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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ブルーシティー

2010-01-30 21:40:03 | マンガ
星野之宣 平成7年スコラ漫画文庫版
ということで、ハルマゲドン系マンガの話題に戻りまして。好きなSFマンガ、「ブルーシティー」です。
初出は、昭和51年。少年ジャンプに18回連載とされていますが、リアルタイムで私は読んでました。以来、ずーっと記憶に残ってたマンガで、後年にようやく文庫版を買うことになりました。
タイトル「ブルーシティー」ってのは、なんのことかというと、人類が住む海中都市です。
最初は海洋開発とかって目的で造られたんですが、あるとき人類が死滅して、ここに住むものたちだけが生き残るという、ドラマになってきます。
どうして人類がほんの一握りを残して滅亡しちゃうかっていうのが問題なんだけど、ある事件を契機に「6・9(シックス・ナインズ)指令」ってのが発令されるという、すごい展開によるものです。
子供のときジャンプ読んでたときは何とも思わなかったんだけど、とんでもない名称の「6・9指令」ですが 別にHなことはなんもなくて 恐ろしいことに、「99.9999%」(←6個の“9”)人類の破滅が確実になったときに全人類を安楽死させるという、最終的な手段のことです。
まあ、どんなものかは読んでみてもらえばわかることですが。
で、そのような災厄を乗り越えて、海中の都市で生き延びていく少年たちの成長を描くのが主眼、っていうありがちな冒険ものかと思わせといて、そうぢゃないってとこが、本作の一番の驚かされるところ。
そこへ、ドクター・ジェノサイドという悪役、文庫版の解説では諸星大二郎が絶賛している悪役が出てきます。このキャラは確かにいい。
すべては偶然ぢゃなくて仕組まれたことだってことが発覚、地球に残ったもの同士の戦いになっていくんですが、ここに“水棲人類”という、これまた強烈なものが登場してきます。
このあとの展開、どうなるんだろうってとこで、残念ながら(少年ジャンプはいつもそう、いい作品でも平気で打ち切るから)、未完の物語となっていますが、もし完成してほしいマンガを挙げろって言われたら、私としてはかなり上位に、この作品の名前をあげたいと思います。

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