これまでに何度もチェロやヴァイオリン等のフレットのない、すなわち自分で音階を作る、弦楽器を始めようかと思いつつ、今年の秋まではハードルが高そうで見送って来ました。何故かはともかくこの10月からヴァイオリンを始めてしまい、これまでに5回ほどのレッスンを受けてきました。
経験者の方から、初心者の内はスケール(音階)練習をして1オクターブ上がって下がって戻ると、平気で半音ぐらいずれる、等と脅かされていました。それも過去に何度も手を出すことに躊躇したハードルではありました。実際にヴァイオリンを始めてみると低音側からG、D、A、Eと開放弦が共鳴してくれるので、スケールの途中でもオクターブで確認できるので、思ったよりは修正が効きます。またオクターブではなくても開放弦と共鳴する音程があると、引力が働くような感じがしてジャストピッチに吸い込まれる感覚がなくはありません。とは言え、歌と同じで自分自身の中にその音程のイメージが出来ていないと結構迷います。音程が合うと合ったという感覚は判りますが、合っていない時に高いか低いか判別がつきにくときがままあります。また指板に音階の目安となるシールを張ることを推奨する指導者も居るようで、私の先生からもテープを貼ることを提案されましたが出来れば貼りたくない(耳で憶えたい)と言うと無理強いはされませんでした。
と言うことで、現在はチューナーに頼りつつ練習曲やスケールの練習をしている段階です。右手は大分それらしくなってきましたが、左手は右手ほどにはヴァイオリン演奏に馴染んでいません。十数分練習するだけで左手がつりそうになります。まだまだ余分な力が入っている証拠ですね。また、肩と顎で必要十分に楽器を保持することも出来ていないため、必要以上に左手で楽器を支えているということだと自分では思っています。そのためだと思いますが、練習曲を弾いたりスケール練習をしていると、無意識の内に左手がペグボックス側から手前に昇って来ます。その結果左指の意識としては同じつもりでも、同ポジションの音程がどんどん高くなってきます。
歌であれば集中していないと音程は下がる一方ですが、ヴァイオリンでは左手の基本ポジションをキープできないと音程は上がる方向にずれる一方です。なので余計に中途半端に音程がずれた時に直感的に高いか低いか判らずに迷ってしまいます。今現在は音程が合っていないと思ったら先ずは下げる方向にアジャストすることを意識しています。ヴィオラでもおそらく事情は共通すると思います。その点チェロでは楽器を肩と顎で支える必要はないので、弾いている内に音程が高い方にずれる傾向は生じないのかなと思います。そうは言っても毎日会社から帰宅後、夕食が用意される僅かな時間に楽器を引っ張り出して練習するにはチェロよりもヴァイオリンの方が断然良かったと思っています。メインのヴァイオリンは週末にしか弾けませんが、ボディに大きな孔を開けた自作のアコースティックサイレントヴァイオリンはケースに仕舞わずに出しっぱなしにして、帰宅して着替えたら直ぐに練習できるようにしています。これまでのところはそれなりに日々、上達を実感できてはいます。それでももっと練習したいという毎日が続いています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます