鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

明日から鎌倉市議会12月定例会

2010年11月30日 | Weblog
 鎌倉市議会12月定例会は明日12月1日に召集され、16日まで16日間の予定で開催されます。

 審議される議案は現在22件が予定されており、平成22年度鎌倉市一般会計補正予算の審議のほか、腰越漁港改修工事や大船駅西口ペデストリアンデッキ等整備工事の請負契約の変更、広町緑地、台峯等の不動産の取得、市民活動センター、レイ・ウェル鎌倉、腰越漁港、老人福祉センター、知的障害者援護施設、市営住宅、鎌倉文学館等の指定管理者の指定、公共下水道事業受益者分担に関する条例の制定や子ども会館、子どもの家条例の改正などについて審議する予定です。

 今定例会は請願・陳情が多く出されています。
 現在、「高齢者割引乗車証等購入助成事業」存続についての請願が1件提出されているほか、高齢者世帯への住宅用火災報知機設置についての陳情など多くの陳情が提出されています。

 一般質問では、18名が質問を行う予定で、なかでもごみ問題に関しては、公明党の大石和久議員ほか6名が質問を予定しており、先日松尾市長から提示された山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設整備を見直すための代替案についての質疑が行われるもようです。

 私は2番目に質問にたち、消防行政について質問する予定です。

市内各地で多彩な行事が行われました。

2010年11月28日 | Weblog
 秋の収穫まつり実行委員会、JAさがみ玉縄支店、鎌倉市産業振興課の主催により、鎌倉における農業・漁業の今年の収穫の成果を市民に披露する「秋の収穫まつり」が28日、市立大船中学校を会場に行われました。



 体育館では農産物品評会入賞者・優良農業者・優良漁業者の表彰が行われ、前日に行われた鎌倉市農産物品評会の審査で県知事賞をはじめ、市長賞、市議会議長賞などを受賞した優秀な出品者が表彰されました。
 また長年にわたり農業・漁業の振興に貢献した人が優良農業者・漁業者として表彰されました。









 屋外の体育館前や前庭会場では鎌倉産の新鮮な野菜や海産物などの即売やバザー、焼きそばなどの模擬店、・植木せん定材からできたたい肥の配布のほか、津餅搗唄保存会の実演ともちの無料配布、岩瀬保育園児の野菜の絵の展示や鎌倉女子大学の学生による野菜に関するクイズラリーと、けんちん汁を題材にした紙芝居が披露されました。



 地元産の新鮮な野菜や花などを楽しみに、今年も開場時間前から多くの市民が集まっており、お米のつかみどりコーナーやみかんの詰め放題のコーナーには早くも行列ができていました。



 今年の野菜や米の収穫量や品質には、やはり猛暑の影響が大きかったようです。



 深沢では深沢地区連合町内会主催による第30回深沢地区文化祭(芸能のつどい)が同日午後、深沢学習センターホールでは開催されました。



 深沢地区の各町内会ごとに有志による日本舞踊やフラダンス、コーラスなどをステージで披露する文化祭も今年で第30回を迎えました。



 歌謡曲や演歌にあわせて舞踊で表現する新日本舞踊やフラダンスなどは日頃の愛好者が多いようで、本格的な踊りを披露していました。



 またコーラスでは男性の出場者も助成に負けじと美声を披露していました。



 一方、腰越では飼い主のいない猫の保護や不妊化手術、里親探しなどの活動を行っているNPO法人キャットネットかまくらによる第9回小春日祭が、鎌倉市長も出席して腰越行政センターを会場に行われました。



 メンバーによる市内各地の取り組みの紹介や今年の活動報告ののち、横浜市職員で「地域猫」活動の先駆者である黒澤泰氏が全国的な地域猫活動の取り組みについて講演しました。



 その後“市長カフェ”と題して松尾市長が動物愛護推進についての質問に答えるコーナーがあり、飼い主のいない猫対策事業のあり方や動物愛護推進事業のありかたなどについて活発な質疑応答が行われました。




100%市民に委ねるごみ焼却量削減策 鎌倉市長

2010年11月25日 | Weblog
 鎌倉市議会は25日、臨時会を開き、鎌倉市常勤特別職職員、鎌倉市教育長、鎌倉市職員の給与に関する条例の改正案を審議し、総務常任委員会・文教常任委員会の審査を経て、それぞれ全会一致で可決しました。

 本会議終了後、議会全員協議会が開かれ、市長から山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設の整備にかわるごみ焼却量削減策等についての説明がありました。

