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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

エイワヴァージニアに乗る

2012-02-27 19:48:33 | 馬が好き
乗馬に行く。
ズラっと並んだ馬たちの名札、「好きなの、乗ってください」って言われる。
へへへ、ぢゃ遠慮なく、エイワヴァージニアをとらしてもらいますよ。昨日から決めてたんだ。

エイワヴァージニアは、鹿毛のサラブレッドで、2003年生まれだから9歳、父Kingmambo 母Legend Makerのアイルランド産馬である。
キングマンボ産駒なんて日本にはなかなか入ってこない、だからなかなかいないキングマンボ産駒の乗馬なんである。
トシは9歳だけど、乗馬になったのは2010年の11月だから、キャリアは1年ちょっと。
でも、こないだ小学生を乗せる体験乗馬デビューした、お利口さんである。

どーでもいーけど、体験乗馬につかった馬たちは、エアサンタムールが「サンタ」、強鉄が「テッちゃん」、マルサライガーが「マルちゃん」と呼ばれて可愛がられてたのにくらべ、エイワヴァージニアは名前が長くて難しくて、いまいち気軽に親しめない。(ウィスパーIIもちょっと発音難しいけど、名前短いし。)なんかニックネームをつけなくてはと思ってたら、オカベさんが「エヴァちゃん」と命名してくれた。めでたしめでたし。
さて、そのエヴァちゃんには、私は去年の秋ぐらいから、乗る機会をうかがってたんだけど、きのう中学生が乗ってんのとか見て、これならだいじょぶそうだなと思って、今日は指名してみた。

おとなしーなー。(だいたいサラブレッドでも、外国産のほうがおとなしい ←これって偏見のおそれあり。) ただおとなしいってんぢゃなく、むやみに人にチョッカイだしてこない。これって、シツケがいいんだろうなと思う。(だいたい外国産のほうが、最初のシツケがいい。)
はい、馬装できたら、馬場行くよ。
うん、そこそこの幅があって、いい感じで歩いてくよ。
馬場に入ったら、初めての馬はいつもそうであるように、私は小さく囲われた区画に入ってく。
それにしても馬場に入ったとたん、ピューっと冷たい風吹いてきた、寒みぃー、上着きてくればよかったかも。

常歩で様子をみる。常歩でできないことは、駈歩でもできない。
特に問題はなさそうだけど。右手前より左手前のほうが隅角の奥まで行かないかな、とか、この時点で様子をみる。でも、実際のところは、よくわからない。
常歩で脚つかうと、反応してセッセと歩いてくれる。いい兆候。常歩で前に行かない馬は、速歩でも駈歩でも進んでくれない。
んぢゃ、速歩。最初、手綱を伸ばしてんだけど、むしろ手綱を短く持ったほうがいいみたい。前のほうにダラーンとなりそうなとこを、ピシッとコンタクトとって歩かせてく。
軽速歩で、巻乗りしたり、いろいろやる。
いい感じでハミを受けてたつもりでも、巻乗りに入るとアタマあげて前に進まなくなったりする。
これは私の問題なんだろうと思う。内にカーブしろと命じた途端、なんかヘンなことしてるんだろう。回転に入るときに、アタマあげたり、必要以上に内にアタマ入ったりすると、前肢が出づらい感じになって、当然のことながら馬は後ろ肢も動かすのヤメて、スピード落ちたり止まったりする。もっと上手に回んなくては。
内側の脚で推進して、アタマあげそうになったら内の拳ウニウニしたりして、適当にごまかす。ホント適当ったらテキトーな乗りかたである。
アタマ下げたら、すこしゆるめて、また短く持っての繰り返し。だんだん、それなりに言うこときいてくれる感じになってきた。

