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WEリーグ(なでしこリーグ)について33

2022-08-04 00:01:31 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 昨年秋に開幕したWEリーグ。開幕前に岡島チェアが、観客動員数について、ここからグワーといくので大丈夫ですと言われていましたが、当ブログの予想どおりになりました。プロ化が決まってからずっと心配していましたが、全く何も改善されていない中で、知名度が低いまま閉幕しました。今後大丈夫なのでしょうか。そんな中、少し前にFOOT×BRAINでWEリーグ特集がありました。番組で1年間ずっと追っていたようです。
   
【影山と共にWEリーグ元年を総括! 徹底取材で見えた希望と課題】
 去年9月に開幕し、日本初の女子サッカープロリーグ「YOGIBO WEリーグ」。5月まで熱戦が繰り広げられ、INAC神戸の優勝で1年目の幕を閉じた。しかし! 観客動員数の伸び悩みを始め、多くの課題も見えた。番組が1年かけて取材したクラブの取り組みには、来シーズンにつながる躍進のヒントも。
 リーグ戦は盛り上がったが・・・気になる数字がある。それは観客動員数。開幕当初の目標は平均観客数5,000人。全日程が終わり、その結果は1,560人。目標の半分にも満たなかった。
〔認知度不足〕
 元日本代表の澤氏は「チーム・日程・どういう選手がいるという(情報)のを、もっと発信していかないと、色々な人の目や耳にも入らない」とコメント。認知度の低さ、WEリーグではSNSを使ってその改善を試みるも、問題はもっと根本的なところに。

 なぜWEリーグは情報発信が下手なのかと思います。ちょうど今日、BリーグのYouTubeで、島田チェアマンが面白い取り組み(後日リスペクト記事に)をやってましたが、そういうのをどんどんやるべき。もっともっと選手を露出すべき。女子はビジュアルという武器もあるし、いいと思いますがね。ただ、MCは岡島チェアはパスで、澤さんとか黄金時代のOGがいいと思います。澤さんや宮間さんが、そういうチャンネルで旬な選手をいじってくれたら、観たい人が増えるかも。
   
〔試合数の少なさ〕
 J1ホーム試合数は17試合、ルヴァン杯を含めると20試合ある。一方のWEリーグは年間ホーム試合数は10試合(年間110試合)と半分。試合数が少なく、話題になる事が少ない課題を2年目にどう改善していくのか。
岡(岡島チェア):次のシーズンからはプレシーズンカップを行う予定。(選手)のコンディショニングのためにもカップ戦を行い、賞金を付けて真剣勝負をしてもらう機会を作っていきたい。夏に皇后杯以外のカップ戦になる。
 (試合数以外の必要なコトとして)スタジアムに来たら、何か面白いという事を作っていかないと。来てみたら試合を観て面白かった。サッカーを観る以外の取り組みをもっと行う事で、お客さんを呼べるかなと思います。
影(影山優佳):地域的なイベントは多くあったら良いと思う。スタジアムに来た事によって商店街で安く買えたり、散髪が半額になったりとか、そういう地域の人の生活がしやすくなったり、楽しくなったりするようなアイディアはありかなと思う。

 かつてなでしこリーグでカップ戦があったと思います。確か湯郷ベルが優勝か準優勝したと思いますが、そんな感じなのでしょうか。ただ、「プレシーズン」というネーミングが気になる。「プレ」が付いた時点でオープン戦になり、なーんだ練習試合かと思われてしまう。なので「プレシーズンカップ」ではなく「WEリーグカップ」で実施すべきです。どうしてWEリーグの方々はそういうセンスなのかと思ってしまいます。
 時期もリーグ戦の前ではなく、J1のようにシーズンの間でやるべきです。ちょうど冬場が中断期間じゃないですか。夏場にやるのは選手のダメージを考えて、秋春制の意味が薄れるのではないでしょうか。
 あと、影山さんのアイディアいいですね。川崎さんをお手本に、もっともっと地域に根を張る取り組みをすべきです。試合が無い日だけ特別な事をやるのではなく、普段いつもやっているという状態にならなければ、付加価値は向上しないと思います。