 市長がマニフェストで見直しを掲げたバイオガス化施設ですが、もし作らないと1万tの燃やすごみの行方が宙に浮いてしまいます。
これをどうするのか、松尾市長は12月までに代替案を提示することになっていました。

 全員協議会の冒頭、松尾市長からはごみ焼却量の削減については市民・事業者の協力がほしいとの発言がありました。

 環境部長からは、以下の5項目についての取り組みの説明がありました。

1.家庭・地域での取り組みとして「家庭用生ごみ処理機」の普及を進め、21,400台で合計1,800tの処理を行う

2.事業所や商店街へは排出ごみの分別を徹底することで2,770t、事業所からの生ごみを分別し、委託業者に処理させることで5,230t、合計8,000t削減する

3.その他、布団、畳、木質廃材、竹・笹・シュロ、紙おむつをリサイクル化して1,000t削減させる

4.事業系のごみ処理手数料を改定(値上げ)して700tを削減へ誘導する

5.ごみ焼却量削減についての市民会議を創設する

 これで合計11,500tのごみ焼却量削減を平成27年度までに達成するとしており、さらにごみの戸別収集を実施するかわりに、ごみ収集の有料化を実施することで3,800tの削減ができるとしています。

 要するに生ごみを家庭で処理させる、事業系ごみを削減させる、リサイクル品目を増やすことで焼却量を削減し、足りない部分は事業系ごみ処理手数料の値上げ、家庭ごみ収集の有料化を実施して排出量を減らすということです。

 かつて鎌倉市には竹内市長時代に破たんしたごみ半減化計画がありました。
 これは名越・今泉2ヵ所の焼却施設を名越に一本化するのに合わせ、焼却能力に見合ったごみ半減化を行おうとするもので、名越の処理能力3万tに対し、5万tまでの削減が限界で、停止していた今泉を再開するまでの間、多額の税金を使って市外に焼却を委託しなければなりませんでした。

 その後、今泉クリーンセンターは平成25年度までに停止することを条件に焼却が再開されました。

 その間、容器・包装プラスチックの分別など分別品目も増やし、市民の協力もあって4万t台に減量ができましたが、それでも名越だけでは1万tが焼却しきれません。そこで燃やすごみの40%を占める生ごみの資源化事業が最後の手段となっていました。

 松尾市長が示したバイオガス化施設を造らずに焼却量の削減を実現する代替案とは、それを市民や事業者に委ねることでした。

 家庭での生ごみ処理、事業系ごみの削減、リサイクル品目を増やすことなどで焼却量を削減していくことはバイオガス化施設があろうとなかろうと、これからの時代、実施していくべきものですが、それが順調に進むかどうかきわめて不確実です。

 毎日家庭からでる生ごみの処理を高齢化率27%の市民に委ね、不景気に翻弄される事業所に生ごみ処理の委託費用を負担させ、さらには家庭ごみ収集の有料化を迫る前に、市が行うべきことは何か、今までごみの分別に協力してきた市民はそれを問うでしょう。

 100%市民に委ねる手法、これではかつて竹内市長時代に破たんしたごみ半減化計画と同じ轍を踏む恐れが十分にあります。

 一方、横須賀市、三浦市とのごみ処理広域化計画から離脱した葉山町では25日、ごみ焼却施設からダイオキシンが排出されていたことが分かり、今後、葉山町ではごみの焼却ができなくなるということです。
 
 葉山町では家庭用生ごみ処理装置の「バクテリアdeキエ―ロ」の普及を目指しています。
 松尾鎌倉市長も導入したいとしているこの「バクテリアdeキエ―ロ」は、夏場は10日間、冬は2~3週間ほどで生ごみが分解されるというものですが、生ごみは消えても燃やすごみの処理ができないようでは、自区内で全てのごみを処理するとしていた町長の責任も当然問われることになります。

鎌倉市技能者表彰式

2010年11月23日 | Weblog

 大工、とび職、配管工、造園工、クリーニング、鎌倉彫、美容、理容など、伝統の技や技能を練磨して活躍する傍ら、後継者の育成にも力を注ぎ、市民生活の向上に貢献してきた技能者の功労をたたえる鎌倉市技能者表彰式が勤労感謝の日の23日、レイ・ウェル鎌倉で行われました。



 今年は技能功労者24人、優秀技能者16人、青年優秀技能者3人、合計43人の皆さんに松尾市長から表彰状が贈られました。



 技能功労者は60歳以上で30年以上の経験を持ち、他の技能職者の模範として認められ、指導的立場にある人、優秀技能者は30歳以上56歳未満で15年以上の経験を持ち、後進の模範となる人、そして青年優秀技能者30歳未満で7年以上の経験を持ち、将来を嘱望されている人です。

