オールドヨットマンの残日録・ZANJITSUROKU

相模湾に育てられて60余年、ヨットレースや仲間との思い出を大切に、これからの日々を健康で明るく楽しく、絵日記に綴ろう。

番外編 札幌・すすきのの夜

2013-07-25 11:49:27 | 日記
新しいチャンネル

 小樽に宿泊した翌朝、Aoxxグループの二人と小樽駅で別れた。 私は、北海道に来たからにはニセコのYMちゃんに会おうと、苫小牧出港の前に連絡を入れておいた。 YMちゃんは会社のヨット部仲間で、10年前に会社を退職してニセコに移り住んだ。 東京のサラリーマンを辞めて林業の道を選んだ、まるで国木田独歩の「牛肉と馬鈴薯」を地でいった男だ。 現実に迎合・妥協して東京で牛肉を喰うか、馬鈴薯を喰いながらも北の大地で志の高い暮らしをするか、といった内容だったと思うが・・・。 現代の宮澤賢治のような不思議な存在ながら、その決断には敬服するのみであります。 因みに歳は私より一回り半ほど若い。

 そのYMちゃんと札幌駅で待合わせ、すすきのにほど近いホテルに荷を下ろした。行き先は彼に任せて「すすきの」に繰りだした。 カウンターとテーブルが二つくらいのイチゲンさんは入りにくいが居心地のよさそうなその店はどうやら彼の行きつけらしい。愛想のいい女将さんと、ガンコそうな店主だったがすぐに打ち解けた話ができた。 沖縄が好きで毎年行く話、旭岳に登った話、などなど気取らず気さくな人柄に、美味しい料理、旨い酒、ついついYMちゃんと同じペースで呑んでしまった。 約2時間、「また来ますッ」と言ったら「いつでも歓迎」と言ってくれた。  2軒目はやきとりにどぶろく、もう彼のペースにはついていけない・・・。 ホテルに戻ってバタンQ、そのまま朝までグッスリと・・・。

 翌朝、彼の車で空港まで送ってもらった。 シニア割引の空席待ちだったが、すぐに席が取れた。
 彼はニセコに古民家を買い、自分でコツコツとリフォームしているらしい。 「今度の冬はみんなで来てください」と言われた。 「ホントに行くからね」と言って別れたが、彼のおかげでさわやかな気持ちで帰途につくことができた。 感謝感謝。