オールドヨットマンの残日録・ZANJITSUROKU

相模湾に育てられて60余年、ヨットレースや仲間との思い出を大切に、これからの日々を健康で明るく楽しく、絵日記に綴ろう。

林賢之輔ヨット塾2014秋開講

2014-09-28 11:46:56 | 日記

 秋のケンノスケヨット塾が27日(土)から始まった。 早いもので3年目だ。
 初っぱなは私の担当、 受講生は女性を含め4人で、内お二人は2回目。 女性のご主人はロシナンテのクルーをしていたとか。
 ハデな話題性はないが少人数で着々と実績を積んできて、すでに受講された方の4人がヨットのオーナーになり、西日本方面のクルージングを楽しんでいる。 そして「ケンノスケメーリングサークル」で中味の濃い情報を交換しあっている。
 

 私が担当するのは、実艇を使って基本的な船の取回し、一人で出艇・着艇ができるよう、一人ひとりにやっていただくこと。 そして、エンジンを使って、プロペラの働き・クセ、前進・後進、キックを使って体勢の立て直し、狭い水路でのその場回頭など。 加えて、アンカリングの注意点をお話した。


 この後、小松一憲講師による「セーリングの実技」、馬場正彦先生による「気象講座」、大場健太郎講師の「ディーゼルエンジンのメンテナンス」、「あうんの日記」の九里保彦さんの長距離航海の経験談と続く。 林塾長の「よい船の選び方」も聞き逃せない内容となっている。 詳細はWebマガジン「Yachting」をご覧ください。

 この講座は当初、能崎さんが担当していたが、不慮の事故で亡くなって私におハチが回ってきた。林さんの実直なお人柄を慕って多くの人たちで構成されているところがとても楽しく、続けさせていただいている。



 

強風対策、増し舫い

2014-09-24 16:11:45 | 日記

 台風くずれの低気圧が日本海に入り、南の強風が吹くとの予報。
 ちょっと舫が気になるので江の島に行ってみた。 今日は水曜日だけれど昨日が休日のため今日が休業日。 守衛室で名前とバース番号を記入して入場した。



 予想していたとおり、スターンの桟橋からとる舫が切れかかっていた。 3本のストランドのうち1本が切れている。
 ここのロープは高さのあるアルミのトウレールにかかるため傷みが早い。 ビニールホースを被せてもすぐ切れてしまう。 
 後のフェアリーダーを通すと直角に曲がるため、これもすぐ切れる。 

 解決には、トウレールの高さの部分を切取るしかない。 今回もとりあえず増し舫いで低気圧をやり過ごし、ロープを作り直すことになった。 
 
 天気のよい日にデッキでのんびりしながらロープをスプライスするのも楽しいものだ。 

お茶のお稽古再開

2014-09-10 23:13:02 | 日記

 8月はお盆や夏休みとあって、お茶のお稽古もお休みだった。
 このお茶の会は戯風(ぎふう)と称して全員がヨット乗りのため、夏はクルージングに行く人が多い。 9月に入って再開となった次第である。
 
 この日は初めての当番で10時半には龍隠庵に入った。 先輩の指導のもと、茶室の掃除から始まった。 先ず掃除機をかけて、そのあと雑巾がけ、畳から縁側まで丁寧に掃除する。 その後、炭おこし、お茶をお棗に入れたり茶器の準備にかかる。

 この日のお稽古は「瓶掛け」といって茶釜ではなく銀瓶を使う「和敬点て」という薄茶のお稽古。以前は「軍艦点て」とか「陣中点て」とか言われていたという。 茶室ではなく、戦時下に心を癒してもらうため出向いてお茶のおもてなしをしたらしい。  このため道具は小さな箱に納められて運ばれる。


 


 相変わらず、先輩方の厳しいご指摘を受けながら、先生に一つひとつ助けていただきながらであるが、多少は進歩しているつもりである。 

 今年の8月は航路の測量の仕事で結構忙しい思いをしたが、9月に入ってそれも終わり、少しゆっくりしている。こうして日常から離れて美味しいお茶をいただくと安らかな気分になるものだ、と感じている。

出生のヒミツ ?

2014-09-10 12:00:12 | 日記

 母の遺品を整理していた妹から、「こんなものが出てきた」と小さな紙片を渡された。
 よく見ると母の名前の「妊産婦手帳」と「妊産婦加配手帳」、今でいう母子手帳で、私かおなかにいる時のものだった。
 表紙には「国の宝」と古い漢字で書いてある昭和19年当時のもの。


 父の名前も書いてあり、私を取り上げた助産婦さんの名前と出産時刻も書いてあった。
 更に、戦時中とあって、「出産用木炭の交付」「嬰児用衣料の交付」「○月分ミルク交付済」の記録がある。(なぜかミルクはカタカナで)
 そして、第一期種痘を東京市麹町区の東京逓信病院の小児科で受けた証明もあった。

 興味深く眺めていたが、こういうものが突然出てくるということは何かの前触れだろうか? と考えてしまった。

 ちょうど「昭和天皇の実録」が開示され、昭和が見直されようとしている。何だか不思議な気分の今日・このごろだ。
 戦争末期に南方の空に散っていった少年兵たちも「国の宝」だったのだろうか・・・。