   
〔アルビレックス新潟レディース×観客を増やす試み〕
 J1男子チームと同じ日に戦う共催試合。だが、そこにも課題が。男子の試合が終わったのが16:00、その後女子の試合のキックオフは夕方の18:30で、2時間半も空いてしまった。それでも集客を増やすべく、新潟のアイディアとして、「アルビガーデン」で、男子が勝つとワンコイン500円で試合開始前まで飲み放題。スタジアム周辺で有意義に過ごしてもらうという、サポーターを繋ぎとめる企画を実施。試合を観た事がなかったWEリーグの新規ファンを獲得し、それまでの平均観客数が950人から1,200人に微増。選手の本音は「いつもよりは多いと思ったが、もっと入って欲しかった」。来シーズンの共催へ向けて、課題と収穫を得る取り組みとなった。
:1年目で初めてやったことなので、何が出来る事、出来ない事を考えて来年も共催試合をやりたい。
:お酒だけじゃなくて、ゲームを選手とやるとかして、色々な趣味の人が残ってくれそう。後は芸能界で活躍されている元なでしこジャパンの方(丸山さん)とか。

 男子チームとのコラボは今後も増えるとは思いますが、それだけに頼ってはいけないと思います。長い目で見ると、女子チームだから観に来るファン層を増やさないといけないと思います。ちなみに当ブログはベルやシャルムの観戦は、ファジとは全く関係ない。仮にダブルヘッダー(過去に一度あり)があっても、ふーんそう・・・という感覚でしょう。男子のファン・サポーターが女子もたまには観ようかではなく、今日は男子、今日は女子を観たいという事にならないと。

   
〔ビッグプロジェクト〕
 集客面で大きなプロジェクトとして、国立競技場でのWEリーグ開催。初代女王のINACと皇后杯王者の浦和の歴史的な一戦。仕掛け人はINACの安本社長。この日は「サカママ」とコラボし、サッカー少年など子どもが楽しめるイベントも開催。来場者数はWEリーグ最多の11,763人(後日12,330人に修正)。更に掴んだ手応えが、子ども(特に小学生)の来場が多かった点。国立でプレーしたい、大人になったらプレーしてみたい、女の子はWEリーガーになりたいと思ってくれた子が一人でもいたら嬉しいと思ってくれたら成功と安本社長。WEリーグ初の国立開催は、女子サッカーのすそ野の拡大にもつながっていた。

 INACの安本社長は今後期待ですね。INACさんはなでしこジャパンの黄金時代に、なでしこリーグを引っ張って行ってくれた存在。INACさんには男子チームが無いのが素晴らしい。WE開幕直前まで元気が無かったですが、復活したなぁという印象。今後も引っ張って行って欲しいですね。女子のファン層は圧倒的に我々のような中年おじさん層が中心の中、親子がターゲットというのはいいと思います。もう一歩進んで親子だけでなく、3世代まで狙うべきなのでは。国立競技場でも可能な限りどんどんやればいいと思います。元々稼働率が低いハコモノだし、過去にはJ2クラブでも少ない観客数でやってましたよ。
   
〔スペインでの取り組み〕
 女子チャンピオンズリーグのバルセロナの試合(準決勝)で、観客動員数が91,648人を記録(世界記録)。
佐(佐伯WEリーグ理事):9万人以上の観客を集めた要因は、一つの理由だけではない。これは点ではなく継続されてきた一つの着地点であると感じている。
 試合会場をスタジアムではなく、スポーツセンター(トレーニングセンター)のピッチ(トップ)で試合をするのがスタンダード。ヨーロッパのフットボールの日常は、まさにトレーニングセンターであって、スタジアムではない。センターには様々なカテゴリ(子ども、女子、知的障害者等)の選手がプレーするピッチがいくつもあり、常に稼働している状態になっている。スペインの女子サッカーリーグが普段試合を行っているのはトレーニングセンター。様々なカテゴリが集まる場所でリーグ戦を行う事で、週末に小学生の息子が試合があり、ホーム戦だから送っていこうと会場まで送る。 試合まであと40分あるね。何か向こうのピッチで沸いているから、少し観て行こうか。覗いたら女子の試合が行われている。同じようなタイミングで女子サッカーを観る流れが自然にできている。無理やり導線を引っ張っていない。それが一つのコミュティ(カテゴリの垣根を超えたチームコミュニティ)が形成されている。これこそが女子サッカーが文化として根付いた理由。大事なのは、スタジアムの規模ではなく、誰もが気軽に見られる環境。大きなスタジアムはいらないと思う。後でついてくるから。バルサの女子を観ればわかる。

