鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

鎌倉市議会9月定例会への準備が進んでいます。

2013年08月30日 | Weblog
 鎌倉市議会9月定例会についての議会運営委員会が30日、第1委員会室で行われました。

 議会運営委員会では、定例会が9月4日から26日までの23日間とすることが確認され、議案や陳情の委員会付託などの取り扱いの協議、一般質問の順序、さらには24年度決算の審査について、特別委員会を設置することなどが確認されました。

 今回の定例会では私も含めて20名の議員が一般質問を行うことになりました。

 私の質問は6番目となりました。
 今回は「鎌倉市の防災対策について」をテーマとして先の通常国会で成立した「改正災害対策基本法」の改正内容に基づいて、鎌倉市の地域防災計画など防災対策や災害対策と改正災害対策基本法との整合性を質問して、鎌倉市の防災行政の進め方を確認してまいります。

 今日は、委員会終了後、さっそく担当課との打ち合わせが始まりましたが、担当する次長さんは先ごろ鎌倉市の姉妹都市である山口県萩市を襲った豪雨災害に際して、慰問を兼ねて状況視察と応援から昨日帰ったばかりでした。

 災害は地震・津波だけでなく、豪雨による洪水やがけ崩れ、土石流、地滑りが毎年、各地で発生している現状を踏まえると、行政においては、より現実的対応が求められています。

 姉妹都市のみならず東北の被災地などで生々しい現状を目の当たりにしてきた担当部署だけに、防災対策、災害対策のあり方について、具体的な取り組みを確認していきたいと思っています。

 一般質問は開会初日の9月4日から始まります。

神奈川医療少年院を訪問しました。

2013年08月27日 | Weblog
 鎌倉市議会教育こどもみらい常任委員会では8月27日、行政視察の一環として相模原市にある神奈川医療少年院を訪問しました。

 神奈川医療少年院は家庭裁判所の審判で少年院送致の決定を受けた、おおむね12歳以上20歳未満の男子少年のうち、知的障がいや情緒的未成熟等により社会不適応が著しい少年を収容し必要な治療・教育を実施する施設です。

 もともとは東京にあった施設が移転し、静岡以東を収容区域として昭和54年から当地で業務を開始しているとのことです。

 少年院でも知的障がい、発達障がいの少年に対する特殊教育課程の施設は神奈川、三重、大分の3か所だそうです。

 冒頭、院長からお話があり、収容されている知的障がいや発達障がいがあるから飛行に走っているわけではないこと、親とのつながりが薄く、集団生活も難しいという愛着障がいがあることなどのお話がありました。



 この少年院では基本として11か月の処遇期間を設定しているようですが、家庭裁判所から重大事案として処遇勧告が付された場合、1年半から3年程度入院する場合があるそうです。

 また出院時期になっても親が拒否したり、虐待される恐れがある場合などにより引受先がないと仮退院できず、長期にわたり入院する場合もあるとのことで、福祉事業所的役割を担っている側面もあるとのことでした。

 こういった場合、グループホームや病院等への仮退院をしたり、それに当てはまらない場合はNPO法人が引き受け手となってくれる場合があるそうです。こういったNPO法人は制度のはざまに苦しむ少年を引き受けてくれる大事な存在だそうです。

 入院生活では歯磨きや布団たたみなどの生活の基本から食事の健全化、年間のさまざまな行事に参加することで、普通に経験すべきことをしていなかった生徒たちが、普通のことを初めて経験し、社会生活への順応性を育てていくとのことでした。

 矯正教育というよりは訓練を施す施設であると思いました。

 院長のお話ののち、次長さんのご案内で施設を見学させてもらいました。

 木材工芸や陶芸などによる作業療法や設定だけでシナリオのない演劇を行ったり、箱庭で状況設定を表現するなどの治療活動を行う教室などを見学しました。

 出院時期が近づくと社会生活の技能を学んだり、労働形態に近い農園芸や段ボール製作などの工場実習を行うそうです。

 発達障がいは子どもが幼稚園や保育園など集団行動が始まるときに発覚することが多く、そのときに早期に介入しトレーニングができれば問題行動に走らずに済んだのにというケースがほとんどだそうです。

