かったかくんのホームページ

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「支えられて生きている~感謝~」

2019年03月22日 | 大分県
先日、耶馬溪で社会教育を推進している地域のなかしまさんが来校してくれました。

堂を営んでいます。
食堂を営みながら、高齢者へ食事の弁当を配達しています。
 


ここまでであるなら、
「あっ、そうなんですね。」
というところですが、耶馬溪となるとまたなかしまさんの活動が違います。


過疎地の山間の町で谷が深いです。配達のエリアと要する時間と谷の道の交通事情が複雑なものがあります。
 


こうやって、高齢者の食事などがまかなわれているということを知りました。
「でもね、先生。わたしたちの役割はそれだけではないのですよ。」
配達をしながら、高齢者の生活状況などを把握するという、「命」を守るかけがえのない使命も存在しています。



すごいです。


配達したときに、いないので、家の中を見ると、倒れていたということもあったそうです。
 


話を聴いてうなずくだけです。活動の貢献度の高さを感じます。





「食べ物にも気をつかうんです。」
のどにつかえない食材にしなければなりません。


栄養とのどにつかえないもののバランス、そのほかにもいろんなところに配慮しなければなりません。
 


「おからなどは、のどにつかえやすいので、調理の仕方などを考えなければなりません。」
「肉料理はあまり食べたがらないのですが、大事な食材なので、食べやすいように料理するんですよ。」
 





こんなところから、人と人との結びつき、愛情の中で、ふるさとが守られていること、支えられていることを、話を聴きながら、改めて感じました。 
 




しかし、このような食堂も人手不足や人手の高齢化の中で、減少をしています。


過疎地の大きな課題でもあるのですね。
 





話は変わりますが、人手不足は、教育の現場にもあります。
そのことを知った退職をした4人の先生が、勤務する学校に、無理なお願いから来校してくれて、指導をしてくれていました。



そして、今日、離任をしていきました。






今回、子どもたちによりよい教育環境を与えることも、人材の面から危機的なものがあることを痛感しました。



行政も学校も保護者(国民・県民)もその実態を把握・分析して、どうやったら解決を図っていけるのか、タッグを組んで考えなければ、近々に行き詰まることになります。


責任をなすりつけるだけ、批判するだけでは解決できない、ことは重大な問題です。



今回は、4人の先生の協力があって、ずっていくことができました。


子どもたちには、
「先生が来て教えてくれた」
という事実だけが存在して、教育環境のことまでは理解が難しいかもしれません。




大規模校は大規模校の課題はありますが、今回、1教科1人全学年指導の先生しかいない小規模校の子どもたちへの影響は大きいと思っています。




今日で最後のにし先生を生徒は、教室で、先生方は職員室でお別れ会をしました。



にし先生は、オカリナの演奏を生徒たちにプレゼントしてくれました。





4人の先生方には、感謝してもし尽くしません。4人の先生に支えられました。
お別れ会が終わり、にし先生が去っていく車を見送りました。