 これは簡単には比べられませんね。スポセンはスペインにはあっても、日本のクラブにはほとんど無い。今までじわじわ有料化を進めてきて、やっと今の価格で興行できるようになったのに、また無料化というのはどうなのか。例えばWEリーグカップをそうしちゃうとか。普及もできるし、知名度を向上できるし、選手の試合経験も積めるし。後で何でこっちは有料なんだよと文句言われる可能性があるので、勇気が要りますが。やはり、いくら9万人入っても、無料の数字だし、スペイン方式はまだ日本には早いかも。

 
 一つの疑問として、会場の規模が小さくなれば、チケット収入は減ってしまう事がある。
:チケット収入を取っているクラブは少なくて、リーグ戦は無料で普通に誰でも入れる状態。
 女子サッカーの人気が沸騰中のスペインでは驚きの施策として、チケット収入に頼らないクラブ経営が行われている。
:(収益の)内訳は8割がスポンサー収入、スペインの女子クラブに入っているスポンサーの看板などは、人権・ジェンダーに投資したい人達。その追い風を受けたのが自分達女子サッカーコミュニティ。
 今欧米ではジェンダー平等が強く叫ばれ、政治や企業、芸術に至るまで幅広く、女性の社会進出をサポートし、共感を得ている。この動きに価値を見出したのが各国の大企業。女子サッカーの応援がジェンダー平等に貢献し、社会的価値を高めると、こぞって女子サッカーに投資を始めたという。
:WEリーグが今後やっていくべきことは、その理念以前にある「女性の活躍社会の推進」という、名前の価値を全面に出している団体は国内では唯一。これがスゴい。WEリーグの価値は名前にある。Empowermentが我々の存在意義のはず。WEリーグにはスゴいポテンシャルがある。

 正直、WEリーグにジェンダーで投資してくれる内外のスポンサー企業は、まだ期待できないと思います。スポンサー収入を増やしたいから、理念を一番前に露出しているのでしょうが、結果がついてきていない。日本サッカー協会という公益法人の普及事業なのか、プロリーグとしての収益興行なのか、その辺ではないでしょうか。中途半端なんだよなぁ。
 もう一つ言いたいのは、Jクラブではシャレンについても、普段の社会・地域貢献活動でも、一番前じゃないんですよね。露出やPRはするが、本業のサッカー興行があってこその活動。川崎さんについても、理念が一番先ではなく、貢献活動をしていても強くなれましたー というスタンスですから。なので、WEリーグは、その堅苦しい理念を一度、一つ奥に引っ込めてはどうでしょうか。

   
 開幕前にファンからは理念ばかりが先行しているという声もあったが、シーズン中は理念を推し進める「WE ACTION DAY」(各クラブがアクションを起こす日)を実施。大宮ではサッカー教室等の実施で、サッカー少女がプロと触れ合い、直接指導してもらう機会を提供し、育成における男女の平等を目的としている。更に教わるのはサッカー以外にも手話を指導し、サッカー以外にもコミュニケーションを取っていた。
J1大宮原サッカー本部長:ただサッカーだけを教えるだけではなく、選手達も学ぶ。地元の人達が興味を持てるような、そういうハブ(地域を繋げる存在)になるクラブにしていきたい。
 選手自身の行動にも変化。どんな事が地域の課題であったり、自分達選手も積極的に参加したいという思いで、手話を学びたいと思った。選手達からの申し出でこの活動をさせてもらった。

 「WE ACTION DAY」ですが、Jでいえばシャレン。やって当たり前なので、そればかり強調するのではなく、試合の無い日だけやってますではなく、普段やってて当たり前という価値感に修正せねば。申し訳ないですが、シャレンと比べて、まだまだ地域に浸透できていない。WEリーグも同じ「シャレン」事業にして磨きをかけるべきなのでは。
   
〔クラブの枠を超えた選手の主体性 ジェンダー問題に対するディスカッション〕
 「WE ACTION DAY」など理念に沿った活動で変化した選手の意識。それはクラブの枠を超えて、主体性はWEリーグ全体へ。各チームの選手達が自主的に集まり、ジェンダー問題をテーマにディスカッション。サッカーを通じて社会問題の解決に奔走。まだ小さな一歩かもしれないが、選手達の活動が女子サッカーの成長への一歩となる。
岡:ジェンダー平等であったり、人として幸せな生活、自分らしい生活・人生が送れるところを、もっと前面に来シーズンは出していきたいと思う。 

 という内容でした。やはり究極論ですが、WEリーグは一度出直した方がいいと思います。そして日本協会から切り離して、民間の力で再建すべきです。日本サッカー協会とJリーグ、日本バスケ協会とBリーグはそんな関係ではなく、独立した立場で成功されていると思います。当ブログから見れば田嶋色の強い(秋春制とか)協会直轄リーグに見えます。いっその事、日本協会から離した「なでしこプレミアリーグ」で頑張ってみてはどうかと個人的に思います。そんな中で、先のE-1サッカー選手権で、つい最近までメディアにいろいろ書かれていましたね。

なでしこの観客わずか901人 かつては2万人超も 集客の課題山積 | 毎日新聞

なでしこの観客わずか901人 かつては2万人超も 集客の課題山積 | 毎日新聞

 日本が男女そろって優勝した7月のサッカー東アジアE―1選手権は、スタジアムに空席が目立った。昨年10月の池田太監督の就任後、国内でのお披露目となった女子の「なでしこ...

毎日新聞

 

【なでしこの観客わずか901人 かつては2万人超も 集客の課題山積】
「日本が男女そろって優勝した7月のサッカー東アジアE―1選手権は、スタジアムに空席が目立った。昨年10月の池田太監督の就任後、国内でのお披露目となった女子の「なでしこジャパン」が優勝を決めた26日の中国戦の観客は、わずか901人だった。
 なでしこのFW植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)は試合後、「代表戦をいろんな人の目や耳に届くスポーツにしないといけない。もっとたくさんの人に見てほしかった」と危機感を募らせた。女子のプロリーグ、WEリーグの岡島喜久子チェアも27日、「他国の試合も観客数が少なく、女子サッカー全体に興味を持ってもらえなかった」と語った。
 E―1選手権が日本で開催された2010年は「なでしこブーム」前だったが、男子と別の日に東京・味の素スタジアムで開かれたなでしこ戦は3000人以上が集まった。11年ワールドカップ(W杯)で初優勝し、12年ロンドン・オリンピック前に男子と同じ東京・国立で同じ日に実施した壮行試合は2万人を超えた。12年はなでしこ単独で仙台や神戸で開いた試合でも1万人以上を集めた。その後は下降線をたどったものの、E―1選手権が再び日本で開かれた17年は男子とは別会場ながら、千葉・フクダ電子アリーナで3試合とも3000人以上を集めた。
 一時期のなでしこブームが去り、昨年は4月のパラグアイ戦が818人、6月のウクライナ戦は796人と苦境が続く。代表の「強さ」だけでなく、開催方法を含めて集客面の課題は山積している。」

 WEリーグと比例するようになでしこジャパンも、低迷していますね。思うに何が先なのかと。代表の強化なのか、女子サッカーの普及なのか、女子リーグ興行の成功なのか。代表強化なら、もっと海外移籍を推進すればいい、女子サッカーの普及なら日本協会が普及活動を強化すればいい、女子リーグ興行の成功ならば、民間大手企業に託せばいい。中途半端な状態だから、今のこういう状況に至っているのでは。やはり、川淵さんのような強いリーダーシップの存在が必要なのかも。Bリーグのように成功するのではないでしょうか。

