東直子 2011年 ちくま文庫版
前回の穂村弘から歌人つながりでというほどのものでもないが。
東直子さんは、こないだ読んだ「千年ごはん」が非常に気に入っていたので、書店でこの文庫を見かけたら、ついつい手にとっていた。
連作小説短編集です。
タイトルからは、とりつくしまもないってケースを並べ立てた、クールっつーかドライなユーモア的なものを想像してたんだけど、とんでもない。
死んぢゃったひとが、「とりつくしま係」ってのに案内されて、なにかモノにとりつきます。
生まれ変わりまでいかないんだよね、なにかモノのなかに入るって感じ。
そして、みんな、当然ながら(当然なんだろうな)、生前愛していたひとの近くのモノに、とりつきます。
んで、それが、とりつく方、すなわち死んぢゃったひとの方の視線(一人称)から、書かれてます。
せつないなー。ひさしぶりに、相当せつないもの、読んぢゃった。
いい短編だとは思いますけど。いつか死んぢゃうんだよな、ってことに直面するのは、いくつになっても、心ソワソワさせられるもの。
「ロージン」
「トリケラトプス」
「青いの」
「白檀」
「名前」
「ささやき」
「日記」
「マッサージ」
「くちびる」
「レンズ」
「番外編 びわの樹の下の娘」
どれが一番私は好きかなぁ? 「日記」かな。
前回の穂村弘から歌人つながりでというほどのものでもないが。
東直子さんは、こないだ読んだ「千年ごはん」が非常に気に入っていたので、書店でこの文庫を見かけたら、ついつい手にとっていた。
連作小説短編集です。
タイトルからは、とりつくしまもないってケースを並べ立てた、クールっつーかドライなユーモア的なものを想像してたんだけど、とんでもない。
死んぢゃったひとが、「とりつくしま係」ってのに案内されて、なにかモノにとりつきます。
生まれ変わりまでいかないんだよね、なにかモノのなかに入るって感じ。
そして、みんな、当然ながら(当然なんだろうな)、生前愛していたひとの近くのモノに、とりつきます。
んで、それが、とりつく方、すなわち死んぢゃったひとの方の視線(一人称)から、書かれてます。
せつないなー。ひさしぶりに、相当せつないもの、読んぢゃった。
いい短編だとは思いますけど。いつか死んぢゃうんだよな、ってことに直面するのは、いくつになっても、心ソワソワさせられるもの。
「ロージン」
「トリケラトプス」
「青いの」
「白檀」
「名前」
「ささやき」
「日記」
「マッサージ」
「くちびる」
「レンズ」
「番外編 びわの樹の下の娘」
どれが一番私は好きかなぁ? 「日記」かな。
