かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問と回答(1116) 「③ネット犯罪から子どもを守る―」前半

2007年11月16日 | Weblog
生徒指導概論B~ネット犯罪から子どもを守る・前半~

1. 先生は2チャンネルについてどう考えますか。
  答:おもしろいと思っています。もちろん弊害もありますが、2チャンネルを見ているとこんな言い方をするのかとか、こんな人もいるのだと思うことがあります。しかし、内容は、気をつけなければならないことが多いと思います。でも、井戸端会議のようなものですから・・信用しないことですね。

2. 先生はインターネットを使う時間と本を読む時間、どちらが多いですか。
  答:ワープロを使う時間を入れるとパソコンに向かうのと本を読むのとは同じくらいかもしれません。私はTVを見ないので、情報としてインターネットをする時間が多くなっているのかもしれません。

3. 先生が子どもに対し、自由に使えるパソコンを初めて与えたのはいつですか?
  答:小学生の高学年(1985年くらい)だったと思います。私は、パソコンを組み立てるのが好きだったので、家に何台かのパソコンがありました。もちろん、インターネットなどというものはありませんでした。子どもは、ほとんどゲーム(信長の野望やブラックオニキスなど・・懐かしいなあ)をやっていました。

4. 先生の家庭では子どものネットの利用について何か制限はしていましたか。
  答:制限はしませんでした。というより、子どもが大学生になるまでインターネットがなかったとおもいます。

5. インターネットを始めて利用する人に対して、十分な情報倫理教育を行うためには経験学習が良いと思うのですが、川島教官はその他に重要と感じている学習方法はありますか?
  答:私は、インターネット以外に趣味を持って欲しいと思っています。インターネットは道具として使用して欲しいと思っています。その趣味を通して人間関係を作って欲しいと思います。

6. 文章中にも書きましたが、今の教育現場ではパソコンの扱い方については専門職的な方を呼んで行っているのでしょうか? また、パソコンの指導についてはどういった時間での扱いになっているのでしょうか?(ex.総合、情報?など)
  答:私はまだパソコン教育に関連した専門的な人はほとんどいないと思っています。パソコンのことをよく知っているだけでは、子どもにパソコンを教える専門家にはならないと思います。パソコンはあくまでも道具です。鉛筆の使い方を教えても字は書けるようになりません。そして、字を教えても書こうとしなければ意味がありません。何を書くかも人によって違います。パソコンをどう使うかも人によって異なるでしょう。子どもの教育については、パソコンの知識とともに、子どもに何をどのように教えるかの信念が必要です。その意味でパソコン教育だけの専門家は必要ないのかもしれません。もちろん、パソコンを使って○○をする専門家は必要です。

7. 先生は、インターネットで危険を感じるような経験をしたことがありますか?
  答:インターネットで人間関係を持つことは何かの売り買い程度しか経験がありません。私もオークションでだまされたことがあります。その時、相手の住所や電話番号はデタラメでした。また、つい最近ホテルの予約を問い合わせただけで(外国のホテルは予約をしようとするだけでクレジット番号を記入される)宿泊料金がクレジットカードから落とされてしまいました。確かにインターネットを過信するのは危険だと思います。

8. 先生のお子さんは幼い頃からパソコンを活用していましたか?また活用するように先生ご自身が推奨していましたか? していたとしたらそれは何故なのか教えて下さい。
  答:そうですね。パソコンはゲーム機でした。ゲームをすることを推奨していました。ちょうどファミコンが出始めでした(マリオブラザース・・)。

9. 私は世の中の親がおかしくなってきていると思います。モンスターペアレントという言葉も流行っています。このことを考えると、教育する側に問題があるのだと思うのです。散々親と子どもの対話の中で人間性を育てるべきだと述べてきてなんですが、難しいですよね?
  答:授業中もなんども言いいましたが、子どもの教育は子どものためや親のためだけでなく、半分は社会のためだという意識が少なすぎるとおもいます。方法としては、対話が一番大切だと思いますが、親の意識や社会全体、そしてマスコミの学校に対する意識が変わらないと、対話も意味のないことのように思います。

10. 友達がブログに一時間に一回くらいの割合で自分の悩みや思い(恋愛について)を書いては公開しています。そんな友達に私は何をしてあげることができるでしょうか。
  答:ちょっと危ないですね。でもあまり必要がないと思います。というのは、悩みはアドバイスよりも、聞いて欲しいことの方が多いからです。ブログを書く人は(かわティブログじゃだめだけど)ブログを書くことで、人に話を聞いてもらっているような気になっているのです。ですから、ブログを読んでいることさえ知らせれば、何も言う必要がないということなのです。そして、時々、読んでいることを知らせるようにしたらどうでしょうか。

