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たいせつなもの

2013年08月16日 | Weblog
押し入れの残った遺品に手をあてて
            父母(ちちはは)の顔ふと蘇る





母は、カラオケが大好きでした。父と一緒に、カラオケを歌うのが唯一の趣味でした。仕事が終わったあとや孫たちが集まった席には、必ず家でカラオケ大会をしていました。






そのことが分かっているので、きょうだいや孫たちも家に来るときには、歌の一曲を練習してきたり、得意の歌のカセットテープを持ってきたりしていました。





地域のカラオケ教室にも行っていました。カラオケが地域の交流の場にもなっていました。地域の人にお会いしても「あの頃は楽しかった。」と話を聞くことが多くあります。




カラオケボックス風にしている部屋もありました。




父母が他界しても、カラオケのカセットテープ、8トラのテープ、レーザディスク、プリントされた歌詞などがたくさん残っています。しかし、今ではテープや8トラのカセットなど聴くこともありません。もう機器も不具合になっています。




部屋の片隅にたくさん残っています。よく、父と母が孫も連れ添って、中津や日田の音楽の店にテープを買うためにいい笑顔で車に乗って出かけていく姿を見かけました。





お盆にかつてのカラオケ仲間の方が来たときに、その思い出話に花が咲きました。その話からまた父や母の姿を想像することができました。話の中に、「テープなどがたくさん残っているんですよね。」と話題に出しました。




一番リーダとなる方が話をされました。そこは、年齢を重ねているだけに、話にも重みがありました。




「思い出の品物を捨てるにもつらいものがあるよね。しかし、捨てることも供養だよ。あんたたちにとっては、思い出の物だから、すぐに捨てることはできないかも知れない。だからもう一年くらいもっちょきない。」





あと一年くらいもっちょきない・・・つまり3回忌くらいまでは大切にしておいて、整理をしたらどうかというのです。なるほど。わたしたち、きょうだいにこれからもしっかり前向きに頑張ってほしいという思いだったのでしょう。




「捨てることも供養」この言葉がすごく印象的でした。

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