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東京ヴェルディを参考に11

2015-08-21 01:36:51 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 少し前の報道ですが、J2東京Vがスカイライト コンサルティング㈱と資本・業務提携を締結したことが今年の2月に発表されました。そのうち当ブログでも紹介しようと思っていたら、ついつい日が経ていました。すると・・・昨シーズンは残留争いを演じていたヴェルディさんが快進撃。現在の順位は何と3位。しかも自動昇格圏の2位まで勝ち点差3点という好位置。この順位を去年誰が予想したでしょうか。本当に来シーズンはJ1におられるかもしれません。そんなところで、以下抜粋して紹介。
      
 J2東京Vは、普及事業の拡大・伸長を目的として、スカイライト コンサルティング㈱と資本・業務提携を締結。これまで様々なビジネスシーンでコンサルティングサービスを提供してきた同社は、専門知識、幅広い業界での経験をもとに、育成クラブの土台である普及事業の拡大・伸長のために支援。
 J2東京Vは昨シーズンのJリーグアウォーズで、2度目の最優秀育成クラブを受賞。国内ではパイオニア的存在と言えるサッカースクールからジュニア、ユースまでの一貫した育成組織は、トップチームのみならず広くJリーグで活躍する優秀な人材を継続的に供給。
 こうした育成型クラブとしての地盤を強化するために今回、「ともに、未来へ。」「一歩ずつ、着実に。」というビジョンの下に事業展開するスカイライトコンサルティング社の賛同を得て、資本・業務提携を締結。

 同社の羽物社長によれば、今後クラブの普及事業に対して、「弊社の持つ事業拡大のノウハウや経験を、専任コンサルタントの派遣を通じて」提供するという事で、「着実に成果を出していきたい」と、プロジェクトの成功へ意欲。羽物社長は日テレ・ベレーザに所属する田中美南選手が小学生時代に所属していた川崎ウィングスFCの監督を務めており、そうした縁も今回の業務提携を後押し。
 さらに、クラブは同社と今後5年間にわたるコーポレートパートナー契約も併せて締結。ホームゲームでのベンチサイドボードには、「スカイライト」のロゴが掲出。2020年にはホームタウンでの開催となる東京五輪もあり、5年後に向けて多くのスポーツの活性化を期待。東京Vは心強い味方を得て、長期的な視野で普及活動に取り組んでいく構え。
サッカーダイジェストWEB該当記事:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=7486

 また、「コンサル業界ニュース」には、今回の提携について違った視点からのコメントが載っています。これもまた面白い内容です。以下、抜粋して紹介。

 今回の資本・業務提携は、スカイライト社からクラブへの出資、クラブのコーポレートパートナー 契約締結が含まれているため、スカイライト社はコンサルタントを専従させ、クラブの普及(スクー ル)事業の拡大・伸長を目指していくとか。スカイライト社はスポーツクラブ運営のコンサルティングを通じ、成功事例を蓄積し、将来的にさらなるスポーツの 価値向上や文化的発展に貢献。
 コンサル会社がサッカークラブを支援する事例では、欧州でローランドベルガーによるドルトムントの支援やJ1山形をアビームコンサルティング、KPMGあずさ監査法人がスポーツアドバイザリー室の設置などの事例がある。
 今回の出資のきっかけは2014年に同社コンサルタントの栗原氏から。中学生では東京都選抜チームに入る程のプレーヤーだった栗原氏は、元々サッカーやスポーツ全般に対して熱い想いを持ち、大学時代にはスポーツで社会問題を解決するNPO法人GLOBE PROJECTでサッカーと社会貢献をテーマに活動。ヴェルディのクラブスタッフとはNPO法人の活動で交流。その中でクラブが経営やビジネスをよくしたいという考えがあることを知り、スカイライト社が成功報酬型のコンサルティングも手掛けていたので、提案の機会があるのではないかと考え、出資、スポンサー契約に加えて、成功報酬のコンサルティング契約に至る。
 栗原氏はサッカー市場や成功事例の調査を実施した結果、「ヨーロッパのサッカーは地域に根付いていて、かつ、マーケットを拡大。日本のサッカーが同じように発展を遂げるためには、広げることと、地域に根付くこと、この相反する両方を上手くやる事が必要。広めるには、日本だけだと小さいのでアジアも含め、マーケットを広げていく必要がある。しかも地域に根付くことをしていくことが必要」とコメント。
 羽物社長は「短期的に利益を得ることを目指したり、一方的な資金提供ではなく、スポーツビジネスの中に入ることを重視。さらに成功報酬でのコンサルティング契約を結ぶことにより、我々自身も多少メリットはあるという形に。短期的なメリットよりも、長期的な視点で日本のスポーツ界をよくしていき、マーケットが10倍、20倍となれば、コンサルティング、ビジネスパートナーとしてのビジネスチャンスは凄く大きくなる」とコメント。
コンサルサーチ該当ページ:http://www.consulnews.jp/2015/06/04/skylight_verdy1/

 羽物社長とヴェルディ羽生社長がともに掲げているのが「20年で200億円のクラブを作る」という目標。素晴らしいですね。上の栗原氏のコメントの中に、クラブの発展には地域に根付く事が必要という言葉に目が留まりました。短期的な利益拡大を目指さず、じっくり地域に根差しながら発展させていくという姿勢。しかも成功報酬でにコンサルティング。本当にヴェルディさんは素晴らしい支援者をゲットされましたね。
 同じようにコンサル会社の支援を受けている山形さんは昨年にJ1に昇格されており、いい事例を提供されています。「自分達だけでやるんじゃ」という価値観ではなく、アウトソーシングがちゃんとできるから好結果を招いているという事でしょうか。来シーズンコンサルの支援を受けるJ1クラブが2つになれば、すごい事ですね。地域貢献色が薄まっているJリーグも、地域の宝に成りえず頭打ちのところも将来的にコンサル会社にアウトソーシングされてはいかがでしょうか。自分達でやってやろうと思うから、頭打ちの状態でもがいている事になっているのでは。
J2東京V公式HP該当ページ:アドレス
スカイライト コンサルティング㈱公式HP:http://www.skylight.co.jp/
J2東京V関連⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150131
   〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141019
   〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140729
   〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140305
   〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140108
   〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120514
   〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070831
   〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070318

   〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070213
   〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070205

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