J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

東京ヴェルディを参考に24

2020-12-29 00:16:46 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 シーズンが終わり、年の瀬も押し迫ったタイミングでショッキングなニュースが流れました。えっ、何があったの? ヴェルディさんでまた経営トラブル?と気になっていました。ヴェルディさんに関してはそれこそ'93年(正確にはその前年から)のJリーグ開幕からチェックしていた、当ブログでも特別な存在。特別な老舗であるがゆえに時代に翻弄され続けてきた悲劇のクラブとも思えます。いろいろありましたねぇ。全部覚えています。今回の紹介記事も長く、中身が濃いので抜粋しても長いままになりました。
   
【「東京ヴェルディ」経営再建で大モメ スポンサーとの“不平等条約”にV社長が泣いた】
〔弁護士も呆れる“不平等条約”〕
「東京Vに一体、何が起きているのだろうか。関係者に聞いた。
「社長の言った通り、今期はコロナ禍のため無観客試合や観客制限となり、5億円の債務超過が見込まれています。来期も同様で、今期と来期合わせて10億円の赤字となりそうなんです。そこで出資企業を探しており、乗り気になっている会社も出てきているのですが、10年前に結んだ契約のために前に進まないのです」」
「「実はこの時の契約は、総額4億円は正しいのですが、スポンサー料は5年契約で3億5000万円。残りの5000万円は、東京Vの過半数の株式を取得できる新株予約権に当てられました」」
「「ゼビオは新株予約権に“希薄化防止条項”という条件をつけました。これは東京Vがゼビオ以外に第三者割当増資を行うなどして、ゼビオの潜在的な議決比率が減った場合に議決比率が維持されるように、新たな新株予約権を無償でゼビオに発行しなければならないという取り決めなのです」
 つまり、他に大株主が現れたとしても、ゼビオの持ち株は常に過半数になるよう調整されるということだ。しかも実質的には金は払う必要もない。なんだか日本史の教科書に出てきた不平等条約のようで……。」
「逆に言えば、新たな企業がいくら出資しようとも筆頭株主にはなれず、経営権は握れません。そのため、出資したくても二の足を踏んでしまうのです。違法行為ではないものの、M&Aが専門の弁護士も呆れるほどの“不平等条約”だそうです」
「ゼビオ社において、東京V経営陣との話し合いがもたれた。
「ゼビオは新株予約権をすべて行使した上で、東京Vを子会社化する意向を示しました。加えて、現在の役員は経営責任を取って辞任すること、役員が持つ東京V株は1円で譲渡することを要求しました。東京V経営陣は話を持ち帰り、検討した結果、ゼビオ案を受け入れる意向であることを通知しました」」
「12月に入ると、東京Vとゼビオとの再協議が行われた。新株予約券の11%行使、8800万円の資本注入などは変わらず、新たに東京Vのスクール事業を5億円で子会社化するという提案だった。
「東京Vは“育成のヴェルディ”といわれ、スクール事業は重要な収益の柱なのです。それを奪われたら、ますます経営が成り立ちません。ゼビオは債務超過に陥る東京Vに対し、責任を持って経営するつもりがないということでしょう」
 その数日後に、ゼビオは10年以上放置していた新株予約権の11%を行使し、ようやく東京Vの株主(第4位)となった。」
「14日から16日にかけて、スポーツ紙などに、東京Vが資金難であること、さらに、新たな投資企業を探して目途は立ったものの、ゼビオが反対し対立していることが報じられた。それが冒頭の横断幕へと繋がったのだ。」
引用:デイリー新潮

 これは臨時株主総会の開催前のコラムでした。画像はホーム最終戦のスタンドの光景。やはり穏やかにシーズン終了を迎えた訳ではなかった様子。何回読んでも実情はよくわかりません。読者の皆さんご自身で読み込んでください。一つだけ言える事はヴェルディサポーターは、ゼビオの姿勢に反対している事です。昨季の町田さんの事例もありますが、地元のファン・サポーターの支持が得られなければ、結果的に上手く物事が進みません。また、サポカンでしっかり説明された方がいいのではないかと思います。
 あと、同じ子会社化では、少し前に長崎さんの話があります。あの時も同じような経営状況で、一スポンサーだったジャパネットさんが親会社になりました。その後のポジティブな展開は皆さんご存じのとおり。ヴェルディさんも長崎さんのようになりませんかねぇ。
   
