スピリタス４着

本日の東京競馬/10Ｒ「湘南Ｓ」に松岡騎手で出走したスピリタスは４着でした。

前走から約３ヶ月、中間に一頓挫があったことを考えれば及第点といった内容。

パドック映像の様子ではキビキビした周回を見せ、出来に関しては悪くない印象を受けました。
馬体重もプラス４キロと輸送を考慮しても増えていたのは好材料。
馬場に関しては多少なりとも影響はあるかと思いましたが、天候の回復とともに外差しが効く馬場になってきていることから、結構期待して見ていたんですけどね…（苦笑）

レースはいつになくスタートが決まったこともあってか、先行２番手からの積極的な競馬。
馬は特に掛かっているようには見えなかったので、これは騎手の判断か？あるいは陣営から指示が出ていたのか？　
こちらでは分かりかねますが、コース取りを含めてこの選択は正直…微妙だと思いました（苦笑）
４角では早くも先頭に立つ競馬で直線半ばまでは我慢していましたが、最後は外から差されての４着。
いつもどおりの競馬なら、十分勝てるチャンスがあっただけに…レース直後は正直「勿体ない競馬」で落とした印象が強かったです。
まぁ、このあたりは勝負の綾というか人によって捉え方は様々でしょうが、自分としては今回ジョッキーは随分「短絡的」な騎乗をしたな…という感想を持ちました。（特に前回の騎乗との関連性を考えて…）

馬自体もまだまだ体力的に厳しいところがありそうで、能力を生かしきれるようになるにはもう少し時間が必要かもしれません。
ここまでは特に鍛錬されて強くなってきたわけではなく、言うなれば素質だけで上がってきた馬ですからね。このクラスになると相手も骨っぽくなってきますから、今後はスピリタス自身の力の底上げというのも戦ううえで必要になってくるのでしょう。
まぁ、この点に関しては無事ならば問題ないと思っていますけどね（笑）

今日でも馬っぷりはかなり良くなっている印象でした。
毛艶・ハリなどは分かりませんが、格好はそれらしくなって見映えは良くなっていると思いましたよ…ホントに（笑）

この後は降級して、「1000万」クラスからになりますが…これは良い方向に考えたい。
あまり急がず、じっくりと力を蓄えて出直していけば良いでしょう。
無事なら、まだまだ幾らでも時間はあります（笑）


まずは、レース後のケアを大切に…ですね（Ｔ）

６月の予定

さて、そうこうするうちに５月も終わってしまいました。

「勝負の月」と位置付けて臨んだ１ヶ月でしたが、成績はというと…

５月成績＝１勝【１．０．０．９】
年間トータル＝４勝【４．４．１．28】

人生そんなに甘くはない（苦笑）
カルカソンヌによる１勝がなければ、悲惨な成績になるところだった。
ただ、結果は伴わなかったけれど…この１ヶ月がとても充実していたことは確か。
６月からは心機一転、また新たなチャレンジですね。
特に未勝利組は頑張ってくれ～！


＜６月の出走予定＞

6/6(土）東京「湘南Ｓ」芝1600m　スピリタス（松岡）
6/14(日）中京「３歳未勝利」D1700m　サウンドアクシス（生野）
6/27(土）福島「３歳上500万下」D1150m　ルビウス（千葉）

現在、出走予定が明確なのは上記の３頭。
来週のサウンドアクシスはここがデビュー戦となります。
これは嫁が選んだ馬で、そういう意味では期待度は……ですけど（笑）
とにかく、ようやくここまでやってきました。

今週（っていうか明日）はスピリタスが出走します。
４ヶ月ぶりの前走「武庫川Ｓ」では展開不向きも脚は見せて５着。
直後、屈健炎騒動に巻き込まれて…再び間隔を空けての復帰戦です。
本来は先週の「むらさき賞」に出走予定でしたが無念の除外。
１週延びたことで乗り込みも進んだようで状態も上向きのようです。
先週はご存知のように極悪馬場での競馬でしたから、そういう意味でも１週延びて良かったのかもしれませんね。（…明日も雨模様だがｗ）
１頭、強力な相手が居ますが…こういうのはもう慣れました（笑）

６月は幸先のよいスタートを切りたいものです（T)

ダービー観戦記（マーチ編）

いつからだろう？

この馬を巡る感情の変化は自分でも予測できない（笑）

もちろん募集時は相当の期待をかけて出資した。
その後、順調さを欠く時期などもあり調整は遅れる。
２歳戦はブレイクランアウトの活躍もあり、それに比例してこの馬への期待もトーンダウン…。
年も明けて３歳になり、１月末にひっそりとデビューを迎える。
取り立てて強調できる材料はなかったし、当然その時は誰も本気で相手にはしてくれなかったが…デビュー直前の「某日記（笑）」で俺はこの馬のダービー出走を明言していた。