 受賞者の中には、大工の仕事に就いて45年の技能功労者の方や、自力で理容店を開業し地元で親しまれるまでに発展させたことや、鶴岡八幡宮で行われた庭園展示会などで伝統と時代性を表現した庭園設計を施し、高い評価を得たことが評価された優秀技能者の方もおられました。



今年は丸義会の皆さんによる津軽三味線曲弾きなどが披露され、花を添えました。



江ノ電のトンネル「景観重要建築物等」に、他

2010年11月22日 | Weblog
 鎌倉市議会11月臨時会の運営と引き続き議会のあり方を検討することを議題に議会運営委員会が22日、開催されました。

 25日開会予定の11月臨時会で審議される議案は、鎌倉市常勤特別職職員(市長・副市長)、鎌倉市教育長、鎌倉市職員の給与に関する条例改正です。

 この条例改正案は人事院が本年度の国家公務員一般職給与(行政職)について本年8月10日、昨年と同様、月例給と期末・勤勉手当(ボーナス)を同時に引き下げるという極めて厳しい内容の勧告を行ったことにならい、鎌倉市も期末・勤勉手当を引き下げようとするものです。(議員については、先行して条例改正が行われており、引き下げが決定しています。)

 臨時会の会期は1日間ですが、当日の本会議終了後、議会全員協議会が予定されており、席上、市長から9月定例会で3カ月待ってほしいとしていた山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設の整備にかわる代替案についての説明がある予定になっています。

 今日の議会運営会では11月臨時会の運営を協議したのち、議会のあり方について前回に引き続き検討を行い、政治倫理のあり方について議論を行いました。

 次回は倫理基準の考え方について各会派の検討内容を持ち寄ることになりました。

極楽洞を「景観重要建築物等」に指定

 鎌倉市は22日、江ノ島電鉄極楽寺駅―長谷駅間にあるトンネルの極楽寺駅側にある煉瓦造りのトンネルの坑口部分「極楽洞」を24日に「景観重要建築物等」に指定すると発表しました。



 鎌倉市で33件目の景観重要建築物等に指定される極楽洞は江ノ電唯一のトンネルで、古都鎌倉に近代化の息吹を伝えた江ノ島電鉄の歴史を偲ばせています。

 電気鉄道のトンネルで明治40年に建設された当時の原型をとどめているのは全国的に極めて珍しいそうです。

 景観重要建築物等指定証の交付は24日、鎌倉市役所で鎌倉市長から江ノ島電鉄社長に交付されます。

 平成18年に制定され、平成20年に改正された鎌倉市の都市景観条例では、鎌倉らしい景観づくりに重要な役割を果たす建築物や工作物を「景観重要建築物等」として指定し、保存・活用のための支援を行っており、これまで鎌倉文学館・長谷子ども会館・旧華頂宮邸など32件の建築物が指定されています。

 指定を受けると、保存または活用を図るために必要と認められる修繕や改修等を行う場合には、費用の一部について助成を受けることができます。また、建物の沿革などを紹介する指定プレートが設置されます。


深沢地区福祉バザー

2010年11月21日 | Weblog
 深沢地区社会福祉協議会による深沢地区福祉バザーが21日、深沢学習センターで行われました。

 毎年、11月の恒例行事として定着している同バザーですが、今年はバザーの出品が昨年の1.5倍もあったそうで、衣料品や食器などたくさんの品ぞろえができました。

 前日は、品物の選別と値段つけ、陳列作業などの準備で大変だったそうです。

 今年も開始前からたくさんの参加者がつめかけたため、開場時間を10分早めました。

 玄関前には地元野菜の朝市で新鮮な野菜を求めようと大勢の行列ができていました。私もじゃがいもとさつまいもを買いました。



 3階のバザー会場に入ると、すでに参加者でごった返していました。私もなんとか銘々皿や器を求めることができました。





 人の多さに圧倒されてしまい喫茶コーナーで一休み、コーヒーと手作りケーキをいただきました。

 深沢地区の人口は約3万4700人、65歳以上の人口は9300人を超えますので、高齢化率は26.7%になります。そのうち深沢地区の一人暮らしの高齢者は400人以上います。

 深沢地区社会福祉協議会では毎月一人暮らし高齢者の会食会や配食サービスを行っています。

 今日の売り上げは、その会食会や配食サービスの費用など深沢地区社会福祉協議会の活動資金として活用されます。

 地元のお金が地元の福祉に還元されるということはとてもよいことですね。

健康ウォークと少年野球連盟30周年

2010年11月20日 | Weblog
 みんなで地元の自然に親しみながら歩き、健康づくりを進めようと富士塚ふれあい健康ウォークが20日、行われました。



 富士塚ふれあい健康ウォークは富士塚地区スポーツ振興会が毎年行っている行事で、今年は深沢スポーツ広場から旧野村総合研究所跡を通り、大仏坂切通し、鎌倉山を通る約4kmのコースが設定されました。

