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ラストサムライ

2011-05-17 | 日常
「ラストサムライ」を見た。

サムライが美であるとか、

武士道とか力説するつもりは無いが、

京都の仏教専門学校に通っていた時に

仏教哲学の先生が言っていたことを思いだした。

『武士道は「恩・忠・義」に隠れた差別である』ということばだ。

恩忠義を全うすることは美徳とする考えが多い、

恩を感じ、忠義を誓い、義を貫く。

日本人の日本人たる心であるともおもっていた。

それは誰かが一方的な感情として持つものではなく、

双方が恩忠義の中で相対して育む

人としての心であるともおもっていた。


この度の震災の中

一部には報道されるような理不尽な言いがかりを着ける吾人もいるが、

基本的に日本人魂が発揮されている感じがするのは私だけだろうか?


今までの恩返しにと率先して働くボランティア、

日本の為にと忠誠心をまっすぐに持ち続ける公務員、

義理をつくし、助け合う時間を優先させる当事者。

恩忠義は無くてはならない理念であると

そう信じてきた人たちが今の日本を作り上げてきた。

寝食を忘れ、家庭を顧みる時間を削り、

一心に会社の為と仕事をし、給料を貰い家族のために働く。


なぜ 恩忠義に隠れた差別と発言したのか、

このことばは20年経っても答えが見つけ出せないでいる。

確かに恩忠義を掲げてみても、

簡単に職を解され、どこからも手を差し伸べてもらえない現実があり、

今回の救済や援助にしても平等の名のものとに、

不平等が生じている。


忠義を貫くことが美徳なのか?

忠義を重んじることが本意なのか?

忠義を無視することが発展に繋がるのか?



真の「恩・忠・義」とは何なのか。。。


ラストサムライ

サムライ魂はもうどこにも無いのだろうか・・・







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