Le Petit Prince

星に願いを…

厳しい現実

2011年05月21日 23時41分21秒 | 引退馬
アクシデントはとどまることを知らない。

カルカソンヌがレース中の故障により競走能力を喪失。
…引退です。

脚部不安による1年半の休養を経て、ようやく前走で復帰を果たしたばかり。
休み明け初戦を無難にまとめて、迎えた今日のレース。
さぁここから…という気持ちで見守っていましたが、最悪の結果になってしまいました。

3歳時は「ミスタータフネス」と形容されたこともあるぐらいコンスタントにレースを使われ、古馬になっての成長力も期待できる存在だと思っていましたが、休養中の度重なるアクシデントなどで狂った歯車は元に戻らなかった。
復帰に至る調教過程においても満足な調整ができているとは言い難く、脚元の状態を見極めたうえでポリトラックで追い切るなど陣営も慎重に取り組んでいた様子でしたが…それでもレースでは簡単に壊れてしまった。
我々の想像以上に脚元の状態は良くなかったのかもしれませんね。
決して満足のいく競走生活ではありませんでしたが、ここまで長い距離を中心によく頑張って走ってくれたと思います。

それにしても馬は本当に難しい…。

素人の私が言うのもなんですが、今日のスピリタス(TV愛知OPで8着)も含めて、そう実感しています。

ダメなときは何をやっても上手くいきませんし、そうかと思えば…良いときも長くは続かない。
スピリタスに関しては距離が長かろうが短かかろうが、差しが決まる展開でないととにかくダメなんでしょう。
準OPまではそれでも格好はつけてくれていましたが、ここ最近は好走するために必要な注文が多過ぎて、そうなるとやっぱり結果も伴わないことが顕著になってきていますよね。
特に最近は馬場の整備が良くなったせいか、どこの競馬場であろうと開催が進んでも良好な馬場を維持しており、力が抜けた馬でないと「差し」が決まらない傾向が強くなった印象を受けます。
うまく内を立ち回る器用さや、好位で我慢できるセンスがない馬には特に厳しいですね。
スピリタスの現在の状況も厳しいですが、他にも似たような境遇に苦しんでいる馬はたくさん居ます。
諦めずに頑張ってほしいですね。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴァイオラ引退

2011年02月22日 00時25分30秒 | 引退馬
きゃー!
なにもネタがないからって、こんな爆弾を投下しなくてもいいのに…

2/21 引退
舎飼で様子を見ながら治療を行うとともに、痛めている右前蹄のレントゲン検査を実施したところ、蹄葉炎の急激な進行が判明いたしました。なんとか競走馬としてデビューさせたいと懸命に治療を行って参りましたが、今のままでは生命を脅かす事態にまで至ってしまう可能性がございます。獣医師と協議を行いましたが、本馬は日米オークスを制覇した偉大な母の血脈を伝える役目も持っており、生命を落とさないためにも蹄骨への負荷を軽減させるべく深屈腱切断術を実施することといたしました。切断を行うことで競走馬としてデビューすることは断念することになり、近日中に競走馬登録を抹消いたしますが、会員の皆様には何卒ご理解賜りますようお願いいたします。なお、本馬に出資されています会員の方へは追って書面をもちましてご案内いたします。(キャロットクラブHPより)

まぁ、あとは残された兄貴のほうに頑張ってもらうとして(…って、こっちはこっちでヤバいけど
コレ、繁殖にあがれるかどうかも微妙なんじゃないのか???

とにかく術後の経過を見守るしかありませんね…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長い間

2010年09月18日 15時26分47秒 | 引退馬
ゴール板を先頭で駆ける姿を映し出す場内モニター。
それを隣で見ていた嫁が歓喜の声を弾ませる。

そのとき、オレの頭に流れてきたメロディーは…Kiroroの『長い間』(笑)

「長い間 待たせてごめん…」

そのフレーズが繰り返し浮かんでは消えていく。
いまさらだけど、この歌…いい曲だねw


シーザリオの初産駒、トゥエルフスナイトがデビュー勝ち。
負ければ後がない、スーパー未勝利。
冗談でも「顔見せ出走」などと囁かれては出資者のみならず、ここに至るまでの過程を知るものにとっては笑い話にもならない。実際に期待よりも不安のほうがはるかに大きい出走だったはずだ。
「無事にゴールまで辿りつけるだろうか…」
オレ自身もそんな気持ちで見守っていたし、実際に枠順が確定するまで結果は二の次に考えていた。

トゥエルフスナイト 馬名の由来はシェークスピアの「十二夜」から。
枠が確定した手元の新聞を見る。
馬番【12】トゥエルフスナイト
…サインが出ていたw

藁にもすがる想いで、単勝を1200円買った。
いや、実際は嫁に金を借りて12万ほど買おうとしたけど、この非道な人間はビタ一文貸しやがらなかったw

パドックを周回する姿に母の面影を見た。
騎手が跨るとツル首になって気合いを表に出す。
額に流星のある顔からは凛々しい表情が窺えた。
ちなみに、前脚は意識的に見ないようにした(笑)