予感は当たった。

問題山積みのデビュー戦。
完敗の２戦目。
迎えた３戦目は３月の阪神競馬場。
粗削りのレース内容だったが、ハナ差で大きな勝利を手に入れた。

そして、ここから…この馬の快進撃は始まった。

若葉Ｓ２着を足がかりにクラシック路線へ。
その勢いのまま皐月賞２着で、ダービーへ。

初勝利から僅か３ヶ月、一気に辿り着いた大舞台。

さらに勢いは加速しているように思えたし、異彩を放つその成長ぶりに「この馬なら…」とてつもないことをアッサリとやってのけるような気がした。
現実的には厳しい材料が並んでいることは理解していた。
でも、そんな不安はこれっぽちも気にしていなかったし、とにかく期待して、自信をもって臨んだんだ。

東京競馬場でレースを見てから、いまもＶＴＲは見ていない。

あの泥田の馬場の中、18頭の中で、どれだけのジョッキーが自ら勝ちに行く競馬をしたのだろうか？
少なくとも俺の目にはトライアンフマーチとアントニオバローズ。この２頭と鞍上だけが自信をもって勝負にいった印象を受けた。
勝ち負けは別として、この記憶を俺は大事にしたいと思っている。


レース前、ある人に言われたんだ。

「タキはトライアンフマーチが大好きだからね」

そう、恥ずかしいけど…俺はこの馬が大好きなんだ（笑）

だから冷静な予想なんてできるわけがなかったんだ。
外枠だって、この馬ならむしろ良いだろう？
道悪だって、この馬にはプラスだろう？
展開も、この馬向きになるだろう？
状態も、いつものように尻尾を振って万全だろう？
…すべて、良いほうにしか受け取っていなかった（苦笑）

でも、それで良いと思っている。


幸い、レース後も馬にダメージはないようで…
角居調教師によると「馬はへこたれていません」とのこと（笑）

デビューからダービー挑戦までは、この馬の序章だったのだろう。


これから、まだまだ楽しませてくれそうだ

ダービー観戦記（ブレイク編）

２月の共同通信杯を勝った直後、ダービー前日の東京行きの飛行機を手配した。
本気で勝負になると思ったし、あくまでオレの中ではダービーに照準を合わせてこの馬を見守ってきた。
だからＮＨＫマイルの敗戦にもそれほどショックはなかったし、巻き返しは可能だと自分に言い聞かせるようにしてダービーまでの３週間を過ごしてきたのだ。

でも、批判を覚悟で正直に告白する。

当日は…トライアンフマーチのことで頭が一杯だった（笑）


レース前、専門紙やスポーツ紙でもブレイクの評価は急落していた。
いつもの俺なら「何言うとんねん！見返したる！」と躍起になっていたところだが…今回は俺も自信がなかった（苦笑）
渋った馬場は不向き…という確信があったからなぁ。
週中から下り坂の天気予報を見ていて、日に日に「これは厳しい…」との思いが自分の中で強くなっていた。

追い討ちをかけるようにレース数時間前の雨。
ますます強くなる雨脚に不安を通り越して、呆れるしかなかった（笑）

「ついてないのは俺なのか…馬なのか…」

モニター越しに見たパドックの映像では最後尾を周回していた。
じっくりとは見ていないが、幾分イレこんでいるように見受けられた。
本馬場入場も最後に登場。
そして、記憶にあるダービーのブレイクの姿はここまでだった。


ブレイクには大変申し訳なかったと思っている。
俺を府中へ、日本ダービーへ…連れてきてくれたのは間違いなくブレイクだった。
２歳のデビューから常に世代のトップを争い、ダービーに至るまでのクラシックの過程を体験させてくれたのもこの馬だ。

ダービーは強くて、運を味方につけた馬が勝つ。

この日の勝ち馬を見て、そう思った。
ロジユニヴァースは強い馬だ。
そして１度は離れていった運を「晴れ舞台」で再び手繰り寄せる力を持っていた。

ブレイクランアウトは何もできなかった。

しかし、それは恥ずべきことではない。
出走した17頭…いや、ここに出走が叶わなかった馬たち…すべてに言えるだろう。

「この馬の晴れ舞台はダービーではなかった」

ただ、それだけのことだと思う。

ダービーは終わったが、ブレイクランアウトのレースは続く。
俺たちの一喜一憂も…まだまだ続くのだ！（笑）