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Jリーグの話題190    

2020-06-24 00:01:48 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 「Jリーグ・Jクラブ応援企画 social football SESSION『Jクラブの経営と地域貢献』」のウェブナーに参加してきました。偶然ツイッターで見かけたもので、18:30と時間も早かったので、また帰宅途中で耳にイヤホン指すかなと思っていました。ゲスト等は以下のとおり。
ゲスト:久保田 淳氏(J1・F東京 地域コミュニティ本部長 兼 社会連携推進部長)
    岩永 修幸氏(J1川崎 サッカー事業部 施設事業部)
    杉原 海太氏(スポーツコンサルタント)
MC :津村 翔士氏(HITOTOWA INC. 執行役員)
主催 :social football COLO 
 
  
【主な要旨】
〔テーマ〕
 ①Jリーグ、Jリーグの応援   ②競技面以外のクラブを知る  ③何かのきっかけになるといいな
・ルーツを探ると、企業スポーツから始まったから、Jリーグでは敢えて「地域貢献」を付ける。外国では地域から始まったから付けない。
〔J1・FC東京の事例〕
・地域の真ん中にありたい。
・地域にとってなくてはならない存在でありたい。
・主な事例
 ①分身ロボット OriHime オリヒメ  ②病院でのPV  ③障がい者支援。エコバッグ製作     
 ④知的障がい者のサッカースクール(定期開催)  ⑤地元少年院との連携
→F東さんの事例ですが、改めてその充実さに驚きました。あの分身ロボットも観た事がありますが、こんな感じなんだとリスペクトできました。④いいですね。単発事業ではなく、しっかりとした継続事業。こうありたいですね。
   
〔J1川崎の事例〕
・「地域365日」=20日が非日常。残り345日は日常。どうする?(日常もフロンターレになりたい)
→まず、初めにこの言葉に衝撃を受けました。プロスポーツ興行は非日常の提供なのに、川崎さんはそれ以外の日常生活にどう食い込むかを考えている。やはり異次元のJクラブですね。
フロンタウン生田(事業者に選定)=これからスポーツ施設を建設予定。
→これが今日一番のキーワードでした。今年10月頃に、生田浄水場用地の活用として、クラブが新たに始めるスポーツ拠点施設だそうです。どんな施設ができるのか、どう使われるのかすごく気になります。たぶん大きな話題になるでしょう。

・クラブの立ち位置
 サッカーを中心としてスポーツの力を生かして、市民の喜びを育み、待ちを活気づける。
・かわさき「フロンタウン」構想。
 クラブはまちと市民の日常といつでも結び付いている。
→これも気になる。川崎さんが思い描いている「フロンタウン」とはどういうものなのか、また調べてみよう。

・全川崎をこのまちにフロンターレがあって良かった。
→この「全川崎」がいいですね。「オール」と同じ表現ですが、オールよりも全部すべてという意味が強調されています。

〔トークテーマ:事業経営から見た際の地域貢献活動のインパクトは?〕
・全額換算できない付加価値を高める・
・ブランディングの必要性
・杉原氏:J2松本の「地域の総合商社」に共感した。エンタメ業だが、行政と同じ事を半官半民でやっている。エンタメから介護・教育までやっていると言える。
→山雅さんは地域の総合商社なのですね。これはスポーツ興行のみで、商業主義でグッズやスタグルを売って稼げばいいという価値観とは真逆なもの。こういう価値観がJ1にふさわしいのでしょう。

〔トークテーマ:クラブの地域貢献活動を取り巻く環境変化〕
・ホームタウンという考え方は日本固有の形で認識されてきた。Jリーグ発足当初は新潟、鹿島が先進事例だったが、今は川崎・F東京が先進事例になっている。
     

〔質問コーナー(当ブログのもの)〕
・究極の社会貢献活動や社会連携はJクラブがどこまで地域の公共財になるかだと思っていますが、皆さんはその点についてどう思われますか?
・川)目指すのはそこ。公共財になるべきなのがJクラブ。  
・F)公共財に近づく事によって、地域に自然に受け入れられる。行政の予算も増える。
→結局全部の質問をきちんと紹介されていました。当ブログは2番目。実は先日の「Jリーグ非公式勝手未来ミーティング」と同じ質問。こっちではきちんと紹介してくれてうれしかったです。でも、いつものようにちょっとわかりにくい表現だったかな。自分ではわかっているつもりなのですが、他人にはわかりにくいかな。
〔質問コーナー(当ブログ以外の主なもの)〕
・地域貢献活動をやっていて、一番うれしかったことは?
 川崎)地域のコミュニティになったこと。地域イベントは地域住民が運営してくれる。いかに住民を巻き込むか。
・地域貢献活動で他スポーツクラブと連携しているか?
 川崎)フロカフェでB1川崎のグッズを販売している。

 という感じでした。この「social football COLO」という組織、どこかで見たなぁと思っていたら、FOOT×BRAINで紹介された防災・減災をサッカーで学ぶ「ディフェンス・アクション」を実施されている組織でした。今回のウェブナーも、話が途中で遠くに行ったりせず、ずっと地に足を付けて具体的な事例に溢れた楽しいセミナーでした。本当に運営が上手かったと思います。また参加したいですね。
 あと思ったのが、川崎さんのフロントスタッフはどの方も立派な方ばかりだなと。先日の鈴木さんも立派だし、今回の岩永さんもりっぱな方でカリスマ性も感じました。やはり首都圏だからいい人材が集まるのかな。地方クラブはうらやましいところなのかもしれません。
 あさって、「Jリーグ非公式勝手未来ミーティング」がありますが、ぜひその次の第10回は今日のような内容で、引き続き藤沢理事に継続開催して欲しいものです。

コメント
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