叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

 すべて無料です、気軽に読んでください。

人間賛歌 覚え書き

2010年07月10日 | 覚え書き(信仰)

 「叙事詩 人間賛歌」出版のご案内 *

 天候不順が続きますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
私は只今、叙事詩人間賛歌の製本の準備に忙しい日を送っています。
記事の更新が遅れるかもしれませんが、暫くのあいだですからご了承
ください。

2006年5月から2007年9月までに発表した記事を、とりあえず出版しま
す。450ページぐらいになる予定です。
 本の前書きをご紹介しますのでご笑覧ください。

 前書き

 人間の基本的な疑問「私たちは何者だ、何をしに来て、どこへ行く
のか」について答えを出そうと、だいそれた望みを抱いて「叙事詩人
間賛歌」を書いています。

現代の科学で説明できるもの、宗教によってしか表現できない言葉な
どを使って綴っていくうちに、生命のもつ不思議な力の素晴らしさを
知りました。
 その歓びを日々実感しています。

ブログを始めてから五年の年月がたち、いまでは月に二万近い来訪者
があります。ご支援くださっている方に感謝の気持ちと、五周年の記
念に製本しました。
 拙い文章ですがご一読くだされば有り難いです。

 副題 生命力の不思議を知る歓び !

以上  

   


人間賛歌 所感(社会)

2010年07月07日 | 所感
 終身学(身を治める学問)のこと *

 教育水準が高いと思っていた日本の児童の教育水準が、世界に比べ
てそんな高くないことが分かりました。
文部省はあわててゆとり教育を見直すよう指導しています。また、一
人の児童に対する国の教育費が、先進国の中で最低のレベルであるこ
とも分かりました。  

 今までは各省庁の官僚が情報を独占していて、都合の悪いことは発
表をサボっていたからです。

国防費も少なく、教育費も低く、社会福祉はまあまあとしても、、
膨大な国債を発行して得た資金はどこに使われたのでしょうか ?

 談合社会とか、土建国家といわれる政官業の癒着が世界最悪の借金
国になった原因だと思います。
それが戦後六十年も続いたのですから、役人にとっては天国であり、
一番愚をみたのは庶民でありました。

 話は変わりますが私は戦争中に教育をうけた世代です。
勉強より、戦争に必要な物資をつくる勤労奉仕に精をだすのが一番の
時代でした。
 そのころは終身の時間というのがありまして、
校長先生がじきじきに教えるいちばん大切な授業じかんでした。

 多くは覚えていませんが、終身というのは、自分の身を治め、大人
になったら家を治め、やがて国を治めるような人になるように勉強し
なさい。という教えでした。
 成人するとともに、東洋の学問にひかれ、東洋学の本をよく読んだ
ものです。ほとんど忘れてしまいましたか、今でも心に深く残ってい
る言葉があります。平凡ですが・・

 一 仁 人を思いやる心。
 二 義 正しい行いをして不正をしない心。 
 三 礼 他人を敬い礼儀正しくする心。
 四 知 幅広く知識を身につけ、社会に役立とうとする心。
 五 信 神仏や人を信じ、それらを尊敬する心。
 六 忠 国や郷土に忠誠を誓う心。
 七 孝 親を大事にし孝行をする心。
 八 悌 テイと読む、兄弟仲良く同胞と親しくする心。

 修身学の大要は以上であったと記憶しています。
侍ニッポンといれ世界に誇れる武士道も、終身学からきているのでは
ないかと思います。
いまの日本に必要なのは終身学だと私は思いますが、みなさんは古い
と思われるでしょうか。

 以上  

「目覚める人・日蓮の弟子たち」二十八

2010年07月05日 | 小説「目覚める人」

 法華経の行者 二 *

「やはりのう、それでそなたは何故そうなるのか理由が分かりました
か。」

「正直に言って私には、経典を読んだだけで理由は分かりませんでし
たが、中国の出来事やわが国で実際に起きた事件をみましても、予言
通りになっていることは疑いようもない事実です。
私には何故そうなるのか分かりませんが、教典に書いてある事が間違
いだとは到底思えません。
 それでこの上は、上人に直接会って教えて頂くのが一番だと考えた
のです。」

「うーん、そうかのう、わしも実は上人にお目にかかって教えを乞い
たいと内々思っているが、もうひとつわしが腑に落ちないのは、何故
上人にだけ分かって、あまたいる他の僧には分からないのだろうと不
審に思えるのだ。」

「はい、その点について私も考えてみました。
わが国に外国から伝わっている教典は、六千巻とも七千巻とも言われ
ていますが、全国の主要な寺院に散在して保管されています。」

