おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
柴崎保三著・鍼灸医学大系 ③ 黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八
第八節
太陽脈至洪大以長。少陽脈至乍數乍疏乍短乍長。陽明脈至浮大而短。
夫平心脈來、累累如連珠、如循琅玕曰心平。夏以胃氣爲本。病心脈來喘喘連屬、其中微曲曰心病。死心脈來、前曲後居、如操帶鉤曰心死。
平肺脈來、厭厭聶聶、如落楡莢曰肺平。秋以胃氣爲本。病肺脈來不上不下、如循鶏羽曰肺病。死肺脈來、如物之浮、如風吹毛曰肺死。
太陽の脈の至るは洪大にして以て長し。少陽の脈の至るは乍ち數乍ち疏乍ち短乍ち長し。陽明の脈の至るは浮大にして短なり。
夫れ平心の脈は、来ること累累として珠を連ぬるが如く、琅玕(ろうかん)に循うが如きを心の平と曰う。夏は胃氣を以て本と爲す。病心の脈は來ること喘喘として連屬し、其の中微しく曲るを心病むと曰う。死心の脈は來ること前曲後居して帶鉤を操るが如きを心の死と曰う。
平肺の脈は、來ること厭厭聶聶として、楡莢(ゆきょう)の落つるが如くなるを肺の平という。秋は胃氣を以て本と爲す。病肺の脈は來ること上らず下らず、鶏の羽に循うが如きを肺病むと曰う。死肺の脈は來ること物の浮くが如く、風の毛を吹くが如きを肺の死という。
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