先日、担当している講義「メディアリテラシー」で、学生たちに、こんな課題のレポートを書いてもらった。
「中学生にもわかるメディアリテラシー」。
半年間の講義を通じて、自分が学んだこと、理解したことを、「他人に教える」ことで整理して欲しかったからだ。
集まったレポートを読んでみると、これが、なかなか面白い。
恐らく、自分自身が中学生だった頃を想像しながら書いたのだろう。中学生が「知っているはずのこと」と「知らないであろうこと」を自分なりに区別しながら説明している。
ちゃんと具体的なエピソード(同じ出来事を報道するテレビのニュースと新聞の違いなど)も織り込みつつ、“仮想の読者(もちろん中学生)”に向かって真面目に語りかけているのだ。
「君たちには想像できないかもしれませんが・・・」という文言も複数のレポートにあった。
“中学生にもわかる”という言い方は、つまり、「そのことについて詳しくは知らない大抵の人にもわかる」という意味だ。「入門」と言い換えてもいい。
最近出た本で、対象者として中学2年生にあたる「14歳」をうたったものが目立つ。
だから、この場合、「ああ、中学生向けの本ね」とスルーしてはもったいない。そのテーマに関する、優れた入門書、ガイドブックとして、大人にもすこぶる有効だったりするからだ。
たとえば、<クイーン・オブ・書評家>豊崎由美さんの新刊『勝てる読書』(河出書房新社)は、「14歳の世渡り術」シリーズの一冊だ。
ここには、“本が本を呼ぶ”とか、“本と本のつながり”とはどんなことなのかが、平易でありながらレベルを落とさずに書かれている。
それは言葉のチカラとか、考えることの楽しさとかに通じるもので、14歳ならぬ大人にも、すこぶる刺激的だ。
また、“そこに出ている本を読みたくなる”という意味でも、強い書評本だといえる。
同様に、宮台真司さんの『14歳からの社会学』(世界文化社)もオススメだ。
「中学生にもわかるメディアリテラシー」。
半年間の講義を通じて、自分が学んだこと、理解したことを、「他人に教える」ことで整理して欲しかったからだ。
集まったレポートを読んでみると、これが、なかなか面白い。
恐らく、自分自身が中学生だった頃を想像しながら書いたのだろう。中学生が「知っているはずのこと」と「知らないであろうこと」を自分なりに区別しながら説明している。
ちゃんと具体的なエピソード(同じ出来事を報道するテレビのニュースと新聞の違いなど)も織り込みつつ、“仮想の読者(もちろん中学生)”に向かって真面目に語りかけているのだ。
「君たちには想像できないかもしれませんが・・・」という文言も複数のレポートにあった。
“中学生にもわかる”という言い方は、つまり、「そのことについて詳しくは知らない大抵の人にもわかる」という意味だ。「入門」と言い換えてもいい。
最近出た本で、対象者として中学2年生にあたる「14歳」をうたったものが目立つ。
だから、この場合、「ああ、中学生向けの本ね」とスルーしてはもったいない。そのテーマに関する、優れた入門書、ガイドブックとして、大人にもすこぶる有効だったりするからだ。
たとえば、<クイーン・オブ・書評家>豊崎由美さんの新刊『勝てる読書』(河出書房新社)は、「14歳の世渡り術」シリーズの一冊だ。
ここには、“本が本を呼ぶ”とか、“本と本のつながり”とはどんなことなのかが、平易でありながらレベルを落とさずに書かれている。
それは言葉のチカラとか、考えることの楽しさとかに通じるもので、14歳ならぬ大人にも、すこぶる刺激的だ。
また、“そこに出ている本を読みたくなる”という意味でも、強い書評本だといえる。
同様に、宮台真司さんの『14歳からの社会学』(世界文化社)もオススメだ。
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