オールドヨットマンの残日録・ZANJITSUROKU

相模湾に育てられて60余年、ヨットレースや仲間との思い出を大切に、これからの日々を健康で明るく楽しく、絵日記に綴ろう。

林賢之輔ヨット塾2014が開校

2014-04-29 10:38:09 | 日記
 昨年に引続き、今年も「林賢之輔ヨット塾」が4月26日(土)からスタートした。
 スタート初日から私の出番となり、会場の夢の島マリーナに向かった。

 今年から講師に強い味方が加わった、470級選手としての輝かしい成績や、オリンピックの監督として著名な、泣く子も黙る日本を代表するセーラー「小松一憲氏」がセーリングを担当する。 私はシングルハンドでの基本的な操船・船の取り回しに専念することができ、少し気が軽くなった。

 初日の土曜日、林塾長のあいさつで始まり、早速、実艇を使っての講習に入った。艇は夢の島の31ft艇「AUSSIE GIRL」で、一人で出艇・着艇、狭い港内での操船をイメージしてその場回頭などを実際に体感する、を中心に行った。
 特に、クルージングに行った先の港で狭いスペースに泊める、などをテーマに具体的に、1本の舫さえ取れればエンジンを使って横付けにする練習と、一本の舫をバイト(行って来い)に残して狭いスペースから出港する方法に時間を割いた。

 翌日の日曜日は10mの風の中でのセーリングで、小松氏の熱心な講義となった。

 講習生の方々は、既に自分の船を持っている方、これから買おうとしている方がほとんどで、その中に、昨年、海王丸で苫小牧~小樽を一緒に航海した方がいた。WK林さん、単独で小笠原への航海をしたいと、このヨット塾に参加した。再会を喜び合い、思い出話に花が咲いた。

 今後、気象講座、ディーゼルエンジンのメンテナンス、体験談、などの座学が続くことになっている。

 詳細は、Web Yachtingをご覧ください。

お茶のお稽古、終了後「新人歓迎会」

2014-04-23 19:03:14 | 日記

 4月22日(火)はいつものお茶のお稽古。 12時に円覚寺へ到着、新緑がきれいな季節になった。
 前回は都合によりお休みしたので、1ケ月ぶりでちょっと緊張する。
 
 先輩の炭手前の所作一つひとつを見るが、難しくてとてもできそうにない。 
 初めのお点前で次客となり、お濃茶をいただく、とても美味しい。 
 お釜に湯の沸く音、その湯を汲む音が心を静めてくれる。 

 今日は一人お休みだったので8名、全員がお点前し、全員が客となってお茶をいただいた。

 終了後は、本日のメインエベント「新人歓迎会」だ。 北鎌倉から鎌倉八幡宮近くの「日の丸食堂」に移動、楽しい宴会となった。 
 新人はBさん、大手商社M物産を退職され、ヨットオーナーとなった方で、仕事や遊びの楽しい話をされ、お酒を愛し、すぐに仲間に溶け込んだ。
 話題はもっぱら海とヨット。それぞれの経験談や今後の予定で盛上がり、楽しい時間が過ぎていく。

 日の丸食堂は誰でも入れる店ではない。 予約が必要だが、WT辺先輩でないと予約ができない。料理はお任せ、おいしいお酒・焼酎が呑み放題という、何とも個性的な店主が一人で営業、お客は一組8人まで。
 本日の献立は、毛蟹と海老、鱒のサラダ、自家製くじらのベーコン、刺身盛合わせ、シメは鮪のちらし寿司。どれもこれも、他では食べられない美味しさ、全員が大大満足でありました。

 これからの季節が楽しみ、ということで、笑顔で解散となりました。 

ノルウェーカップヨットレース

2014-04-20 20:42:17 | 日記
 4月13日、19日~20日にかけて江の島ヨットハーバーで「ノルウェーカップレース」が開催された。 昔むかしの東京オリンピックにノルウェーの皇太子が代表選手として参加し、日本の皇室との交流が盛んになったことに由来し、毎年この時期に行われている。

 江の島ヨットクラブの役員のOS小路選手からレースのお手伝いを依頼され、20日(日)にジュニアのOP級の海上運営・本部船を担当した。 我がチームの船と福島のK地、ヤヘイ、ダイゴロー、ヨセフ、それと私の5名が協力した。

