事例紹介コラムです。
当ブログでJ2町田の紹介は初めてです。通常は、共通タイトルでしばらく何回か進み、事例がある程度揃ってきたら、そろそろというタイミングで単独タイトルにするのですが、町田さんは即でやらせていただきました。それくらい、付加価値が大きかったです。
「読み聞かせ」と言えば、先日ファジのホーム草津戦で「かあさん文庫による読み聞かせ」が開催されていますね。正直、選手による読み聞かせは、J1川崎くらいかなと思っていましたが、町田さんでしっかりやられていました。今までは、こういう部分ではそれほど話題がなかったクラブですが、公式HPを観てみると、選手による社会貢献活動を他にも多く実施されていますね。以下、抜粋して紹介。
2010年から昨年10月までに実に5回、「ゼルビアおはなし会」が開催されています。
【第5回】:
町田市立大蔵保育園で開催。3選手が参加。小川選手は3~5歳の園児70人に、吉田選手は1~2歳の園児40人に、酒井選手には、両方のクラスで実施。今回は、「秋」と「スポーツ」をテーマに、絵本を選択。
酒井選手:『だれのぼーる』(石川 重遠)、小川選手:『あきはいろいろ』(五味太郎)、吉田選手:『ぼちぼちいこか』(マイク・セイラー、ロバート・グロスマン)
【第4回】:
「サッカー選手は歯がいのち! 歯を大切にするゼルビアおはなし会」を、ぽっぽ町田で開催。6月4日からの「歯の衛生週間」にちなんで、3選手が参加。「歯」をテーマにした絵本と、オリジナルの紙芝居を実演。
吉田選手:『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』(五味太郎)、小川選手:『いーはとあーは』(やぎゅう げんいちろう)、酒井選手:『たっくん、ボール!』(作:さとみきくお)酒井選手原案のオリジナル紙芝居だそうです。SPゲストにゼルビーも登場、町田市歯科医師会からの歯ブラシを子ども達に進呈。
【第3回】:
玉川学園幼稚部で開催。2選手が参加。酒井選手が、小さい頃の思い出をもとにしたオリジナル紙芝居「たっくん、ボール!」を、NPO法人読み聞かせ文庫で制作して披露。マスコットのゼルビアも参加。
吉田選手:『クリスマスには、おくりもの』(五味太郎)、酒井選手:オリジナル紙芝居『たっくん、ボール!』(原案:さかいりょう 作:さとみきくお)
【第2回】:
「ゼルビアおはなし会in小田急百貨店町田店」として開催。幼稚園児から小学3年生までを対象に、4選手が自分の好きな絵本を読み聞かせ。2部構成で1回の定員が20名。
酒井選手:『まよなかのだいどころ』 、星選手:『わたしとあそんで』、吉田選手による『ぐりとぐら』、柳崎選手による『もりのなか』
吉田選手独特の、リズムで読まれる♪ぐり ぐら ぐり ぐら♪に合わせて、こどもたちも一緒に歌ったそうです。最後に、じゃんけん大会。じゃんけんで選手に勝った4人に、選手達が読んだ絵本がプレゼント。
【第1回】:
町田フットサルパークにて開催。町田フットボールスクールに通う幼稚園生20名を対象に、元小学校教諭の守屋クラブ代表実さんと、読み聞かせ文庫の理事である酒井選手が絵本と紙芝居の読み聞かせを実施。
守屋代表:「へんしんオバケ」、酒井選手:「ちびっこさっかー」、守屋代表:紙芝居「アンパンマンとドドのしま」、酒井選手:「スイミー」、JCOM定本レポーター「おおきなかぶ」
町田さんは、多くのホームタウン活動(社会貢献活動)を実施されています。選手等の学校訪問、選手等によるサッカー巡回指導、選手等の養護施設等への訪問・ホームゲームへの招待、選手等による地域イベントへの参加、選手等による商店街訪問、町田市「みちピカ町田」への協力協定による街の清掃活動や、夜間の街頭パトロール活動など。
こういう事例を知ると、「感動」を覚えます。その感動は「好き」「応援したい」という気持ちに変わります。地域に浸透できないチーム、兼任のファン・サポーターも多く見られるチームがあるようですが、こういう部分も大きいのではないでしょうか。よく「子ども達に夢を」というフレーズが、様々なクラブから聞こえますが、これこそ本当の「夢」ではないでしょうか。前にも言いましたが、J1仙台の去年実施された選手による震災復興作業や、J2町田やJ1川崎のこういう選手の姿に、「感動」を覚えれば、喜んで「このチームだけ、まっすぐ応援しよう」と思うのではないかと。あくまで個人的な主観なので気にしないで下さい。
NPO読み聞かせ文庫公式:http://yomikikasebunko.jp/
J2町田公式HP「ホームタウン活動」ページ:http://www.zelvia.co.jp/hometown/activity_overview/