊玖磨
 邦人作曲家による合唱作品と言えば、多くは一曲が3分程度の曲を4~5曲から多くても10曲程度を集めた合唱組曲の形式が多いと思いますが、これは合唱組曲ではなく合唱曲、指揮者がタクトダウンしたら演奏が終わるまで14分程の1曲だけの作品です。1963年の芸術祭賞文部大臣賞受賞作だそうですが、この時は混声合唱版だけで後に男声合唱版も出版されているようです。雄大さも求められる作品なので、さすがに女声合唱ではこの曲の思いを再現するのは難しいでしょうね、女声合唱版は出版されていないようです。

 高校時代の合唱部の部室のロッカーに「岬の墓」の楽譜が置いてあって、誰かしらがピアノを弾いて、部分的につまみ食いで歌っていました。なので真面目に全体を通して歌ったことは一度もありません。雄大かつ繊細な曲です。当時から一度で良いからきちんとした形で全曲を歌って見たいと思っています。会社の合唱サークルの先輩が社外で所属している合唱団の定期演奏会で取り上げられた事があり、聴きに行きましたが、後になって半年前に教えてくれたら入団して歌っていたのにと思ったものです。

 堀田善衛氏の詩が色彩に富んでいます。美しい白い船、紺碧の空、赤い花。何はともあれ聴いて頂きたいと思います。日本語に無理やり訳せば”君管”とでもなろうかという動画サイトにも音源が複数アップされていますが、合唱団京都エコーのものを先ずはおすすめします。

 声楽レッスンを受け始めて丸4年、大分声が飛ぶようになりましたが、合唱で自分なりに歌っていると周囲から苦情を受けるようになりました。私の声が大きすぎて他の方たちは自分の声が聞えないと言うのです。それから独唱や重唱等をある程度の演出をつけながら歌う快感を憶えてしまうと、密集体型で直立不動で歌う合唱はなんとも窮屈でしかたがありません。ということで最近は合唱からはどんどん離れています。

 そんな今日この頃ではありますが、地元とはいえないまでも十分生活圏内の市民合唱団が、来春の定期演奏会で「岬の墓」を演目に取り上げており、団員募集もしているという情報を目にしました。心が動いています。ただ、一度きりとは言え市民合唱団の運営にも携わった経験からは、特定の曲を歌う事だけを目的に入団してその曲が終わるとさっさと退団する団員と言うのは必ずしも welcome とは言えないので、どうしたものかと悩んでいます。まあ正直に「岬の墓」を歌いたいだけなので定期演奏会で退団する事を前提に入団させてもらえるか、問い合わせるのがスジだと思うし、そうしようかと思っています。



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 さて、宣伝です。

 来る8月24日(日) 大人の学芸会サマー・フェスティバル で

 レイナルド・アーンの歌曲;「クロリス」、「夜に」、+もう1曲ぐらい

 歌わせて頂きます。 @門前仲町徒歩10分 Symphony Salon

   13:00-18:00    私の出番は後半になりそうです。

 このブログを見て興味を持っていただいた方は、宜しかったらお聞きにいらして

 下さいませ。なおサマー・フェスティバルは器楽アンサンブルが中心で声楽は

 少数派ではあります。

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