レースはとにかく静かに見守った。
そんなことは関係ないと分かっているけど、こちらが逸る気持ちが馬に伝わってしまうような気がして…できるだけ冷静に落ち着いて見ようと心掛けた。
で、ゴールした瞬間にKiroroが流れてきたわけだ(笑)

これでひとまず、いろんな人の苦労は報われた。
レースに出走できる状態に持ってくるだけでも並大抵のことではなかったと思うし、この馬に携わった関係者の方々には頭が下がる思いだ。
その上で、馬自身の頑張りにも素直に感謝したいと思っている。

血のなせる業というならば、この馬が母から受け継いだ最大の長所は「センス」だろうと今日のレースで確信した。
もちろん、それを含めて素質というならば結果的には今日のレースでは1頭抜けていた。
脚のことはこれからも懸念材料としてついてまわるし、この先どれだけのレースに使えるか全く見当もつかないが…そのあたりの事情はもうとっくの昔に了解済みだ。
我々は、待つことには慣れている(笑)

ただし、今日という1日を疎かにしてはいけない。
そのとき自分のできることを精一杯やっていく。
また1つ、オレは馬から大切なことを学んだぞ(笑)


コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィックル引退

2010年09月06日 22時50分21秒 | 引退馬
今週末の札幌競馬/手稲山特別に出走予定だったフィックルベリーですが、昨日の追い切り後に右前脚に腱鞘炎を発症。
これを受けて本日、正式に引退が発表されました。

得意の札幌で、チャンスの大きいレースを目の前にしてのリタイアは残念ですが…大きなダメージもなく繁殖に上がれるのは不幸中の幸い。
小柄な馬体でこれまで本当によく頑張ってくれたと思います。
ここまで大きなケガとも無縁でしたし、大事に使われてきた印象も強いですから、良い繁殖牝馬になるような気がしますね。

チャンスがあれば是非とも産駒にも出資してみたい1頭です。

でも…今はまだ、ちょっぴり寂しい←これが本音(苦笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嬉しい誤算

2010年06月08日 20時39分47秒 | 引退馬
安田記念当日の3歳未勝利戦。
ゼンノロブロイ産駒のヴィヴルヴォンが初陣を迎えました。


………ん?
なんか可愛すぎると思ったら、グロッタアズーラやんけ(笑)

で、こっち↓が正真正銘のヴィヴルヴォ~ン


尻尾短っ!w

ここまでデビューが遅れることになった一因でもあるトモの弱さを感じさせる馬体ではありますが、全体的な雰囲気はまずまずといった感じ。
正直、もっと酷い姿も想像していましたからね(笑)

「これなら少なくとも競馬には参加させてもらえそう…」と安堵しつつレースを見守りましたが、参加どころか内容的には十分勝負になっていて…これには心底驚いた。

スタートの遅れは想定済み。
むしろ、トモに弱さを抱えるこの馬にしてみればよく出たほうだと思います。
位置取りは後方でしたが、道中もそれほど極端に置かれることはなく追走する姿も悪くない。
4角から徐々に進出を開始し直線を向いて馬場の外目に出すと、さらにもうひと伸びしそうな気配。
「おぉ~これはもしかするのか!?」と色気を出したところで…派手にヨレた(苦笑)
それでも態勢を立て直してから再び先頭との差を詰め、最後までしっかり末脚を伸ばしてのフィニッシュ。

結果は6着でしたが、初戦としては上々の内容だったと思います。

体質的な不安はついてまわりますが、いかにもこれから走ってきそうな印象…。
一時は未勝利引退も覚悟していただけに今さらこう言うのも気が引けますが、次走は勝ち上がりを期待したいと思いますw

思わぬ「掘り出しモノ」になるかも…
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サックアクロア初勝利

2010年01月24日 00時34分34秒 | 引退馬
嫁からのメールで知ったが、どうやら勝ったみたいだね(笑)

ダートに替わったここ2走、連続2着で勝利は目前と思われていたが…ここできっちり結果を出してくれて安心した。
この世代最初の勝ち名乗り。
そして、待望の今季1勝目だ。

レースは大方の予想どおりユメミルテーラーとの一騎打ちだった模様。
直線で先に抜けた2着馬をゴール前で交わして、まぁ完勝といえる内容だろう。

クラスが上がってすぐに通用するかは微妙なところだが、ダートでは堅実だしレースぶりも安定しているから楽しみはあると思う。
わりと稽古駆けする馬でもあるし、レースでもまだ目一杯走っているわけでもなさそう。
跨った騎手のコメントどおり、時計もまだ詰められる印象だ。

ここにきて体質も強くなってきているようで、使いつつ力をつけてきているのもいいね(笑)

