J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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行政の支援60

2023-03-19 00:57:22 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 最近とても気になっている情報です。当ブログもお付き合いがあるSPOC機構を中心に取り組みが協議され、そこから商工会議所から提言され、市役所の新市庁舎併用という案もあったが、今の場所への建設でやっと岡山市がそれを受け入れた。ただ、提言は賛同したが、財政負担のすべてはしんどい。それを県にも求めたが、県が抵抗を見せているという流れ。
 市の主張は、来場者が岡山市外、県内外各地から来るのが多く、お金を落とすのも市外が多いと推定できる、経済効果も高いから、県にも負担して欲しいという内容ですが、県の主張はそこまで経済効果があるのか疑問なので、もっと納得ができる説明して欲しいという内容。その後の動きが先日ありました。

岡山市・新アリーナの経済波及試算は正しい? 県「乖離している」:朝日新聞デジタル

岡山市・新アリーナの経済波及試算は正しい? 県「乖離している」:朝日新聞デジタル

 岡山市の新アリーナ構想で県と見解が対立している経済波及効果をめぐり、県と市は16日、幹部級の協議を初めて開いた。市側が「市内4割・市外6割」とした理由を説明したの...

朝日新聞デジタル

 

【岡山市・新アリーナの経済波及試算は正しい? 県「乖離している」】
「岡山市の新アリーナ構想で県と見解が対立している経済波及効果をめぐり、県と市は16日、幹部級の協議を初めて開いた。市側が『市内4割・市外6割』とした理由を説明したのに対し、県側は『精度が高くない』と指摘。市側は改めて試算する方針も示したが、具体的な進展はなかった。協議は県庁で非公開であり、県と市の部局長、経済波及効果を出したシンクタンクの関係者が出席した。
 県や市によると、新アリーナ整備に伴う経済波及効果について、市側は県などの産業連関表を元に試算したと説明。20年間の総額は市内が約332億円(43・1%)、市外が約439億円(56・9%)で、このうちイベント来場者による効果は市内が約202億円(34・1%)、市外が約391億円(65・9%)とした。
 県内に訪れる観光客のデータも参考にしたといい、市側は『恣意(しい)的な数字の修正はしていない』と主張した。これに対し県側は『実際の動きと乖離(かいり)している』とした。どちらも協議を続ける意向だが、アリーナ建設をめぐる負担割合などについては話さなかった。
 協議後、県の担当者は『スポーツと観光では消費も含めた行動が違う。(市の試算は)スポーツに関する過去の集客状況を考慮していない』と記者団に語った。市側は来年度の新アリーナ構想の基本計画の策定に向け、試算し直す方針も示唆した。
 新アリーナ建設をめぐっては昨年9月、大森雅夫市長が県に負担を求める考えを市議会で答弁。県が今月3日に市へ質問状を送るなど対立が表面化していた。」
参照:瀬戸内海放送RSK山陽放送テレビせとうちOHK岡山放送RNC西日本放送読売新聞オンライン

    
 岡山市は20年間で771億円とするアリーナの経済波及効果について、イベントの来場などで内訳は市内がおよそ4割、市外はおよそ6割と試算。県は、宿泊を含め市内中心で消費が行われるとして「実際のスポーツ観戦とかい離がある」と応じず、スタンスの差が改めて浮き彫りになったとされています。
 この試算データは「産業連関表」で、モノやサービスがどのように生産、販売されたかがまとめられているようです。県側は、来場者の県内外の内訳が、スポーツではなく観光を想定したもので、実態を反映していないなどと指摘したそうです。

 うーむ、難しいですね。すんなり事が進めば良かったのですが、こうも難しいとなると当ブログでもコメントをしたくなりました。お付き合いのあるSPOC機構さんでしっかり協議された取り組みなので、恐縮ではありますが、一つの参考にしていただければと思います。今回の取り組みで、上手く進めない原因について、あくまで個人的見解です。

①地域住民運動が見られない
 広島では専用HPを開設し、地域住民を巻き込んだ大きなプロジェクトになっています。かなり前からシンポジウムも開催されていました。寄付金募集運動があり、個人分でも4億円集まっています。政田サッカー場建設の時は署名運動が実施されました。そういう地域住民を巻き込んだ住民運動があっても良かったのではないか。
 「三位一体の支援」(行政・企業・住民)という考え方がありますが、岡山は行政と企業(財界)の色が強く、住民の部分が限りなく弱いと個人的には思っています。

②地域に根が張れているようには見えない
 アリーナスポーツ3クラブの試合会場を想定しています。もし、個々のクラブに後援会組織があり、後援会を通じて、今回の取り組み運動で地域住民の声を拾える事ができていれば、何かしらの説得力があったのではないか。新潟さんのように、もし全市町村に後援会組織があれば、また違った動きができたのではないか。J2岡山も含めて、この県のクラブには後援会組織が無いため、エンドユーザーである一般のファン・サポーターの声を拾い上げる事ができていないと思われる。
③認知度が全体的に低いと思われる
 プロモーションの部分ですね。たぶん、県下ほとんどの人が北長瀬駅の近くに新アリーナが作られようとしている事を知らないんじゃないかと。メディアから出てくる情報は今回のように行政でもめているものが中心。「岡山市に新アリーナを作る会」などの組織を作り、定期的に情報発信していればもう少し認知度向上が図られ、住民のニーズを反映できたのではないかと。

 それでも早く新アリーナができて欲しいですね。ただ、ジップアリーナもあり、リベッツはたぶん岡山武道館を中心に使用するでしょうし、音楽イベントの利用としても市内には新市民会館やシンフォニーとハコモノがいくつかある。観客動員数の試算資料もあったのでしょうが、現在、アリーナ3クラブとも成績不振で来場者数の少なさに頭を痛めている状況。県はそういう部分も頭にあるのかもしれません。ここからはどこまで夢を語れるかかもしれません。

岡山市新アリーナ構想関連⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230303
      〃           ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20221203
      〃           ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220216
      〃           ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211209
      〃           ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200912

#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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