「ほーう、そんなにあるのか。」

「その膨大な数の経典を全部読むことは不可能に近いうえに、経典で
なく釈や論といって、経典を釈したり、後世の学者や僧が自分はこう
解釈すると論じたものを学んで仏教を修行しているのが実情です。」

「そうであろう、それはわしにも納得できるが、」

続く   
  


人間賛歌 所感(信仰)

2010年07月03日 | 所感

 御書全編音読 *

 きのう何回めかの御書音読をする中で、御義口伝・第四仏所護念の
ところがありました。
私は毎朝勤行のあと、声を出して御書を拝読するのを日課としていま
すので黙読よりどうしてもペースが遅くなります。

 仏が出世の本懐である法華経を説くまでの、
四十二年間、口に出さず心に秘してきたのが法華経で仏所護念といい
ますが、御義口伝では仏所護念には七つの大事があると記されていま
す。

ぜんぶ書くのは私の分際では畏れ多いし、難しいところもありますの
で、いままでなんとなく読んでききたのに、今回は心に強く感じた箇
所がありますので、ここに書かせてもらいます。

 仏が護念してきた七つの大事の中の六番目に、法体に約すというの
がありまして、
「法体とは本有常住なり、一切衆生の慈悲心これなり」
 とあります。
これについて思い出すのは、
「日蓮が慈悲広大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までながる
べし、日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり、無限地獄の道を
ふさぎぬ」 報恩抄 三三九頁
 の一節であります。

 法華経の法体である御本尊様は本有常住の慈悲心であり、御本尊の
お姿は宇宙を現していると私は感じました。

 いかなる智者も説明することが出来ない無限の叡智とでもいうも
のとか、グレートサムシングとか・・
アインシュタインが、
「私は一神教の神は信じないが、宇宙を造っている精神的実在につい
てはこれを信じる。そのことを思うたびに畏敬の念を覚える」
 と云わしめたように、先哲は精神的実在の概念は持っていました
が、それが仏の命であり、御本尊であることは知るよしもなかったの
です。

 私たちは常住の法体である御本尊を受持し、日夜、南無妙法蓮華経
と唱えているのですから、その福徳の大きさは量り知れません。
そして慈悲心は自分だけでなく(自行)、他の人の慈悲心を輝かせてあ
げる(化他)の実践が真の仏道修行であると思います。

 以上   

 


  


人間賛歌 小我(苦悩)から大我(歓喜)へ 六

2010年07月01日 | 小我(苦悩)から大我(歓喜)へ

 題目に始まり題目に終わる 

 * 質問します。
「南無妙法蓮華経と唱えると、ナゼ仏の命が現れるのか、日蓮大聖人
はどのように仰せでしょうか。」  

 * お答えします。
「日蓮大聖人は、
空とぶ鳥が鳴けば、カゴの中の鳥も鳴いて外へ出ようとするように、
南無妙法蓮華経と唱えれば自身の胸中の南無妙法蓮華経が、呼び呼ば
れて現れてくるのです。と仰せです。

また、鳥の卵がヒナになるときの例をあげて、、
ヒナがカラを破って外に出ようとする、ちょうど同じときに、親鳥が
クチバシでカラをつつき、絶妙なタイミングでカラが破れ、ヒナが誕
生するようなもので、だれがするのか分からないが、それが自然であ
ると仰せです。

 自身の心の奥深くにある九識=仏界は、外に出ようとしますが、、
無明(自身に仏界があることを信じられない迷い)という厚い壁にはば
まれていますので、縁がなければ自力だけで現すことは出来ないので
す。
御本尊という仏の命を縁にして、題目を唱えますと、
もともと自身にあるものですから、呼ばれて現れるのです。。。

 大聖人は仏の命を九識・心王・真如(心の王で真理にのっとった大
慈悲心のこと)といわれ、
この境涯は、どこにいて、なにをしても、獅子王が百獣におじないよ
うに、恐れのないことは獅子王の如くなるであろう。
 と仰せになっています。

 私の師匠は、常々、
「なにがあっても、とにかく題目を唱えることだ。これが勝利の秘法
である。」
 と指導しています。

信仰歴の長い人は「この信仰は題目に始まって題目に終わる」とい
い、悩んだり、策や方法を考えるひまがあったら御本尊の前に座って
題目をとなえなさい。」と助言しています。
 どんな困難があろうとも、それを突破する生命力と、どうすれば突
破できるかという智慧を御本尊が必ず与えてくださいますから・・
ダマされたと思って題目をあげてみなさい。必ず結果がでます。

これが長年信仰した人たちの共通した結論でした。

続く