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栃木SCの話26

2021-03-08 00:01:11 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先日ネットを観ていたら、J2栃木のえとみほさんこと、江藤取締役マーケティング戦略部長のコラムを見つけました。クラハ(Club house)を聴き始めてほぼ同時に、えとみほさんのトーク(朝一ルームもありましたね)もよく聴くようになったのですが、最近は登場されませんね。昨季はオンライン(ZOOM)でよくお話を聴いていたのですが、クラハも来られなくなったらまた当分トークが聴けなくなるなぁと思ってみたり。
 「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、デジタル技術による業務やビジネスの変革という意味だそうで、デジタル庁構想など政府も推進している今後重要視されるキーワードだと思われます。コロナ禍で最近特に強調されています。総務省は2021年度の地方自治体のDX向け予算に、前年度の約5倍となる38億8,000万円の計上を発表しているとか。それを地方クラブがビジネス化できるという論調です。
   
【地方DX推進の鍵は“意外な企業”が握っているかもしれない】
〔コロナ禍以前の地方のDX事情〕
「(前職のITベンチャーでは、)ほとんどの業務をSaaSを使って遂行していた。それが当たり前の世界から来た自分からすると、(J2栃木は)世界がひと昔もふた昔も前にタイムスリップしたかのように思えた。
 しかしこのような状況は、地方の中小零細企業では珍しいことではない。実際、栃木SCも社員数は17名、売上高9.7億円の立派な中小企業だ。Jリーグクラブということで認知度だけがそこそこあるので誤解されがちだが、中身は地方の中小零細企業となにも変わらないのである。」
「(ITシステムを導入していくことに抵抗する人は社内にはいなかったのには)2つ理由があったと思う。1つは、私が入社する2年前に就任した橋本社長が折に触れてシステムを入れたいという提案をして地ならしをしてくれていたということ、もう1つは私が「部長」というポジションで入ったことではないかと思う。急速に何かを変えるには、やはりボトムアップよりトップダウンのほうが話が早い。
 周りの皆も新しいことを面白がってくれる人たちだったという幸運もあり、2018年に始まった栃木SCの「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は、2020年の初めごろには平均的なITスタートアップの8割程度まで完了していた。おそらく地方の中小零細企業はもとより、他のJリーグクラブと比べても、相当DXは進んでいたと思う。」

〔コロナ禍で明暗が分かれた地方企業〕
「コロナ禍での私たちのDXの取り組みは、スポーツクラブ=デジタル化が遅れている業界というイメージもあってか、メディアにもよく取り上げられた。そんな中で、たびたび地方の中小企業の経営者や部長クラスの方から「うちもやらなきゃいけないんだけど...何からやっていいのかわからないんだよね」「うちにも江藤さんみたいな人がいたらなぁ...」というお声がけをいただくようになった。最初のうちは、そんな声を聞くたびに相談にのって具体的なアドバイスをしていたのだが、あまりにもそういった声が多すぎるので、栃木SCで使っているSaaSのサービスを1つの資料にまとめて渡すことにした。このときに、ハッとひらめいた。「これをビジネスにすればいいのでは?」と。」

〔スポーツチームが地域のハブになる〕
「(ベンチャー企業としてそこそこ名の知られた企業であっても、地方で門前払いされる理由として)1つはやはり地方における商売は「コネクション」がモノを言うということ、もう1つは「東京」という地域に対するアレルギー反応だ。」
「(栃木では)ガラスの天井ならぬガラスの壁があり、なかなかその先に行けない。自治体と仕事をする場合もしかりである。しかしそのガラスの壁をいとも簡単にすり抜けられる存在がある。それが、各地方に存在するプロスポーツチームだ。中でもJリーグクラブはリーグ発足当初から地域密着の理念を掲げていることもあり、ホームタウンやそこに存在する企業との関わりが深い。栃木SCも全部でおよそ400社ほどのパートナーにご支援いただいているが、その大半は栃木県内に本社または支社を置く企業である。もちろん、自治体にいたってはほぼすべてと深い繋がり、絆がある。地方の企業や自治体とのパイプ役としてこれ以上の存在はないのではないだろうか。」

〔コロナ禍で私たちが得たもの〕
「地方のJリーグクラブにとっても、SaaSベンダーと地元企業を結びつけることができれば、これが新たな収益源となる可能性がある。コロナ禍で入場料収入などの既存のビジネスモデルに拘らない収益源を確保しなければ生き残っていけないと言われる今、自分たちの資産をどのように収益化していくかは全クラブが問われている。」
「(SaaSベンダーの)いつもならば通らない提案も「コロナだから仕方がない」で通る可能性は高いのだ。コロナ禍によって、私たちは言葉では言い尽くせないほど非常に多くのものを失った。しかし、失ったものばかりではなく、得たものもあった。その1つがDX化のスピードだ。一説によると、このコロナ禍の影響でDXは「7年」早まったとも言われている。しかもDXによって進化した世界は、コロナ禍が去っても逆戻りすることはない。
 地方は今、岐路に立たされている。5年後にはリモートワークが当たり前になっている社会において、東京に無理に住まなくていい若者をどれだけ取り込める(残せる)か。リモートワークが可能かどうかという観点だけで見ても、できる企業とできない企業とでは採用力に大きな差が出る未来が見える。DXの遅れが、ダイレクトに組織の弱体化に繋がるのだ。だから、地方こそ今このタイミングでDXを大胆に進めなければならない。地域のプロスポーツクラブにできることは、ただスポーツで街を明るくすることだけではない。さまざまな企業のハブになって地域経済に貢献すること、これこそが新しいスポーツクラブの在り方なのではないかと思う。」
引用:NTTコミュニケーションズ「Fesaas」

 
さすがというコラムですね。元ページがNTTコミュニケーションズの公式HPという事で、ベンダー目線での内容でもありますね。このコラムを読んで、Jクラブがいくつか覚醒するかもしれません。「SaaS」とはベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、ネット経由で利用できるサービスだそうです。うーむ難しいな。
 社員数を見ると栃木さんは、地元岡山より少し経営規模が小さいのかな。そうとは思えない事業内容だと思われますが。それもやはりDXで効率化できているのか。7年早まったと思われるDX。5年後にはリモートワークが当たり前の社会になっているそうです。DXの遅れが組織の弱体化につながるか、時代に取り残されてはいけませんね。
 ただ、どこのJクラブにもえとみほさんのようなインフルエンサー的な人材がいるのかと言えば、大いに疑問です。栃木さんだからできる事でも、多くの地方クラブではまだ難しいかもしれません。えとみほさんのコラムで目覚めるか、デスクのアナログチックな担当業務に戻るかですか。また、どこかでZOOMのウェビナーないかな。

 さて今季、第1節で地元岡山に負けた栃木さんですが、今節は秋田さんに惜敗で目下21位。まだ2試合なので気にする事はありませんが、スタートダッシュできなかったですね。一方の地元岡山も金沢さんにやられて負け。同率3位から9位まで降下しています。同級生クラブ同士頑張っていきましょう。
J2栃木関連: /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  / 
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers

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