ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

フォーユーの合同吟行会をしました!

2023年03月15日 | 俳句

 3月11日は第2土曜日。例年この日にはフォーユーを会場としている午後の俳句教室と夜のフォーユー馬酔木句会とが、年度末ということで合同吟行会を開きます。

 今年の吟行地は、山口市阿知須方面。参加者合計16名。宇部の総合庁舎の駐車場に9時集合、それぞれ車に分乗して阿知須駅まで…いざ、出発です。いつもの如くこの日も快晴!まだまだジンクスは破られていないわと…アハハッ!(笑)

 この阿知須地区は、2005年の合併で山口市阿知須になりましたが、その時から毎年2月中旬、今年は9日(木)から13日(月)まで、阿知須商店街、いぐら造りの街並み、山口県央商工会阿知須支所周辺で「ひなもんまつり&ぷち街角ぎゃらりー」が開催されます。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2021年は中止に。2022年は「いぐらの館」での展示のみだったために、今回は3年ぶりの開催だったそうな。「ひなまつり」と「さげもん」(福岡県柳川市)をかけて「ひなもん」と名付けられ、阿知須町商工会の支援のもとで「ひなもんまつり」が始まったのです。私も以前何度か来たことがありますが、毎年40近い会場に「ひなもん」が展示されていて、とっても華やかで賑わいます。

 残念ながらこの吟行会ではもうその痕跡はなくて、雰囲気を味わうことはできませんでしたが、「いぐらの館」だけはまだひなもんなどが飾ってありましたので、みんな喜んで…早速良い句材になりました。 

 でも全く人影がなくひっそり閑とした町並を大の大人がゾロゾロと歩いているのは何事かとちょっと目立ちますね。メインの〝いぐらの館〟へ向う途中…嘗て酒蔵だったという所を先ず見学。今では駐車場ぐらいにしか使っていないので、何一つそれらしきものは残っていない…と思いきや、ヘエッ、こんなものが…と発見!私は今までに何度も来ていますのに…全く気が付きませんでした。階段箪笥です。どんな所であっても、吟行すると何らかの発見があります。やっぱり吟行しなくっちゃダメです…ネッ!

 さて、それでは本命の〝いぐらの館〟へ行きましょう。これは、水軍の末裔として音戸の瀬戸から渡ってきたと伝えられる旧中川家住宅のこと。江戸後期から明治にかけて阿知須浦廻船業の中心となった家で、当時阿知須最大級の居蔵造の建物でした。「諸国御客船帳」にも記録され、明治時代には、瀬戸内の塩と筑後米とを交易し、大阪に輸送、販売して大きな利益をあげました。汽船が登場する頃には、千石船による廻船業も役割を終え、その後は酒造業に転身したとか。

 この廻船業の港町として栄えた阿知須浦地区一帯はもともと草葺き屋根の家々が密集してできた町。そのため、火災発生時の被害は大きく、長く人々の悩みの種となっていました。そこで火災に強い瓦葺屋根に変わり、江戸後期には防火構造の居蔵造が建ちはじめ、大正初期には漆喰塗りの白壁が続く街並みが形成されたのです。

 そんな海鼠壁の目立つ街並みを抜けて行くと、目的地の「いぐらの館」があります。この明治17年に建てられた中川家の住宅は、その時代の居蔵造りを代表するものでしたので、平成16年に当時の阿知須町に寄贈され、現在は”旧中川家住宅”(愛称 阿知須いぐらの館)として一般公開されているのです。

 そこをたっぷりと見学して、次は帰る途中にある入り江の常夜灯。きっと江戸中期から明治初期にかけてはこの井関川へ出入りする多くの廻船が目印にしたのでは…と思って眺めるとまた一味違いますね。さらに傍には「西条 北向地蔵尊」が…そこには「馬」の字が刻まれた馬石、河童の伝説が残るエンコ石や嫁らく地蔵、いぼ地蔵などが祀られていました。

 やがて12時前になりましたので、今度は「きらら博記念公園」の中にあるレストランへ。海の見える広いテラスで気持の良い潮風に吹かれつつ、美味しいランチを頂きました。

 その後は13時からきららドームのセミナールームで句会。3句投句、しめて48句の7句選で行いました。初参加の方が2名おられたので…感想を聞くと〝とても楽しかった〟とか〝すごく勉強になりました〟とか。ああ、ヨカッタ!

 終了後また宇部に戻って、暗くなる前の5時半過ぎには解散できました。皆さまお疲れ様でした。


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2 コメント

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Unknown (koh)
2023-03-16 10:51:40
嫁らく地蔵、
お嫁さんの家事や育児による苦労を
減らして下さるのでしょうか?
お地蔵さんは馴染みの深い菩薩さんですね
地蔵盆の行事も何より楽しみなものでした🎵
Unknown (ちわき)
2023-03-16 11:39:42
kohさん、こんにちは!
ボケ封じ観音とかはよくありますが、この嫁らく地蔵も、お嫁さんに世話を掛けずにらくにしたあげるという…即ち自分が〝ピンピンコロリ〟と生きられるようにと願うお地蔵様なんですよ。だからお年寄りのお参りが多いそうです。
8月24日には地蔵盆があるそうで…特に子供の時はお接待が嬉しくてお参りしていたような…

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