成長次第では芝での走りをもう1度見たい気もするが、とりあえずはダートで実績を積み上げていくのがベターだと思う。

引き続き期待したいね!
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クビ差、惜敗~その1

2009年12月27日 18時16分33秒 | 引退馬
今年最後の現地観戦は阪神競馬場。

1Rに出走するサックアクロアを見るために、朝から元気に出掛けました。

でも…キャメラは忘れた(笑)


場内モニターでパドックの様子を見る。
「状態は良さそう」
単勝オッズを見る。
「意外とついている」
財布と相談。
「馬券…買うのやめよう」
返し馬を見る。
「気配は良さそう」
財布と相談。
「ちょっと、3連単だけ」
レースを見る。
「良い感じ」
直線を迎える。
「圧勝やな」
口取りに備える。
「…オー、マイ、ガッ!!

そんな感じ(笑)


最後はクビだけ差されての2着だったが、これは勝ち馬によい目標にされたということで仕方がない。
後続は8馬身ちぎっているし、牝馬限定ならもういつでも勝てるところまで来ている。(それが今日だとは思っていたがw)
年明けの京都で確実に勝ち上がろう!

そういうわけで今年17回目の2着ゲットです(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルビウス引退

2009年11月12日 01時56分46秒 | 引退馬
ルビウスの引退が決まりました。

近走成績の冴えない5歳牝馬がここまで現役を続けてこれたのは…ある種の驚きを感じますが、さすがにそろそろ潮時と考えたのでしょう。

25戦1勝。

…まぁ、そりゃ当然だ(苦笑)


スポットライトを浴びることのなかった現役生活でしたが、それでもこの馬の唯一の勲章である未勝利戦の勝ち鞍…あれにはホントに感激したなぁ~。

デビュー11戦目での初勝利。

阪神競馬場での晴れやかな口取りは、今でも良い思い出として記憶に鮮明に残っています。

ホントにいろいろと印象深い馬でした


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

工夫は見られず…

2009年11月01日 16時21分00秒 | 引退馬
京都9R「高雄特別(芝2400m)」に出走したカルカソンヌ。
直線の追い込みも虚しく、4着という結果に終わりました。

今日は自宅でTV観戦。
パドックの姿は非常に良い気配で、ここ数戦では最も動ける状態にあるように見えました。
叩き良化型の休み明け3戦目。
京都外回りの少頭数。
それに微妙な馬場状態も加わって、ここは積極的な競馬が見られるかも?という淡い期待はスタート後すぐの消極的な騎乗で無残にも消えた(苦笑)

道中もポジションを押し上げることなく、直線に入るまで後方に位置したままの競馬でラストは良い脚を使いましたが…さすがにあの位置からでは届くわけがないだろ。
じっくり乗るように指示が出ていたにしろ、勝ちにいく競馬をしてもらえなかったあたりは非常に悔いが残るレースとなりました。

ここは大チャンスだと思っていたんだけどなぁ…。

昨日のスピリタスと違ってこの馬の場合、末脚勝負といっても直線だけで何とかなるような斬れがないのは明らか。
ここ数戦、騎乗法に工夫がないのは勿体ない感じがします。

馬の状態は使いつつ確実に上昇しているだけに、実にもどかしいところですが…

次走以降にあらためて期待したいですね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サックアクロア10着

2009年09月27日 20時19分13秒 | 引退馬
27日の阪神2R「2歳未勝利」に藤岡康騎手で出走したサックアクロア。
道中は好位を追走するも直線では伸びきれず、勝ち馬から1.1秒差の10着に敗れました。

前走、小倉の新馬戦2着以来の実戦でしたが、間隔が空いた影響か?馬体重はプラス14キロでの出走でした。
パドックでは特に太く見えるわけでもなく、もともとがこれぐらいの体重を想定していたこともあって個人的には気にしていませんでしたが、これが直接の敗因に結びついたか…ということまでは分かりません。
レースはそれほど良いスタートではありませんでしたが、好位に取りつきポジション的には全く問題なし。映像で見ている限りでは淡々と追走しているように見えましたが、いま考えると行きっぷりという点では反応がもうひとつだったようにも思えます。
最終コーナーから直線にかけても伸びそうな気配がなく、最後は雪崩れ込む形でのゴール。これといって見所のない内容での敗戦に正直、ガックリきました(苦笑)

レース後の話では他馬を怖がる面が出たということで、それが敗因の1つとして挙げられていましたが、言われてみれば確かにそれらしき予兆はパドックでもあったのかもしれません。
距離に関しては1ハロン伸びた今回のほうがレースはしやすかったようで、やはり忙しい競馬よりもゆったりした流れのほうが合いそうな印象。ただし、今日の内容では何とも言えないところがありますけどね(苦笑)

まぁ、いろいろと課題が見つかったわけですから、それらを徐々に解消していきながら進めていってもらうことに期待したいと思います。

ちなみに…馬はすごく良い馬でした(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする