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Jリーグの話題138

2017-06-26 00:01:31 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 先日、Jリーグは最近まで「リーガ・エスパニョーラ」と言われていたスペインリーグ「ラ・リーガ」と、先日提携する事を発表しました。これだけでは、ふーん、あっそうという感じでしたが、THE PAGEのコラムを読んで、育成強化のためのものでもある事がわかりました。うまく吸収できたらいいのですが、以下、抜粋して紹介。
   
【ラ・リーガと提携したJリーグはスペインから何を得るのか?:THE PAGE】
 Jリーグとラ・リーガとの間で戦略的連携協定が22日に締結。Jリーグが海外のプロリーグとパートナーシップ協定を結ぶのは11例目で、ヨーロッパでは初めてで、ラ・リーガにとっても、Jリーグがアジアでは初めての提携リーグ。結んだ協定の内容は下記の4つ。

①両国トップチームの交流
②テクニカル及び女子サッカーを含めた育成
③インテグリティ(高潔さや品位)
④クラブマネジメント及びリーグ運営

 ①については、この夏にセビージャとJ1鹿島及びC大阪と親善試合の開催がすでに決定。もっとも、4つの項目のなかでJリーグが最も大きな期待を寄せているのは②の育成の模様。
 「ラ・リーガでは、トップチームの登録選手25名枠の6割ぐらいが下部組織から輩出。ホームグロウンが制度化されていない中で、ここまで下部組織出身の選手がトップチームに輩出されている事は日本が学ばなければいけない点と思う」と村井チェアマンのコメント。
 「ホームグロウン制度」とは、外国人枠のないイングランドやドイツ等で導入されている、自国やそれぞれのクラブのホームタウン出身の若手を登録することが義務づけられた制度。ブンデスリーガでは、各クラブはドイツ国籍を有する12人以上の選手と契約し、そのうち6人以上が各クラブのユースで育成された選手である事を定義。対照的にラ・リーガでは、ホームグロウンは制度導入されず。EU圏外選手枠は3と定められているが、5年居住すれば市民権が得られるため、二重国籍が可能な南米出身選手はEU圏外選手枠から外れる事も少なくないとか。

 レアルやバルサの2強だけでなく、中堅や規模の小さなクラブも自前で優秀な選手を育成。同様にホームグロウン制度を導入していないJリーグにとっても大いに参考になるはずだが、もう一つ、決して看過できない現実も浮上。
 Jリーグは'15年に、ダブルパス社(ベルギー)に、J1・J2の合計40クラブの育成組織に対する監査を依頼。「フットパス」と呼ばれる独自のシステムのもと、多角的な監査から弾き出された評価は、Jリーグ関係者にとって衝撃。
 「満点が100点とすると、総合点でいうと日本の場合は40点をちょっと超える程度。ヨーロッパはそれが80点に届くなど、大きな格差があり、特に『個の育成』に関しては、日本は20点台というレベル」と関係者のコメント。
  村井チェアマンは会見で危機感を募らせるように、ラ・リーガを理想のモデルとした理由を説明。次の四半世紀へ向けて、何らかの改革が必要な状態。育成には膨大な時間と資金が必要。ブンデスリーガのホームグロウン制度は、惨敗した'00年の欧州選手権が契機となって導入に動いた経緯があり、14年後のブラジルW杯の24年ぶり4度目の優勝で完成。

 Jリーグでも、決して育成を疎かにしていた訳ではなく。J1柏、先発11人のうち8人がアカデミー出身者で、今季は好調を維持。ターニングポイントとなったのは'10年。J1柏のU‐15、U‐18のコーチ及び監督として「ボールを大事につなぐ攻撃的なサッカー」を浸透させてきた吉田達磨氏(現J1甲府監督)が、アカデミー全体を統括するダイレクターに就任したことがきっかけ。吉田監督が標榜するコンセプトを、U‐12からU‐18までの全カテゴリーに所属する指導者と子どもたちとで共有。同じスタイルのもとでプレーする中で、ボールポゼッションに長けた選手たちが続々とトップチームに昇格し、今季の快進撃の原動力として貢献。
 ただ、J1柏の場合もコンセプトが統一されてから7年から10年以上の時間を消費。よほどの覚悟と根気がなければできないチームの一大改革であり、中にはチーム経営に窮してそれどころではなかったクラブもあるはずであり、リーグが主導する形で育成大国スペインのノウハウを吸収
「ラ・リーガの下部組織の仕組みや、育成のディテールも含めて学んでいきたい」と村井チェアマンのコメント。手始めに今夏、育成まで遠いJ3クラブ社長達がラ・リーガの視察が決定。対象はビッグクラブではなく、中堅以下のクラブ。

 いい事だと思います。現在のJ1柏の快進撃の要因は「アカデミー力」。代表選手は航輔選手のみで、特に若手は柏でなければJ2じゃないかと個人的に思えるような選手も何人もいます。そんな無名選手ばかりのチームがなぜJ1の首位なのか。アカデミーで長く一緒にやってきた選手同士で意思の疎通が強いから。アカデミーからずっと一貫してポゼッションサッカーを貫いてきたから、無名選手でもJ1メガクラブを叩けるプレーができるのだと思っています。J2の市民クラブでよく聞く「育成クラブを目指す」という言葉。実際はほど遠いところが少なくないでしょう。そういえば2年前に「フットパス」が話題になりましたが、その後何も聞こえてきません。役に立っているのでしょうか。
 当ブログで以前に育成世代の一番の強化方法はドイツのように、通常のリーグ戦で若手のベンチ入りもしくは試合出場を義務化する案を口にしていましたが、ホームグロウンという制度名なのですね。しかし、ドイツを越えた育成大国があったのですね。しかもホームグロン制度を実施していないなんて・・・ラ・リーガ恐るべしです。
THE PAGE該当ページ:https://thepage.jp/detail/20170622-00000002-wordleaf
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 話は変わり、今日ウルトラスで開催された、ファジのアウェー松本戦のPVに参加してきました。その模様は明日。

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