11. 先生に、もし幼稚園生位の子どもがいたとすれば、どのようにコンピューターなどに向かわせますか? (うまく説明できなくて申し訳ありません。)
  答:ゲームがいいと思います(それしかないかもしれない)。

12. 大学を中退して、別の道に進もうとしている先輩がいます。「再スタート」は何歳からでもできると思いますか? 本当にやりたいことをするのはすばらしいことだけど、社会に出る年齢がネックになるのでは、と思ってしまいます。
  答:そうですね。でも、とりあえず20代までは、やり直しが聞くのではないかとおもいます。いろいろやってみてください。

13. ネット上の掲示板などの正しく有効に使う方法を子どもに教えるのは学校がいいのか、家庭がいいのか、先生はどう思いますか?
  答:家庭が基本だと思います。学校では、家庭でできないような部分を指導をするのがいいと思います。例えば、授業に関連してなにかを調べる方法とか、より効率的に使う方法などです。そして、学校では先生だけでなく友達もいるのですから、一つのテーマで協同して作業をすることなどで、ちょうど口コミのように、いろいろなことを知ることができるでしょう。

14. 「好きなこと」を職業にするとやはり辛いものなのでしょうか。仕事と余暇の区別がつけにくい、と考えると好きなことは  好きなことに留める方がよいのかも、と考えてしまいます。
  答:いいえ、好きなことは楽しいから好きなことなのです。ですから、仕事と余暇の区別は必要ないと思います。この大学にも、仕事をしているのか趣味をしているのか、わからない芸術系の先生がいますよ。僕もこのブログは仕事?趣味?

15. 最近手書きでノートを書くのが遅いと感じて、ノートPCで講義のノートを取っています。先生はPCで講義ノートを取ることに対して不快感を感じたりするでしょうか。正直なところ、PCでノートを取っていて先生方に不快感を与えていないか不安です。
  答:私は、授業をきちんとこなしてくれれば、どうでもいいと思っています。ただ、キーボードを打つ音などが周りの人のじゃまになる可能性はあります。みんながそうすれば慣れてくると思いますが・・

16. 殺しの正当化とありましたが、最近でもアニメの影響といわれる殺人事件も報道されていました。殺人を容易に行ってしまう。こうしたアニメやゲームなどのサブカルチャーの影響は、少なからずこうした極端な事件に関係してくると思うのですが、どう思われますか?
  答:そう思います。ゲームの世界と現実の世界との違いが薄くなってきてしまうことはあると思います。

17. 現在小学生でも携帯を持っていることに少しカルチャーショックなのですが(私が初めて手にしたのが高校3年の時なので)、早すぎると思いませんか?
  答:それは、時代が違うと言えば違うと思いますが、どんなものも、使い方次第だと思います。もし、いま私に小学生の子どもがいたら、携帯を持たせるかもしれませんが、必要のない使い方をしたら取りあげると思います。いけないと言ったことをした場合に許してしまう状況を作るような親子関係自体が問題なのではないかと思います。親や先生のは権威というのではなく、約束として家庭や学校でのルールを作りそれを守らせることが大切だと思います。しかし、それができなければ追放するくらいの気がないとできませんが・・・

18. レポートは書く側も大変です。しかし読む、ましてや評価する側はもっと大変でしょう。学生全員文のレポートを読み終えるのに、どれくらい時間がかかりますか?
  答:レポートを読むのに5~8時間、この回答を書くのに3~5時間くらいです。
その他に、テストの採点に3~5時間くらいはかかります。

19. レポートの規定文字数は2000字ですが、それをどうやって判定していますか?
  答:数えています。基本は、1800文字以下だと書き直してもらっています。

20. 私は、インターネットを家に引いていないので、ブログの作り方や維持について知りません。そこで、かわティーブログを作るのは大変だったかということと、また、ブログをしていて良いことと良くないことがあれば教えて下さい。
  答:ブログの作るのはとても簡単です。画面に指示が出てくるので誰でもできると思います。良いことは学生がいつでも読めること、良くないことは答えるのに時間がかかること。

