本人登記手続き完了
完了といっても、まだ法務局から受付番号札を貰っただけである。
法務局から現地調査がやってきて、うまく行けば8月16日に登記完了するということになっているから、本当はまだ完了ではない。
けれども、書類の不備は法務局で点検してもらっているので、おそらOKだろう。
もしもNGならやり直せばいい。
これで十数万円浮くとなったら、ありがたいじゃん!!
誰かの登記のお手伝いをしてアルバイトしたいぐらい。
一回5万円にまけとくよ、司法書士の数分の一の費用で済むよ、なんちゃってね。
便利なインターネット
つい10年前まではワープロすら触ったことがなかった。
「子どもにゃコンピューターなんぞ教えんでよし。運動場に穴掘りさせて、木登りさせるがよろしい。」と堂々とたった一人演説をぶっていた。
ところが、職場の連中にはめられた。
私がトイレに行ってる間に、その年の校務分掌が決定され、こともあろうに私をCAI担当者にしてしまっていたのだ。
「あんた、これしか残ってないで。」
「うん、ええよ。」
大拍手、爆笑。
???
「あんたなぁ、それ、コンピューター教育担当や。」
「・・・・・・・」
翌日には、日本橋にコンピューターを買いに行く羽目になった。
けれども、インテルの講座(1回6時間、連続6日の講座。)に2年続きで市から推薦してもらい、何とか遅れを取り戻せた。
おまけにマイクロソフトのオフィスプロフェッシナルバージョンを2年連続貰ってしまった。(参加者全員に! インテルは金持ち!)
現在使っているパソコンにインストールしているオフィスはそのときのものである。
おかげで、世界が広くなった。
こうしてあちこちから情報をゲットして行動することが出来るようになったのだから、職場の連中のイケズには感謝、感謝。 インテルにも感謝感謝。
閑話休題。
家の登記については、ネットで「自力登記マニュアル」「とりあえず何でも自分でやってみよう」他のサイトで勉強していた。
自分で登記をする会 http://www.alfit.jp/
とりあえず何でも自分でやってみよう! http://www6.ocn.ne.jp/~nande-mo/index.html
テンプレートを提供しているサイトもいくつかあったので、私はそれを参考に電話で法務局とやり取りしたり直接行ったりして書類を調えた。
ちょっと困ったのが「建物図面」と「各階平面図」
そこに記載する床面積というのが、建築確認申請書に記載されている床面積とは異なることだ。
どこだったか本人登記経験者サイトに「建築確認申請書と同じになるように書く」とあったので、NOAが用意してくれた書類の面積に合わせようとしたら、どうしても計算が合わない!!
とうとう頭が痛くなり、NOAの若い設計士のT氏にまたもや「あの~。」攻勢。
「あの~。」 「あの~。」 「あの~。」
この「あの~。」をいったい何回やればいいのだ、まことに困ったおばさんである。
T氏曰く「建築確認申請の床面積と登記上の床面積は違いますよ。」
それを聞いてはたと思い出した。
確か下(都市部)の建売住宅の時も登記の面積と建築確認の面積が違ってたな。
不思議に思ったのを記憶している。
T氏曰く、「法務局に問い合わせてから書いた方がいいですよ。」
ネットには確かに情報が満載。
けれども全てが正しいとは限らないということ、玉石混合だというのを忘れていた。
法務局へは新旧入り混じった情報があるので書類様式をどうすればいいのか分からず、前日にも問い合わせしていた。
「えい、ままよ!」
で、またもや電話。
法務局にも「あの~」攻勢。
親切な感じのよい青年が対応してくれた。
(彼の名前を書いておこう。大阪法務局の北大阪支局の井手さん。何かの時に覚えておいてね)
「朝にも電話下さった方ですね。電話では何ですので、直接おこし下さい。その方がきっと分かりやすいですよ。」
明日は、兄ちゃんが帰って来て工事続行だ。おまけに昼間私は歯医者に行かねばならないから、出直しなんて嫌だ!! 今日中にけりをつけなきゃ!
