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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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読売新聞で、テレ朝「視聴率3冠王」について解説

2012年07月19日 | メディアでのコメント・論評

読売新聞に、テレビ朝日の「視聴率3冠王」(4~6月期)に関する記事が掲載された。

何しろ、テレ朝にとっては、1959年の開局以来の快挙なのだ(笑)。

記事は、その要因を探るという内容で、私も解説をしております。


「視聴率3冠王」を獲得した理由として、記事はまず“編成の巧みさ”を挙げている。

「相棒」の再放送から夕方のニュース枠への流れ。

19時、20時台での「バラエティー特番」から「報道ステーション」への流れなどだ。

次に、“内容”をめぐって・・・・


編成が巧みでも、番組内容が貧弱では、数字につながらない。

碓井広義・上智大教授(メディア論)は「最もテレビを見ている中高年層向けに、質の高い番組を作っているのが勝因」と見る。 

連続ドラマでは、「相棒」に代表される、落ち着いた内容の刑事ドラマが多い。人気が出たら、シリーズ化できるような作りを施し、そうして定着したシリーズものが、じっくり見たいシニア世代に受け入れられている。

一方、バラエティーでは、10年近く続く長寿番組が目立つ。そんな中、「Q様!!」「アメトーーク!」などが、10%以上を稼いでいる

碓井教授は「視聴者の好みを考えながら、各ジャンルでじっくり番組を育ててきた成果が現れている」と指摘する。

(読売新聞 2012.07.17)。



・・・・記事は、こうした編成方針が、広告収入では必ずしも有利ではないことにも言及。

フジテレビの豊田社長の「我々は10代や若い女性向けの番組を作る」という発言や、テレ朝・早河洋社長の「楽観視はしていない」といったコメントを紹介して終わっている。



<このブログで書いた関連記事>

テレビ朝日・早河洋社長へのインタビュー
2009年08月10日
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/121154498c84cb8ca1fd34d7c01e9040

テレビ朝日の”これから”
2009年07月03日
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/608401c0cf712d9064c3dfcbf8cb700c


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