鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

料理本

2017年01月12日 | 日記

出版社の営業の方とお話しする機会があり、料理本の話題になった。

料理研究家がわんさか出てきているが、実際本が売れているのは実績を積んだ一部の人とのことだった。

私の大好きな「沢村貞子の献立日記」は料理本ではない。

名女優にして名文家だった沢村貞子の57歳から84歳までの27年間の、

一日も欠かさずに記した「献立日記」

贅沢な献立はない、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、

その日のお天気も記されていて、朝目を覚ますとその日の献立を考えたそうだ。

愛する家族の為に、心を込めて作る食事・・・、

その当たり前の事を、日々の丁寧な暮らしの中に記した27年間の大学ノート日記なのだ。

1988年刊行した「わたしの献立日記」は10万部を売り上げた。

新進の料理研究家には足元にも及ばない見事な「料理本」です。

 

昨今、お取り寄せで日本中の美味しいものが簡単に手に入る。

勿論便利で有難いことだが、私はほとんどお取り寄せというものをしない。

今食べたいものを、自分の目で見てちょうどいい量を求め調理する。

それができることが「贅沢」だと思っている。

それに、もう一つ贅沢をしたいことがある。

今年は長らく途絶えていた家庭菜園を復活させたい。

猫の額の庭は春を待っている。

 

 

 

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