ひと口に「布」と言っても、それはそれは多種多彩。
私の工房には、しっかり数えたことは無いのですが、300種類ぐらいの布地がある。
昭和初期の留袖から、インドネシアのバディックの端切れまで、色々。
商品には基本、アンティークの物は使わない。現代の綿のプリントが主流です。
日本をしっかり感じる柄を探します。
私の仕事は、この布探しがほとんどと言ってもいいかと。
インターネットでは買わない、自分で見て触って買います、頑固に。
10年前までは、関西しか流通してない布などもあって、夜行バスで大阪、京都に出向いた事も・・・、いくらでも無理が出来た。
さすがに今はしません。
知人と旅行した時など、数時間別行動させてもらい、布探しをするぐらいです。
自分の生活の中に、何時しかどっぷりと布が浸み込んでいます。
それはとても幸せな事で、何より「好き」を仕事にしている幸福をいつも感じています。
今日も、有隣堂横浜西口店の催事で「楽しそうなお仕事でうらやましいわ」と言われました
私より少しお若い、女性のお客様です。
昨年、40年続けてきたお仕事を退職されたそう、ご苦労様でした。
大変なことです、40年、ひとつのことを!
私なんか、まだまだです。頑張ります!