鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

マルチ商法に怒り

2005年10月17日 | Weblog
最近、大学生をねらったマルチ商法が横行しているようです。
まだ社会の経済に明るくない段階の大学生をターゲットに言葉巧みに儲け話を持ちかけます。

画期的な健康食品が発明された。
これを必要としている人はたくさんいるので、必ず売れる。
商品を販売しているので、ねずみ講ではない、マルチ商法でもない。
「ネットワークビジネス」だというのです。
そして、まず入会金数万円を払い、あとは多くの友人を入会させれば、それぞれが売った商品の分だけ、自分の収入になるという極めて古典的な手口ですが、どうも簡単に乗せられてしまうようです。
とくに相手が未成年の場合、親の承諾が必要なのにも関わらず、言葉巧みにその必要がないといい、入会させ、その入会金数万円がないというと学生ローンを組ませるというもの。
そしてこれは友人のあなただから勧めるのだというのです。

いい大人だったら、まず警戒するところですが、バイト以外の経済活動経験のない純粋な青年は、熱心に勧める相手が友人であるため、無条件に信じ込んでしまいます。


やがて若者がその商法の怪しさに気づいても、初めての経験だけに、どのように解決していいのかわからず、いたずらに時間が経過してしまうことも多いといいます。そしてその間に、クーリングオフ期間が過ぎてしまいます。

問題の業者は社会で問題化される前に、さっさと店をたたんで雲隠れしてしまうケースがほとんどだといいます。

だいたい同じ人物やグループが手を変え品を変え、このようなマルチ商法を行っているという話も聞きます。

なぜ、若者がこんなに簡単に取り込まれてしまうのかと嘆く前に、世の中には、警戒しなければいけないことがいっぱいあるのですよと、つねに注意を喚起しなくてはいけません。

それでなくとも最近、人の心のスキマに入り込むこのような事例を多く耳にします。国勢調査に見せかけた詐欺すらあるのですから、困ります。

悪徳商法やマルチ被害を「自己責任」とかたづける前に、若者に対して1人の消費者として冷静な判断ができるよう、情報を注意を呼びかけたいものです。