オールドヨットマンの残日録・ZANJITSUROKU

相模湾に育てられて60余年、ヨットレースや仲間との思い出を大切に、これからの日々を健康で明るく楽しく、絵日記に綴ろう。

1日目・海王丸の研修生として乗船、苫小牧を出港

2013-07-21 22:24:42 | 日記
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 7月16日朝8時、苫小牧港に停泊する帆船「海王丸」に乗船した。一等航海士、主任教官、指導員によるオリエンテーションのあと乗船式が行われ、士官が整列するなか、船長より「乗船を許可する」の口頭辞令と歓迎する旨のあいさつをいただいた。 我々研修生は20名、最年少は17歳の高校生から30代40代、私と同じ60代も数名いる。女性は10代を含む4名。 このほか、7月初めから乗船しているのは、船乗りを目指す全国の海技学校の生徒が実習生として90名乗っている。彼らは皆10代で、9月末まで乗って国家試験を受けて卒業し、晴れて船員になるという。 船長、仕官、甲板員、司厨員ら乗組員が60名、全員合わせて170名での航海が始まる。 14時45分、苫小牧市長、大勢の市民が見送る中、実習生による登しょう礼で出港した。我々研修生もコンパスデッキに整列し帽子を頭上で回してあいさつした。 向かうは津軽海峡の入口、恵山(えさん)岬、コース205度52マイルの行程だ。 私はハンディのGPSに要所の緯度・経度を登録してポケットにしのばせてきた。機走で10kt、オン・コースを確認した。  私たち社会人研修生に意外な役割があることがわかった。 指導員から、「実習生の若者たちとたくさん話をしてほしい」と言われた。 彼らはこの航海でさまざまな知識と技能を身につけるが、就職したあとの会話力が心配なのだそうだ。 思いのほか歓迎されている、と実感した。  アルコール類は就寝前にたしなむ程度は許されているが、小樽到着まで呑まないでおくことにした。   -つづく-