21. 先生は学校でコンピューターの基本的な知識やインターネットの危険性を教える授業は必要だと思われますか?
  答:大切だと思います。先日も、知り合いの女子学生がネットで知り合った人に会いに東京に出かけていきました。しかし、3日くらい帰ってきませんでした。何があったのかわかりませんが・・・ちょっと、心配です。ネットは、匿名性が高く、いくらでもウソがが言えるしウソがつけるので、ネット以外で知り合った人とネットをするのはいいのですが、ネット上で知り合うと、写真も自分以外のものを送ってきたりするようです。子どもには、いろいろな危険があることを事例を出して教える必要があると思います。

22. 私は最近感じることがあるのですが、教授と准教授って何が違うのでしょうか。というのも、私の身近な准教授は、准がついていない教授よりも知識が深いように感じるのです。また、准がついていない教授は、知識はあるのかもしれませんが、それが学生につたわってこないというか、授業のやり方が下手な感じがします。そこで、疑問なのですが、教授と准教授の違いってなんでしょうか。本に関係ない質問ですみません。
  答:昨年までは、教授、助教授でした。助教授は教授を助けるという意味がありました。それは大学が講座制を言う制度をとっていたからです。しかし、質問の通り今年から助教授は教授を助けるのではなく、独自の立場を持った准教授という制度になりました。(じゃあ、その差は何なのといわれると、曖昧ですが・・・まあ、若い人とか経験の少ない人・・じゃあ、説明つかないけど、まだ、業績の少ない人?かな)

23. 討論で話し合いになったのだが、模擬議会みたいな企画は日本ではないのですか?
  答:たぶんあります。いろいろな高校や大学で企画されているようです。しかし、やはり子どもの時からの、議論をする習慣のない日本では、すぐに終わってしまうようです。

24. 国の現在のパソコン教育に対する態度、方針はどの向きを向いて行っているのであるのか。また、本当に行っているのか疑問になった。なぜなら、課題の本の疑問提起は2000年の出来事である。そろそろ本腰になって対策を行ってもいい時期ではないだろうか。
  答:私の考えでは、だれもがパソコン教育については模索中で、誰に何を教えたらよいのかわからないのではないでしょうか。キーボードの打ち方やネットのやり方を教えることは、あくまでも道具の使い方であり、ちょうど絵の具の使い方を教えているようなものです。何を描いていいのかとかどんな絵がいいのかは、まだわかっていないような気がします(小・中学校で、裸婦を描くのは無理があるのと同じように・・)。

25. この事件における被疑者の親の存在が子にとってどの様であったかについて、どのようにお考えですか?(抽象的ですみません)
  答:佐世保の事件ですよね。やはり、親は子どもを育てるということについて自分の子ども(社会の子どものでなく)としか考えていないのだと思います。そして子どもの自由にさせることが親の役割であり、そのような親が良い親であり、自分も良い親になりたいと考えていたのではないかと思います。このような親は、いくらでもいますね。というより特別な親だとは思いっています。

26. 子供用のチャットや掲示板に、小児性愛者が出入りしている時に、子どもは自分でどのように気をつけたらいいでしょうか。大人がパソコンをこれからの将来のために使わせることと、使いすぎを抑制することは矛盾していて、難しい問題だと思いますが、どうですか。
  答:これは難しい問題ですね。どこにでも、異常者はいるわけです。やはり、まわりの親がチェックをするしかないでしょうね。子どもは、自分で気をつけることが難しいのですから。

27. 先生が初めてパソコンを使い始めたとき、どのように使い方を学びましたか。本を読むとか人から教えてもらうとか、手段はいろいろあると思いますが、どうでしたか。
  答:私は、パソコンは、誰にも教わっていません。誰も教えてくれませんでした。どちらかというと、ハードが好きで、パソコンのソフトの無い時代から、秋葉原をうろついてパソコンを組み立てていました。ソフトはDOS(MSDOS)ではじめは、通信することもできず、ゲームをするために毎回プログラムを打ち込んでいました。通信ができるようになっても文字情報を送るのが精一杯でした。それはおよそ20年前です。インターネットができるようになっても初めは通信スピードも遅いし、保存できるデータ量も少ないし、一画面が現れるのに30分くらいかかりました(年寄りに昔話をさせると長くなりますね)。

28. 私の家庭教師の中1の生徒が、自身のブログを作って、クラスの仲間達と交流しているみたいです。勉強をおろそかにして何時間もやっているとなると問題だと思います。ネット犯罪にも巻き込まれないように、家庭教師としての私のできることはなんでしょう?
  答:ネット以外に楽しいことを教えることはできないでしょうか。

