J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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観客のためのスタジアム37

2019-01-05 00:29:11 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 北Qさんといえば、J2岡山にとって、J2昇格前後でつながりの深い後輩クラブです。地域決勝でも同席し、同じようにJリーグを目指し、昇格後はともに切磋琢磨していた好敵手。確か一時期、プレーオフ圏内でフィニッシュしたが、スタジアム面でライセンスが無かったためにプレーオフに出れなかったと記憶しています。専用スタジアム計画が進み、ライセンスを取得したがその後は転落、という流れになりました。それからはJ3に行ったまま。そんな中での、地元行政の動きに関する地元メディアの論調です。
   
【北九州市政点検 ミクスタ揺れる成否 ギラ降格で減収、運営費重く】 
「ミクニワールドスタジアム北九州(ミクスタ、小倉北区浅野)は、プロサッカー・ギラヴァンツ北九州の本拠地として2017年2月に開業した。建設費の総額は約100億円。北九州市はこのうち約70億円を投じ、国内最高峰のJ1の試合開催などに対応した約1万5千人収容の大スタジアムを完成させた。」
「ミクスタは、ギラヴァンツのJ1昇格を後押しするとともに、JR小倉駅北側の「にぎわいづくりの核」としてスポーツ競技やイベントを実施するため、市が主導して建設した。ただ、開業までの道のりは決して平たんではなかった。
 計画段階の建設費は約89億円。しかし、労務費や資材高騰などで予算の積み増しが繰り返され、額は膨らんだ。北橋氏は慎重な議論を約束。専門家などによる2度の公共事業評価を経て、当初完成予定の15年度から17年2月にずれ込んだ。市は、拠出した建設費のほぼ全額を市債で賄い、毎年2億2千万~2億5千万円を17年度から30年計画で返済している。
 開業後も誤算は続いた。ギラヴァンツの成績不振だ。J2にいたギラヴァンツは、開業年のシーズンにJ3降格。18年シーズンは、J3全17チーム中最下位に沈んだ。「供用開始前のJ3降格決定は正直、想定外だった」。市の担当者は明かす。
 降格は、市の収入減につながる。市によると、J3の年間の試合数はJ2より5試合少なく、観客数の動員率低下などで年間340万円の減収になるという。開業年の観客数は、全試合で9万5023人(平均5939人)だったが、18年は7万2014人(同4501人)に落ちた。
 ミクスタ全体の運営実績も、順調とはいえない。17年2月~18年1月までの利用者数は19万3852人(目標21万人)で目標達成率は92・5%。市の担当者は「とにかく降格が響いた」と嘆く。利用日数は目標の100日をクリアし、106日だった。
 こうした現状に、運営費が重くのしかかる。使用料とネーミングライツ(命名権)料で年間約5千万円弱が市の収入になるが、指定管理費と借地料で約1億5千万円の支出がある。
 北九州市立大教授が18年3月に実施した市民意識調査(1062人回答)。ミクスタでギラヴァンツの試合を観戦したいかの問いに「観戦するつもりはない」と回答した人が58・4%(620人)に上った。市民のプロサッカーチームに育つため、ファン層の開拓は最重要課題だ。
 市は18年度、ギラヴァンツの運営支援のため5千万円の補助金を拠出した。北橋氏は19年度について「結果を踏まえ、改めて協議する」としており、これからの支援の在り方について論議を呼ぶことは必至だ。」
引用:西日本新聞

 サッカー専用など新スタジアムを作ったらチームは低迷するというジンクスがある事を、当ブログではよく口にします。例えばJ3の長野さん。立派な専スタができたのに、J3で低迷。あのガンバさんもパナスタができた当時はなぜかホームで勝てずに低迷し、低い成績のまま今に至っています。昨季もJ2降格圏にいて心配されていました。北Qさんもミクスタ開業年にJ3降格。新スタジアムでそのまま昇格とか、華々しい成績を残したところは記憶にありません。なぜなんですかねぇ。
 北九州市が建設費の7割の70億円を出したのですね。J1昇格(ライセンス取得)を後押ししたはずが、昨季はJ3最下位でJ1には程遠い状況。あのプレーオフ圏内フィニッシュは何であったのかと、皆さん思っている事でしょう。J3継続は行政の運営にも影響があり、年に1.5億円の拠出があるとか。記事ではファンの開拓が最重要課題とありますが、確か本城競技場時代も観客動員数は少なかった記憶があります。つまり、成績はJ1に近づけても、数値はJ2でも低いレベルだったという事でしょうか。行政とクラブと連携して、今後売上の増進が急務ですね。事業を見てもそれほど地域に根が張れた印象ではなかったし、順位も低迷しているというのは悪循環ではないでしょうか。

 J2岡山でもファン感等で新スタのキーワードが出ているようですが、今のままでは北Qと同じような状況に陥る可能性があります。岡山も成績も来場者も下振れであり、新スタが欲しいという市民運動には至っていません。後援会組織等もなく、地域(県内)の隅々まで根が張れているとはいえず、岡山市のスタジアムや練習場近辺だけで盛り上がっている印象があるようでは微妙ですね。チャレンジ1という言葉があるように、行政からスタジアムを作っても利用はあるのか?まずはハコを満席にして欲しいという声が上がっているのでは。数字の連呼ではなく、お客様であるファン・サポーターと一つ一つ語り合っていく事が大事ではないかと個人的には思います。北Qさん、早くJ2に戻ってきてください。
J3北九州関連⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170223
    〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170212
    〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161204
    〃     ④:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141128
    〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110219
    〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071128
    〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060228

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