 また、このコラムでは、世界と日本の位置について以下のように解説されています。
「ヨーロッパでは、女子サッカー人気は定着し、プロスポーツとしての地位を確立したようである。2011年の女子ワールドカップでは日本代表(なでしこジャパン)が優勝を遂げた。そして、2012年のロンドン・オリンピック、2015年の女子ワールドカップでも日本は決勝に進出。決勝戦での対戦相手はいずれもアメリカだった。当時、女子サッカー界ではアメリカは絶対的存在だった。
 ところが、その後はフランスやイングランドなどヨーロッパ勢が台頭してきた。そして、2021年に行われた東京オリンピックでは、アメリカは準決勝でカナダに敗れて3位に終わり、優勝はカナダ。銀メダルはスウェーデン。そして、4位はオーストラリアだった。アメリカはこれから世代交代の時期を迎えるので、来年、オーストラリアとニュージーランドで開催される女子ワールドカップでも優勝争いは混沌としている。
 一方、日本は2010年代前半には世界のトップを争っていたのだが、ヨーロッパ勢の台頭などによってFIFAランキングも下がり、2019年の女子ワールドカップではラウンド16、そして、2021年の東京オリンピックでは準々決勝でそれぞれ敗退。2023年ワールドカップ予選を兼ねた女子アジアカップでは、ワールドカップ出場権こそつかみ取ったものの準決勝で中国に敗れてアジアのタイトルも失ってしまった。」

 なでしこの黄金時代があったのに、どうして日本は今の立ち位置に陥ってしまったのか。一つ思うのが、佐伯理事は欧州・スペイン、岡島チェアはアメリカで、WEリーグはどっちの路線に行こうとしているか見えないのも感じます。このまま行っても、結局中途半端で低空飛行を続けるだけなのでは。欧米に感化されてプロリーグを作ってはみたが・・・という感じで。ひょっとして実情はプロ化以前より数値が悪くなっているのではないかと。一体、女子人気を高めるのはどうしたらいいのか。

女子人気どう高めるか レベル底上げには成果―サッカーWEリーグ:時事ドットコム

女子人気どう高めるか レベル底上げには成果―サッカーWEリーグ:時事ドットコム

サッカーの日本初の女子プロリーグ、WEリーグはINAC神戸が初代女王となった。プロ化によって、選手の環境は改善されたが、観客動員数は伸び悩んだ。2年目へ課題を残...

時事ドットコム

 

【女子人気どう高めるか レベル底上げには成果―サッカーWEリーグ】
「プロ化によって、選手の環境は改善されたが、観客動員数は伸び悩んだ。2年目へ課題を残した。観客数は目標に掲げた1試合平均5000人に遠く及ばず、INAC神戸が優勝を決めた8日のノジマ神奈川相模原戦(ギオンス)でさえ1146人。新型コロナウイルスの影響もあったとはいえ、開催ごとに赤字が積み上がるのが現状だ。
 苦戦の要因の一つが、限られたファン層。主な客層は40~60代の男性。若年層はインターネットで試合を見ることが定着している。WEリーグの岡島喜久子チェアは「知ってもらっているところから、スタジアムに来てもらうにはハードルが高い」。クラブ経営はスポンサー収入に頼っている。
 欧州女子チャンピオンズリーグで9万人を超える観客動員を記録したように、世界的には女子人気は高まっている。足りないのは、かつてのエース、澤穂希さんのような存在。日本女子代表(なでしこジャパン)の低迷も影響している。」
「プロリーグ創設は、強化で先行する欧米を追ったもの。選手はサッカー中心の生活となり、レベルの底上げには一定の成果が見られた。日本協会の佐々木則夫女子委員長は「環境が良くなってきているのはプレーに出ている」と評価する。
 ただ、突出した選手は見当たらない。INAC神戸の星川敬監督は「トップ選手の質は下がっている。だから世界で勝てていない。ブレークスルーするチームや個人が出てこないといけない」と危機感を口にした。」

 クラブ単位で赤字が積まれていっているようですね。まだ1年目ですが、このまま状況が改善しないと数年後にリーグ閉鎖に至る可能性がゼロではありません。代表強化の面でも、トップ選手の質は下がっている。だから世界で勝てていないという言葉に象徴されているのでは。メインターゲットはどこなのか、何が先なのか。代表の強化なのか、女子サッカーの普及なのか、女子リーグ興行の成功なのか。そこら辺について再考すべきです。脱日本協会がベストかなと個人的に思います。「官製」というのは良くない、三位一体がいいと思いますよ。他にもコラムを見かけております。
ホームゲームにおけるクラブ別入場者数:https://kegenpress.com/weleague-homegames-attendance/
INACさんの取り組み:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jfootball/2022/06/25/weinac/
WEリーグ関連(なでしこリーグプロ化)関連: /  / /  /  /  / / / / /
なでしこリーグ関連: / / / / / / / / / / / / / /
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