 OP級はジュニアのエントリー艇ながら、上位選手は小学生とは思えないほど白熱したレースを見せてくれた。 全日本クラスの選手には、すでにトップレーサーの風格を漂わせている者もいて、将来が楽しみだ。

 スタート前にコース海面を読んで絶妙な位置どりをする選手や、待機時間に小さなサークルでジャイブを繰返し練習したり、相手艇との距離をギリギリで避ける練習など、見ている私たちを楽しませてくれた。

 表彰式があるため、この日は2レースで終了、ハーバーに戻った、が、そのあとはいつもどおり船内で乾杯、冷えた身体を中から温めることとなった。

 そのほか、大型艇のレースの方には、わがチームのマッチ副会長、のび太くんが参加。 MR島選手がのび太くんと同じ艇に乗っていた。
 もう眠くて文章がうまくまとまらない・・・。 おやすみなさ~い。
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海王丸、日付変更線を通過

2014-04-18 15:04:53 | 日記
 4月5日14時に、実習生の登しょう礼で東京港を出航した海王丸は、順調に航海を続けているらしい。
 サンフランシスコへ向けて帆走中の研修生・KW島さんから、海技教育財団を通じて連絡があった。
 日本時間の4月16日0時15分、北緯45度で日付変更線を通過した、とのこと。 現在、西の風・風力6、針路は東で速力は7ノット、やはり最初の数日は船酔いに苦しんだらしい。 
 残る航海も気を緩めず、最後まで楽しんで頑張るそうだ。  今後の安全なる航海を祈ろう。

海王丸の出帆、サンフランシスコへ

2014-04-06 15:21:16 | 日記
新しいチャンネル

 4月5日土曜日、東京・晴海埠頭から海王丸が出帆した。 船乗りを目指す海技学院の実習生100名近くと、70歳未満の一般公募の研修生13名を乗せて太平洋を渡りサンフランシスコまで1ケ月の航海だ。

 当初は、私もこれに乗船するつもりで、国内予備航海の苫小牧~小樽に乗り、その資格を得たが、考えるところがあり、乗船しないことにした。 この航海には、ヨット仲間の油壷アオ●●グループのKW島さん、OK田さん、それに苫小牧~小樽の航海をともにした何名かが参加している。

 私はといえば、この日は3年前から始めた東京湾の小型船の運転の仕事で、東京港西航路の現場の船の上からの見送りとなった。

 午後2時出港、盛大な出港セレモニーと登しょう礼がとり行われている筈だ。
 今か今かと待つこと小1時間、ようやく西航路に姿を見せはじめた。  すると携帯に電話だ。 すぐにピンときた。 海王丸船上のKW島さんからだ。 「出港のセレモニーが終わってひと段落した、が間もなく次の作業に入るかもしれない、あいさつができないかもしれない」と。 「ダイジョブ、仕事の船なのでUW旗は揚げられないけど、敬礼にて安全な航海を祈る」と伝えた。

 やがて海王丸は、私の乗る船の前にしかかった。最初の一週間は吹かれてキツいだろうけど安全第一でガンバレ、と祈った。
 自分でも以外なほど未練はなかった。 自分のやるべきことを見据えて自分で決断したのだから当然といえば当然だが。

デッキ上では、黄色いヘルメットの実習生たちが、いくつかのグループにわかれて次の作業のミーティングをしていた。
 三等航海士のM溜青雲はどこにいるのだろう、 あいつカッコよかったなぁ、厳しくも優しい実習生の兄貴分。 ボースンはどうしているだろう、デッキ上の作業をすべて指揮しながら動きまわり、船長からも信頼されていたっけ。 そんなことを思いだした。

 国際空港となった羽田のD滑走路をすぎて南へ転針し、見えなくなるまで見送った。 これでいいのだ。
すると今度は、南極観測船の「しらせ」がオレンジ色の船体を見せにきた。 こんど南極に向かうのはいつだろう。



 私のふるさとの海とも言える相模湾は工業地帯もなく、三浦半島から伊豆半島まで、伊豆の島々を抱いていつも美しい。
 小型船の船長として東京湾で仕事をするようになり、東京湾にもそれなりの魅力があることに気づいた。 おびただしい数のコンテナ船・貨物船、客船、さまざまな作業船・台船たち。 これらの船を見ていると何だか力が湧いてくるような気がする。 
 大袈裟に言えば、東京のダイナミズムのようなものが感じられる。
 もうひとつの海の楽しみが増えた、そんな気がして、これはこれとしてシッカリとやっていきたいと思う。