 今、社会での発達障がいに対する認知が広がっている中、早期発見、周囲の理解の輪が広がり、問題行動を未然に防止する発達支援のあり方が求められています。



 さまざま考えさせられる有意義な視察となりました。

閉会中継続審査

2013年08月07日 | Weblog
 鎌倉市議会教育こどもみらい常任委員会が7日、開会されました。

 閉会中継続審査案件となっていた「子育て支援施設のあり方と公共施設再編整備計画との整合性」について審査が行われ、耐震改修工事が行われる保育園や、各地域に整備がのぞまれている子育て支援センターのあり方などについて報告と質疑がありました。

 耐震診断の結果、耐震性が不足していることが明らかになった市内の3つの保育園について、建て替えや耐震補強、耐震改修を行うことになりましたが、同時に鎌倉市内への子育て支援センター整備との複合化を模索できないか、現在進められている公共施設再編整備計画との整合性を模索しつつ質疑が行われました。

 保育や子育て支援については平成27年度から始まる子ども子育て支援新制度に合わせたあり方を確立しなければならないことや、それよりも先に保育園の耐震性を確保しなければならないこと、現在3か所ある子育て支援センターを残りの2地域にも設置がのぞまれているが、公共施設再編整備も進めなければならない中でどう対応していくのか、課題が輻輳しています。

 子育て支援については、児童数の推移の予測など長期的展望をもちながらも、待機児童対策や施設の安全確保など喫緊の課題に対応し、さらにまもなく始まる子育て新システムに沿ったあり方を構築しなければならないなど、複合的な対応の難しさが明らかになりました。

メンタルヘルス子どもの理解、そしてボランティアについて

2013年08月02日 | Weblog
 発達障害のうち、アスペルガー/ADHDへの対応をヒントに子どものやる気の出し方・出させ方を学ぶメンタルヘルス「子ども」理解セミナーが2日、横浜市内で行われ、同僚議員とともに参加しました。

 今日のセミナーはこれまで東海・広島地区を中心に学校やPTAでのメンタルヘルスに関する研修に講師紹介活動を行っていたNPO法人メンタルぷらす協会Reforestの主催で行われたもので、神奈川県内の教師など学校関係者が参加しました。

 冒頭、講師から発達障害に対して発達障害でない場合を何というのか問われ、考え込んでしまいました。
頭に浮かんだのは健常という言葉でしたが、講師からは正常発達というのは差別的な間違い表現で、正しくは「定型発達」というとの紹介がありました。

 さらに今年サンフランシスコで行われた会議で、発達障害の判定基準について話し合われ、今後「アスペルガー」という区分がなくなるということでした。

 そうするとアスペルガーと判定された人のうち4分の3が判定から外れることになるそうで、驚きました。今後、日本での判定がどのようになるのか注目していきたいと思います。

 今日のセミナーでの話はADHD理解だけでなく、今の時代の子どもに接するときに気を付けるべき対応のあり方について、たくさんの事例とヒントを伺いました。

 夕方は、鎌倉市児童発達支援センター「あおぞら園」の納涼祭があり、訪問してまいりました。
午前中のセミナーで発達支援について考える機会があったためか、納涼祭に集った子どもたちと、保護者、あおぞら園の先生方、さらにはボランティアの方々のふれあいかたを見ると、子どもの発達に応じたふれあい方が自然と出来上がっていることに非常に感銘を受けました。

 こういった理解の輪が自然と広がっていくことが理想だと思いました。

 さらには地元のいくつかの高校生やOBの皆さんが、お祭りの各コーナーを創意と工夫で準備して、子どもたちを楽しませようとしている姿に触れ、目頭が熱くなりました。



 とくに高校生のボランティアが半日かけて作り上げた名物の段ボールの迷路は子どもたちに大人気でしたが、これは30年もの伝統があるそうです。

 その後、西鎌倉商店会が主催する西鎌倉まつりを訪問しました。

 商店会のみなさんの手作りの模擬店やゲームコーナー、イベントが繰り広げられ、地域のボランティアの皆さんにも支えられ、多く地域の方々が楽しんでいました。