ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝へ〟があるとないとでは…!

2019年03月15日 | 俳句

 このところまた最低気温3度と、ちょっと寒くなりました。雨も降ったり止んだりと…大気の状態が不安定で、よい天気は二日と続かないようです。

 さて、火曜日の句会の兼題は「雛」でした。今日の句会は、「日永」。なんだかこのごろ俳句の話が疎かになっているようで、スミマセ~ン。そろそろ俳句のことを書かなくちゃあ…とは思ったのですが、どうも気が乗りません。書きたいことがなく無理して書くと、きっと面白くないでしょうから、訪問して下さった方には申し訳ない…と困っているんです。(笑)

 ああ、これは兼題ではないのですが、面白い句がありました。〈節分や病床の友邪気飛ばす〉です。 この句について、私が〝こりゃあ大変よ!みんな早く逃げなくちゃ~〟と言うと、???ポカ~ンとしています。もちろん作者も…〝先生何言ってんですか?病気の友人が節分で…〟〝そう、豆撒きしたんでしょ!でも自分だけがよくなればいいのかしら?〟〝???〟この調子では分かりそうもないので、〝自分の病気の邪気をみんなに飛ばして移したらいけんでしょ!〟と言うと、やっとハハ~ンという顔。そうなんです、ここは「邪気飛ばす」でなく「邪気払う」とかにすべきでしょう。それにここは「節分」という時候の季語を、「豆撒き」という具体的な季語にすれば、「邪気払う」も不要になりますよ。そこで〈豆撒くや病床の友力込め〉としました。

 もう一句〈お供にと菓子に添へられ豆雛〉これはさすがに私にも分かりませんでした。みんな口々に…〝どこか旅行でも行くのかしら?〟〝豆雛って小さいお雛様のこと?〟〝いや、お雛様の格好をした豆菓子があるんじゃないの?〟とか、みんな好き勝手に言う。まあ、作品は一旦外に出てしまえば、どう取ろうとそれは読者の勝手でしょうから、文句は言えません。作者はじっと我慢の子です。でも不思議だったようで、〝なんで~そんな~〟と思いながら聞いていたようです。その原因が分かったらきっとビックリしますよ。

 作者が、〝母の仏壇にお参りに来られた方がお菓子に添えて小さな焼き物の雛を供えられたんですよ〟と言うと、みんな〝エエッ〟です。即ち「お供」ではなく「お供へ」のつもりで詠んだと言うこと。要するに単なる送り仮名の書き忘れなのに、誰も疑わずに「おとも」と読んでいたんですね。ほら、コワイでしょ!言葉って…そこで〈お供への菓子に添へら紙雛〉としましたが、類想の良くある句ですので、どこかに少し変化をつけるといいかも。

 写真は、〝蕗の薹〟で、初春の季語。去年は結構出ていたんですが、今年は目を皿のようにして探し、やっとこれ一つでした。それにしてもこれはちょっと遅いですよね。どうなっているんでしょ?

 


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