29. 川島先生は日本には有権者教育はどのようなものがあるとお考えでしょうか?
  答:親(大人)が選挙に行くこと。政治の話をすること

30. 先生はチャットに参加したことがあるのでしょうか。またどういう内容のチャットに参加しますか。ブログも書いていますか。
  答:あまり、ちゃっとはしたことはありませんが、以前、パソコンのこと、車のことでやったことがあります。そうそう、旅に行く時に、それに関連した英語のチャットを眺めていたことがあります。ブログは、月に二回くらい書いています(かわティブログではなくて)。

↓判断力はどうすれば身につくのか・討論レポート↓
31. 質問ですが、先生が子どもの立場に立った場合バックツースクールはどう思いますか。
  答:いいと思います。世の中にはいろいろは職業があることを知るのは子どものとって大切なことです。子どもは、大人を見て、その職業を選ぶのです。子どもが最初に出会う職業はバスの運転手さんや、消防士そして先生?なので、先生になりたい人が多くなるのかもしれません。

32. 先生が政治に興味を持ったのは何歳のときですか。
  答:私は、祖父が政治家だったので、小学生くらいから興味を持っていました。小学生の卒業の時の作文には政治家になりたいと書きました。

33. 信大の学内で政党の代表者を呼んで討論会を行うことは可能でしょうか?また、過去にそのような企画を行ったということを 聞いたことがありますか?機会があればやってみたいと思うのですが。
  答:可能だと思いますが、国立大学ですので偏ってはできないと思います。聞いたことはありません。ぜひ、挑戦してみてください。

34. 学生の政治活動について、どのように考えられますか?(昔は学生運動などが盛んだったようですが…)
  答:大切だと思いますが、若者はあまり知識がないので、一方的で過激になりがちです。私は1970年に大学を卒業しています(70年安保闘争の年で学生運動が一番盛んだった)。集会やデモにも参加していました。

35. 先生は裁判員制度に賛成ですか?
  答:やってみないとわからない部分がありますが、わかりません。というより、裁判員制度を取り入れるためには、国民に対する教育が必要だと思っています。それを何もしないで制度だけを取り入れるのは反対です。

36. 先生は受講生のレポートに関しての質問にお答えしているとき、「楽な学科とそうでない学科がある」とおっしゃっていましたが、そのように「楽」だという学科は無いと思います。学科ごとに多少差はあるかもしれませんが、一人一人のやる気次第で生活というものは変わってきます。「楽な学科」という発言は誰にとっても気分が良いものではないと思いましたので(全員ではないかもしれませんが、私はそう感じましたので)、そのことだけお伝えしておきます。
  答:すみません。確かに「楽な学科」というのは無いと思います。勉強は人によって違いますし、授業数が多いから大変と言うことも無いと思います。それに、大変さは学科によって違いますね(運動が大変な学科もあるし、楽器の練習が大変な学科もあるし、制作が大変だったり、課題の本がたいへんだったり、実験が大変だったり・・・)。

37. 先生は最近の政治のごたごた(安部総理が突然やめる、小沢代表がやめると言い出したなど)をどのように感じていますか?
  答:日本は、誰がやっても同じでしょう。政治家として、あるいはリーダーとしての訓練されることが無い人が政治家になっているような気がします。リーダーを作るというのは、フォロアーになる人もいると言うことになり、格差や不公平な教育をしなければなりません。たぶん、日本の教育場面ではリーダーを作ること自体ができないのでしょう。また、リーダーになろうとする子どもはみんなと同じでないので、出る杭はたたかれるでしょうし・・・・

38. この大学では取得できない資格を取得したいと考えるようになりました。自分の専門分野の免許状を諦めてもその資格取得を目指すべきでしょうか。
  答:どんな資格なのか詳しい話を聞かないとわかりませんが、関連するものであれば、免許をとってからの方がいいと思います。関連がないのであれば、必要ないかもしれません。

39. アメリカの有権者教育がすぐれているのはよくわかりました。日本はおくれています。しかし日本なりのよさというものがあると思うのですがどのような点についてよさを先生は感じますか?教えて下さい。
  答:政治については、日本が遅れているとは思いません。日本には日本のやり方があるとはおもいます。前も書きましたが、例えば独裁制は悪いわけではなく、横暴にならない良い独裁者の政治は最良の政治なのです。そして、現在、世界の主流となっている「民主主義」の背景には、「権力を持ったものは横暴になる」という強い信念があるのです。日本人の政治に対する弱点として(日本での有権者教育の一番大切なこととして)、この「権力を持ったものは横暴になる」ということを大人が認識し、子どもたちにも教えなくてはならないと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。