で、直接私を眼の前にして、手取り足取り教えていただいた。
井手:「建築確認申請書の床面積と登記上の面積とは全く別物として考えて下さった方がいいです。この際、建築確認申請書のことは考えないでいきましょう。登記面積は、壁で覆われている部分です。通常10年は持つもので作られていることが前提ですが、風呂やトイレを覆っているラティスはどれぐらい持ちますか?」
KOKKO:「おそらく数年でしょう。私のメンテナンス次第だとは思いますが。」
井手:「どんな感じで覆っているのですか?写真はありますか?」
KOKKO「写真持ってませんが、ブログに載せてます。」
井手さんは早速ノートパソコンを持ってきて私のブログを指し示し、
井手:「これですか?」
KOKKO:「はい。」
井手:「ブログに載せていただいていたのでよかったです。これを見なければ判断できなかった。上は隙間がたくさん空いているし、これは床面積に入れるべきものではないですね。」
KOKKO:「床面積に入れるか入れないかでどう違うんですか?」
井手:「ある一定の面積以下だと銀行の融資が降りないので、床面積を増やすほうがいい場合があります。」
KOKKO:「ああ、それなら知ってます。でも、少ない方が税金は安いでしょう? 私の場合、融資は受けませんから、小さい方がいいです。床面積は、柱の中心線と中心線で線を引き計算するんですね? でも、うちの家は柱の内側に間仕切りがありますので、この場合は・・・。」
・・・てな調子で手取り足取り。
結局58.08㎡のこじんまりした家ということになった。(建築確認申請書では62、59㎡)
時間との戦い
さて、これで図面を描くための床面積が分かった。
ところが、受付時間締め切りまで30分しかない。
「受付は5時15分ぴったりで終わりますからね。それまでに図面用意できますか?」
年配の役人が言った。
あわてて職場をとび出したおかげで、製図ペンは持っているが消しゴムや修正ペンを忘れた。
縮尺後の長さは計算したものの、うちの敷地の形はいびつで描きにくい。
コンパスも忘れた。
はたと思い立ったのが、地積測量図。
「これだ! これを縮小コピーして上から堅いペンでなぞり描きして型をつけ、その上から製図ペンで再度描こう。」
ところが、法務局内のコインコピーは縮小機能なし。
近くのローソンは近いと教えて貰ったけれど、実際はかなり遠く、膝の痛みに耐えながら走っていくことになった。
ところがタッチの差で“長々コピーマン”が陣取り、タイムリミットは近づくのみ。
(>_<)
<`ヘ´>
<(`^´)>
“長々コピーマン”が去り、何とかぴったりサイズに縮小コピーして、痛む右膝でビッコをひきひき汗だらだら状態で法務局の机に舞い戻り、一発勝負で型をとって定規を使って製図ペンを走らせた。
その時、汗の雫が図面の上に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お・ち・た!
その瞬間がスローモーションで・・・見~~ぃ~~え~~ぇ~~た~~ぁ~~。
\(◎o◎)/!
(-_-;)
(T_T)/~~~
「KOKKO、諦めるのは早いぞ! これは油性ペンだ、滲まないはずだ。ひょっとしたら、まだ間に合うかもしれない。うまくいくかもしれないじゃないか!」
自分で自分を慰めて、何とか汗を服(ハンカチではない! 持ってなかった!)でふき取り、申請窓口へ転がるようにして直行。
と同時に、キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
滑り込みセーフ・・・と期待したけど、窓口の役人は黙ってじっとしている。
(-_-;)
(ToT)/~~~
(T_T)/~~~
その時、井手さんが寄ってきて、受付の役人に
「現地調査と登記を同時並行で行いましょう。受付番号札を渡してあげて下さい。」
その場で井手さんと面積の書き換え修正を行い、8月10日受付番号札1010をゲットできた。
これで、もう明日出直さなくても済んだ。
ラッキー!!
井手さん、おおきに!!