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旅の準備

2010-01-13 | Weblog
五木寛之著「親鸞」をご存知でしょうか?

新聞連載され本でも大反響だった、

新たな親鸞像を見る事が出来る作品になっています。

私が育った寺は「大本山願入寺」と言います。

鎌倉時代に代表される浄土真宗開祖親鸞聖人の嫡孫「如信上人」が開いた、

名実ともに由緒あるお寺です。(私が偉いのではありません)

水戸黄門様が太田の西山荘に居た時に、

300米の朱印とともに、

寺の一人娘を養女にし京都の本願寺から婿をもらい

自分の娘として嫁がせ今の地に願入寺を顕彰してくださいました。

当時は遊廓などがあり栄華を誇っていました。

残念ながら寺の本堂は水戸藩の内乱「天狗諸生[てんぐしょせい]の乱」において

ことごとく消失し、この後100年歴史から姿を消す事になります。

しかし、宝物は難を逃れ現在も寺の宝として、

教えの根源として歴史的価値のある文化財として、

脈々と受け継がれ世の人々を守り続けています。

現在は防犯上と劣化損傷防止の為に本物はお出ししていませんが、

この度、寺所蔵の本物の重要文化財の宝物数点が、

茨城県の歴史館での展示

平成22年2月6日㈯ ~ 3月22日(月)と、

そして親鸞聖人750回忌・五木寛之著記念の「親鸞展」

展覧会に出張する事になりました。

平成22年4月28日 ~ 平成23年12月28日

講談社企画の一大イベント、全国の主要なデパートなどで、

多くの親鸞聖人をしのぶ宝物たちと共に展示されます。

詳しくはまた案内したいと思いますが、

1年半以上に亘っての長旅、少々気掛かりではありますが、

このような形で親鸞聖人のお姿や教え、歴史が、

多くの方々に知れるところとなる事を、先代のご先祖様と一緒に喜んでいます。

本日は展示に先駆けてスチール撮影。

ここ一両日、骨身に染みる寒さの本堂内での撮影、

それでも県の重要文化財指定の宝物を持つこの身は暑うございます。

やはり本物は違いますね。

すぐ仕舞っちゃうんですけど・・・