シリーズ「思い出の桜花賞」
第2回目は1996年第56回桜花賞でございます。
この年の牝馬路線は前哨戦チューリップ賞を5馬身差という圧倒的な強さで勝利したエアグルーヴが
中心となっていたわけだが、桜花賞前に無念の熱発。誰もが認める主役の突然のリタイアで大混戦の
様相を呈していた。
当日の朝には前夜からの雨がまだ残っていたにも関わらず、熱心な競馬ファンの鏡のような俺は早朝
から阪神競馬場の前で開門を待っていた。入れ込み寸前状態まで気合が乗っていた俺は開門と同時に
ダッシュ!ロケットスタートを決めたかのように思われたその刹那、雨にぬかるんだアスファルトに脚を
とられ華麗なダイビングヘッドを炸裂・・・。後続にもみくちゃにされ俺の桜花賞は幕を閉じた・・・。
結局、競馬場に入って1番先に向かったのは医務室。忘れられない青春のひとコマである。
気を取り直してなんとか桜花賞を迎えたわけだが、前年に続きまたしても田原ファイトガリバーに
打ちのめされる結果に終わった。
「ファイトガリバーのような馬をビシッと買えるような男にならなきゃダメだ!」
そんな台詞がまたも脳裏をよぎる。
俺が本命にしていたのはリトルオードリー。典型的な押し出された人気馬・・・。
俺もガキやったな。
さらに追い討ちをかけるように一緒に見に行ってた「かおぽん」がファイトガリバー-イブキパーシヴの
万馬券を本線でゲットという始末。(田原ファンというだけで・・・)
前夜、うちの親父が「穴あけるとしたらファイトガリバーしかおらん」といってたのを思い出し、俺はハナで
笑ってたっけ・・・。
ヒザ擦りむいて、服泥だらけにして、それでも俺は精一杯戦った。
男には負けると分かっていても勝負しなけりゃならないときがあるってことさ。
そんな俺に幸あれ!では失敬・・・。(T)
第2回目は1996年第56回桜花賞でございます。
この年の牝馬路線は前哨戦チューリップ賞を5馬身差という圧倒的な強さで勝利したエアグルーヴが
中心となっていたわけだが、桜花賞前に無念の熱発。誰もが認める主役の突然のリタイアで大混戦の
様相を呈していた。
当日の朝には前夜からの雨がまだ残っていたにも関わらず、熱心な競馬ファンの鏡のような俺は早朝
から阪神競馬場の前で開門を待っていた。入れ込み寸前状態まで気合が乗っていた俺は開門と同時に
ダッシュ!ロケットスタートを決めたかのように思われたその刹那、雨にぬかるんだアスファルトに脚を
とられ華麗なダイビングヘッドを炸裂・・・。後続にもみくちゃにされ俺の桜花賞は幕を閉じた・・・。
結局、競馬場に入って1番先に向かったのは医務室。忘れられない青春のひとコマである。
気を取り直してなんとか桜花賞を迎えたわけだが、前年に続きまたしても田原ファイトガリバーに
打ちのめされる結果に終わった。
「ファイトガリバーのような馬をビシッと買えるような男にならなきゃダメだ!」
そんな台詞がまたも脳裏をよぎる。
俺が本命にしていたのはリトルオードリー。典型的な押し出された人気馬・・・。
俺もガキやったな。
さらに追い討ちをかけるように一緒に見に行ってた「かおぽん」がファイトガリバー-イブキパーシヴの
万馬券を本線でゲットという始末。(田原ファンというだけで・・・)
前夜、うちの親父が「穴あけるとしたらファイトガリバーしかおらん」といってたのを思い出し、俺はハナで
笑ってたっけ・・・。
ヒザ擦りむいて、服泥だらけにして、それでも俺は精一杯戦った。
男には負けると分かっていても勝負しなけりゃならないときがあるってことさ。
そんな俺に幸あれ!では失敬・・・。(T)