んぢゃ、いちど常歩して、そろそろ駈歩しますか。
軽速歩で輪乗りしてると、先生から「もっと、くっつけて。おもいっきり引っ張ってもいいから。それぢゃ駈歩は継続できない」と言われる。くっつける感じは、言葉では説明しづらいな、馬の口をピタッと自分にくっつけるようにするんだけど。
まずまずの速歩になってきたと思われるとこで、座って駈歩を出そうとする。ん?うまく出ないよ、速くなるだけの「スーパー速歩」になっちゃいそうだ。
こーゆーときは、ついつい人間が身体をゆすっちゃうんだけど、そうすると、ますます出ない。ちゃんと座って、詰める。両の拳で馬の上あごつかまえて、自分のおヘソにペタッとくっつくまで持ってくる。(表現がトッピで不正確だが、私のイメージなんで、しょうがない。)馬の身動きをある程度おさえたとこで、ドンと出す。(←ポンと出せよな、俺)
ありゃ、出たと思ったら、なんかよじれた感じ。不正駈歩だ。もう一回速歩にしてから、出し直す。
なんとか駈歩できてるかなと思い、すこしラクにしたりを繰り返してると、「ちゃんと持ってないと、馬のアタマが前のほうにいったら、駈歩続かない」と言われる。短く持って、内側の脚ドンと入れて走らせる。そういやあ、さっきから輪乗りが四角くなってる。
こんど左手前、こっちのほうが簡単に出たかな。しばし輪乗りしたら、蹄跡に出て走らせてみる。あまり馬の口が前に離れてかないように、隅角の前で脚つかって起こすようなことして、感じをつかんだ気になる。
それぢゃ、駈歩で横木をまたいでみましょう、ということで、一本だけ置いた地上横木を、輪乗りのなかでまたぐ。
「遠いときや近いときがあるだろうけど、なるべく近くで。近くしないと、障害を高く飛んだりすることができない。遠いと思ったら、横木の前で少し外とおる感じで。」
えーと、輪乗りを維持するだけで、精一杯ッスw
輪乗りのなかでメリハリ、横木の反対っ側で一度前に出して、回転していくうちに抑える。横木向いたら、馬が伸びてっちゃわないようにギュッとつかまえて、ジッと待って飛ぶ。
「左手前は外に張り出すので、右の拳をしっかりと」 外のヒジを身体につけて、右手は馬の肩甲骨に触っちゃうくらいな感じで、まわってくる。特段逃げてくわけでもなく、輪乗りはできる。
前に出てるのを待たせる感じで来ることができたら、なるべく下見ないで、横木をまたぐ。上手にまたげるかどうかは、馬まかせ。馬もそれなりに考えてる、たぶんね。
横木を終了したら、また輪乗りで速歩をする。二、三周したらすぐ手前を替える。
なんか速歩までだったら、けっこう動かせるような気がする。ちょっと前に伸びそうになるとこをつかまえて、言うこときいたら返すのを忘れないように。ちょーっと、口がこっち来過ぎてる(巻きこむ形になってる?)気もするけど。
そこにいれば俺だって引っ張んないよ、って状態を数秒たもてたら、手を前にするなり手綱伸ばしたりする。でも、そのとき前にスーッと出てかないから、まだホントに動かせてはいないんだろうね。
最後に、また少しだけ駈歩をする。力をためたような速歩になってる気がしたとこから発進。言われてみれば、右手前のほうが出にくいかも。
アタマあげないように内側でウニウニやってると、「それ以上ウチ向けない、まっすぐ」と言われるんで、たしかに必要以上に曲げようとしてたから、馬の耳のあいだから前をみて回る。
終わろうとして速歩におとすと、「駈歩から速歩にしたときにアタマ上げさせない、そのままの下の位置で」と言われたんで、もう一回やりなおし。
駈歩から速歩におとすときに、バタッと勢いを止めるんぢゃなくて、動きながら速歩にするようにする。
「バランスよくないから、むずかしいですよ、その馬」とは、先生の評。

もちろん、先生は他の馬との比較で、馬の動きを解説するために言ってんであって、「バランスよくない」なんてことを、私が同意して言ってはいけない。
なぜなら、たとえば調馬索をかけてみれば、馬は自身のバランスで、ちゃんと駈歩するはずだからである。人が乗ったがために、馬に不自然なことを強いている、動きをゆがめてる可能性のほうが多い。
しかし、馬に乗るということは、乗ってみて、この馬の走りかたはあーだこーだと言うだけでは、ちょいとさみしいことなんぢゃないかなと思う。ほら、こーすればもう少しラクに走れるし、こんな運動(たとえば障害も)も思ったより出来るじゃん!?って感じを、馬と共有していくことが大事なんではないかと。
だって、そうぢゃなかったら、いい乗馬をできるかどうかってのは、天性の素質をもった馬とめぐりあえるかどうかだけになっちゃうぢゃない。どの馬にもいいとこはあるし、向上心とか達成感みたいなものは持ち合わせてると思うよ。
人が乗ったから、できることもある。そうぢゃないと、人が乗る意味、ないよねー。

ま、まずは、私の場合、馬のジャマしないことから始めないと。
あ、そういえば、今日、アブミ上げすんの忘れた。
コメント
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