【東京ヴェルディを子会社化した「ゼビオ」の深謀 名門サッカーチームに何が起きていたのか】
〔5日後に突然の辞任〕
「12月25日に東京ヴェルディは、6人いる取締役のうち、羽生社長を含めた3人の取締役の辞任を発表した。発表文には、羽生氏を始め辞任した取締役3名から「弊クラブの信用や評価を毀損する行為を辞任以降行わないことの宣誓」を取り付けている、との異例の注意書きが付せられていた。
 東京ヴェルディは、増資を目的とした臨時株主総会の開催を12月27日に予定していた。開催を主導したのは社長の羽生氏だった。ところが開催直前になって突然の辞任。そして、大株主のゼビオホールディングス(HD)が東京ヴェルディの子会社化に踏み切り、臨時株主総会も急遽取りやめとなった。この一連のドタバタはなぜ起きたのか。
「ゼビオ」「ヴィクトリア」などを展開する大手スポーツ用品小売りのゼビオHDが支援を始めたのは2010年。東京ヴェルディは日本テレビが運営から撤退した後に破綻寸前となり、Jリーグ主導で経営再建が進められていた。このときJリーグ事務局長だった羽生氏が社長に就任した。」
〔新株予約権を使った特殊なスキーム〕
「ゼビオHDによる支援は、新株予約権を使った特殊なスキームだった。ゼビオHDは、新株予約権により東京ヴェルディの株式の56%を取得する権利を持った。また、この新株予約権には、ゼビオHD以外の第三者が増資を引き受けた際、同じ株数だけゼビオHDの権利が増え、転換後のゼビオHDの持ち分比率が維持される条項が付いていた。
 ゼビオHDは長い間、予約権を行使せず、支援の前面に出ることはなかった。一方で、ゼビオHDの持ち分比率を維持する条項がある以上、東京ヴェルディはゼビオHDの意向を無視して第三者から増資を受けることはできない。
 羽生氏はチームサポーターの前で「10年前のスキームがすべての元凶」と明言。サポーターの間では、「クラブ存続に奔走する羽生社長vs.動かないゼビオHD」という構図ができあがった。」
〔「赤字補填を目的とした若手選手の売却」〕
「スクール事業買収の提案があったことは事実のようだ。ただ、Jリーグに提出した文書には、これまでの経営実態に対して、「赤字補填を目的とした若手選手の売却」という強い非難の言葉が入っている。」
「新経営陣はゼビオHDから派遣された取締役2人とアカツキから派遣された取締役1人の3人体制となった。
 新経営陣となった東京ヴェルディは公式ページで、ゼビオHDによる子会社化を受け入れた理由を説明している。目を引くのは、東京ヴェルディの経営が悪化した要因として、「過剰な経費利用等が常態化」「複数の不透明な商取引」があったとの指摘だ。
 子会社化に伴い、ゼビオHDは監査チームを派遣、東京ヴェルディの事業運営の全容把握に着手した。そのうえで追加の資金支援策を検討し再建計画を練る。中長期的には、若手選手を育成する環境作りや、女子チームやヴェルディの抱えるバスケットボールなどを含めた総合型スポーツクラブとしての強化を進める構えだ。」
〔ヴェルディへの投資を納得させられるのか〕
「東京ヴェルディへの支援強化はスポーツ振興という点では社会的意義があるだろう。だが、事業投資という点ではどうか。足元の資金繰りのため、1月末頃にも1億円程度の追加支援が早速必要になるとみられる。」
「今回の東京ヴェルディ子会社化はゼビオHD株主にとって寝耳に水だったはずだ。納得してもらうだけの説明が必要だろう。」
引用:東洋経済オンライン

 なるべく要約をしたつもりですが、自分でもまとまりができていません。羽生社長はJリーグ出身なのですね。当ブログでも前に「Jリーグ直轄経営」という表現をした事がありますが、こういうところから来ています。社長就任以降も経営に苦労され、今季のコロナ禍で数字が悪化して経営危機が表面化した訳ですか。
 当ブログの今までのイメージは、アカツキというスポンサー企業が親企業になったというものですが、今回ゼビオが入れ替わるという事なのかな。いろいろネガティブな書き方もされていますが、すべてネガティブではない事も個人的に思いました。「女子チームやヴェルディの抱えるバスケットボールなどを含めた総合型スポーツクラブとしての強化を進める構え」という部分。ゼビオは、実はあの3×3.exeを主催(グループ企業)しており、サッカーの枠にはまっていない企業という印象。また、この話題を取り上げる事があると思うので、今回は余りコメントをせず、情報提供で終わりたいと思います。
J2東京V関連:2322 / 21 /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  / 
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする