Le Petit Prince

星に願いを…

牝馬の時代(秋天回顧)

2005年10月31日 00時22分47秒 | 競馬全般
波乱の天皇賞・秋を制したのはヘヴンリーロマンス・・・。
宝塚記念のスイープトウショウに続いて、またも「牝馬の時代」を象徴する結果となりました。1997年のエアグルーヴ以来の牝馬による天皇賞制覇ということにもなりますが、札幌記念を勝って秋天というのも全く同じ軌跡・・・。昨年の2、3着も牝馬ですし今年も掲示板に3頭と、もはや「偉業」とは呼べなくなりましたね。もしかするとディープを負かすのも「牝馬」なのでは?

今回のレースに関しては一概に「牡馬が弱い」とは言えないのでは?という印象。
展開というかペースによるところが大きかったと思います。見た目でわかるほどの超スロー、これでは切れ味勝負でサンデー産駒に敵うはずがありません。そういう意味では「牡馬がだらしなかった」とは言えますが・・・。出走馬の半数が上がり32秒台を計時する展開となれば牝馬でも十分勝負になるということでしょう。さすがにヘヴンリーロマンスの差し返しには驚きましたが・・・。
ともかく勝ったヘヴンリーロマンスはお見事でした。
完全にゼンノロブロイが抜け出したところをゴール寸前で内から捉えた脚は素晴らしかった。道中、ロスなく進めることができたとはいえ一旦はロブロイに差されたはずで、そこからの驚異的な差し返しには母父サドラーの底力を見た思いがします。
3着ダンスにしても同様で母系のスタミナの血が大一番で活きたといえるでしょう。軽さだけではなく重厚さを兼ねた血統をもつ牝馬2頭の好走は今後のヒントになるかもしれません。

一方、敗れた牡馬陣のなかではやはりゼンノロブロイ。
非常に悔しい敗戦だったとは思いますが、自分の走りはできていたように見えましたし次走に向けての上積みもあるでしょう。JCでも期待はできると思います。
あと気になった1頭はハットトリックですね。
マイルCSに向けて上昇気配を感じさせる最速上がりと7着好走。視界は明るくなったようにも見えますが、今日のスローの展開は実はこの馬には向いていたのではないかとの思いも・・・。ここで厳しい競馬を経験した上で次走狙ってみたかった。ちょっと厄介になってきた印象です。

それ以外の馬については特に印象に残ることもありませんでした。
馬券はとにかく展開・ペースに泣かされました・・・。

最後に馬券を離れたところで、話題にもなっているようですが松永幹夫騎手久々のGⅠ勝利は正直、個人的にも嬉しかったです。最近は乗り馬にも恵まれていない印象を持っていましたし、所属厩舎での初GⅠということもありましたし・・・。
天皇、皇后両陛下へ深々と頭を下げるシーンなんて結構、感動しましたよ。
ああいうのが1番似合う騎手が勝って良かったな~なんて思いました。ヘヴンリーも大人しくて凄く印象に残りましたが、欲を言えば馬もお辞儀したら最高やったのに・・・なんて(笑)
あのワンシーンで馬券の負けを許せる気持ちになった人も多かったのでは?
そんなことを思った天皇賞・秋でした。(T)
コメント
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