鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

だいすきな桜の樹が・・・

2020年11月27日 | 日記


突然、チェーンソウの唸り声が響きわたった朝でした。

「うそでしょー」

近所の、大好きな桜の樹が切られている!

無残に、ごろりと幹が道路に叩き落された。

道行く人もかたずをのんで見守る。

電線をまたぐように張り巡らされた枝は、どうしようもない、けど・・・、

風に木屑が雪のように舞う。私の目も容赦なく覆われ、とめどなく涙が流れる。目をしばたかせながら、次々切り落とされる幹を、目を凝らして見つめた。30分ほどの時間が流れた。

「花、また咲きますかー」

作業を終えた係の人に、私は恐る恐る尋ねた。

「咲きますよ、薬、つけといたから」

その人は、務めて明るく答えた。

薬・・・、やはり痛いのだ、苦しいのだ。可哀想に。

ご免ね、本当にごめんね。




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