
読売新聞に、テレビ朝日の「視聴率3冠王」(4~6月期)に関する記事が掲載された。
何しろ、テレ朝にとっては、1959年の開局以来の快挙なのだ(笑)。
記事は、その要因を探るという内容で、私も解説をしております。
「視聴率3冠王」を獲得した理由として、記事はまず“編成の巧みさ”を挙げている。
「相棒」の再放送から夕方のニュース枠への流れ。
19時、20時台での「バラエティー特番」から「報道ステーション」への流れなどだ。
次に、“内容”をめぐって・・・・
編成が巧みでも、番組内容が貧弱では、数字につながらない。
碓井広義・上智大教授(メディア論)は「最もテレビを見ている中高年層向けに、質の高い番組を作っているのが勝因」と見る。
連続ドラマでは、「相棒」に代表される、落ち着いた内容の刑事ドラマが多い。人気が出たら、シリーズ化できるような作りを施し、そうして定着したシリーズものが、じっくり見たいシニア世代に受け入れられている。
一方、バラエティーでは、10年近く続く長寿番組が目立つ。そんな中、「Q様!!」「アメトーーク!」などが、10%以上を稼いでいる
碓井教授は「視聴者の好みを考えながら、各ジャンルでじっくり番組を育ててきた成果が現れている」と指摘する。
(読売新聞 2012.07.17)。
・・・・記事は、こうした編成方針が、広告収入では必ずしも有利ではないことにも言及。
フジテレビの豊田社長の「我々は10代や若い女性向けの番組を作る」という発言や、テレ朝・早河洋社長の「楽観視はしていない」といったコメントを紹介して終わっている。
<このブログで書いた関連記事>
テレビ朝日・早河洋社長へのインタビュー
2009年08月10日
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/121154498c84cb8ca1fd34d7c01e9040
テレビ朝日の”これから”
2009年07月03日
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/608401c0cf712d9064c3dfcbf8cb700c