碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

明日2日(木)、オープンキャンパス「体験授業」を行います

2012年08月01日 | 大学

2日(木)~4(土)は、本学のオープンキャンパス。

明日2日(木)には、私も「テレビを学ぶ、テレビを遊ぶ」と題した「体験授業」を行います。

会場は、2号館地下2階のAV教室&テレビセンター。


1回目 10:30~11:15

2回目 13:30~14:15


いずれも定員制(120名)で、開始30分前に整理券が配布されます。

整理券の配布は、2号館 地下2階 エレベーターホール。

昨年の定員は各100名でしたが、嬉しいことに希望者がとても多く、参加できない高校生がいたので、どーんと増やしました(笑)。

高校生の皆さんに会えるのを、楽しみにしています。



以下は、昨年の「体験授業」風景です。








平凡な内容になったNHK「探検バクモン」

2012年08月01日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載している番組時評「TV見るべきものは!!」。

今週は、NHK「探検バクモン」について書きました。


爆笑問題をMCにする必要あるの?

NHK「探検バクモン」は今年2月に終了した「爆笑問題のニッポンの教養」、通称「爆問学問」の後継番組だ。

コンセプトは「オトナの社会科見学」。先週は開館したばかりの「原鉄道模型博物館」に出かけていた。

確かにこの博物館は素晴らしい。爆笑問題の2人も、館長の原信太郎さん(93歳)が生涯を賭けて収集・製作した「1番ゲージ」と呼ばれる大型模型に圧倒されていた。

しかし、圧倒され、感心し、楽しんでいるだけなら、ただの観客である。

原館長の“鉄道模型一代記”は興味深かったが、それは太田光たち抜きでも十分成立する。つまり爆笑問題を起用している意味がないのだ。

以前の番組が様々な研究分野の第一人者を相手に、太田光が一歩も引かずに論争を挑んでいたことを思うと、随分平凡な内容になってしまった。

それに、これまでの見学先として並ぶのは海上保安庁、日本科学未来館、造船所などだ。これって「タモリ倶楽部」をなぞっていないか? 

模型博物館でも、案内役として登場したのはフュージョンバンド「カシオペア」の元キーボード担当、向谷実。「タモリ倶楽部」の鉄道企画では常連だ。

かつて「ブラタモリ」が登場した際も、「タモリ倶楽部」との類似を指摘したことがある。

番組の民放化が目立つNHKだが、オリジナリティーは死守すべきだ。

(日刊ゲンダイ 2012.07.31)