 役員の皆さんが事前に下調べをして、安全なコース設定をしてくださいましたが、それでも少しハードな難所もあるようで、面白そうなコースです。

 私は昨年初めて参加したのですが、翌日に筋肉痛に苦しみ、日頃の運動不足を思い知らされました。それがきっかけでジョギングをしたり、体操やトレーニングをするようになり、今年のふれあいウォークをリベンジの機会と楽しみにしていたのですが、残念ながら用事が重なり、参加できなくなりました。



 スタート前の準備体操まではご一緒したのですが、今回は出発する皆さんを見送るだけの参加になってしまいました。



 来年を楽しみにしています。


 一方、鎌倉少年野球連盟結成30周年を祝う会が20日、市内のホテルを会場に行われ、出席しました。
 鎌倉少年野球連盟は昭和55年、小泉純一郎元総理を会長に結成されました。(現会長は松中健治市議)



 以来30年、2千数百人の球児が連盟から育ち、今年のドラフトで横浜ベイスターズから2位で指名された法政大学の加賀美希昇投手や慶應義塾大学の内野手で、東京六大学野球最終週の先月31日、早大の斎藤佑樹投手から初回先頭打者アーチを放った渕上仁選手などを輩出しています。



 今日の司会は、鎌倉在住のシンガーソングライターの松田陽子さんでした。



 松田さんは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を支援するNPO法人「国連UNHCR協会」の協力委員として、チャリティーライブなどを開催。子宮頸がんやうつを克服し、4年前に鎌倉に転居。近隣住民らと交流を重ね、12日に鎌倉で初めて、難民支援のコンサートを行っています。



福祉体験学習

2010年11月18日 | Weblog
 体験を通して障害者への理解を深めようと福祉体験学習が18日、鎌倉市立玉縄中学校の総合的学習「玉縄チャレンジ21」の一環として行われ、1年生178人が、視覚障害者の誘導体験とフロアバレーボールを行いました。

 今日の講師は視覚障害者の活動で中心的に活躍されている木村康洋さんです。木村さんは、市内で鍼灸治療院を開いており、神奈川ライトセンターの臨時職員でもあります。

 始めに自身も視覚障害者である木村康洋さんが講話を行い、視覚障害者と接するときに知っておいてほしいことなどを体験を通して紹介しました。



 木村さんによると、生まれつき視覚障害を持っている人は視覚障害者の10人に1人くらいで、途中失明者の6割は60歳以上で失明しているということです。

 木村さんのように中途で失明した人は説明を聞いて状況を想像することができても、生まれつき視覚障害がある人はそれが難しいなど、一人ひとり状況が異なることを知ってほしいこと、視覚に障害のない晴眼者が視覚障害者と接するときには、声を出すことと名乗ることによって、コミュニケーションがスムーズに進むことなどを教えてくれました。

 また視覚障害者は白杖1本でどこでも出かけることができるが、白杖は腕から下の状況は守れても、上半身はノーガードで、木の枝やトラックのミラーなどにぶつかってしまうことがあるそうです。

 視覚障害者が晴眼者と接する時は、状況の全てを教えてもらうよりも、体より上の状況などガードしにくい部分を知らせてくれた方がよいそうです。

 そのほか硬貨や切符など日常触れる品物を区別する工夫や苦労などを紹介する木村さんの話に、生徒たちが真剣に聞き入っていたのが印象的でした。

 講話の後は体育館に場所を移して、1年生を2つに分け、交代で誘導とフロアバレーボールの体験学習です。

 今日は神奈川県ライトセンター職員と鎌倉市社会福祉協議会、フロアバレーボールの審判や選手の皆さん、ガイドヘルパーさんや誘導ボランティア「虹の翼」のメンバーなど総勢20名ほどが協力者として参加して下さいました。



 フロアバレーボールは1チーム6人で、床上30cmに張られたネットをはさんで床の上を滑るように転がってくるボールを打ち合うスポーツです。

 まず講師の木村さんをはじめとする選手の皆さんが模範試合を披露しました。

 後衛の3人が、声を出しながらサーブを打ったり、相手コートに強く打ち返しますが、その強さに生徒から驚きの声が上がりました。



 前衛の3人はアイシェードをつけており、後衛の3人がプレイしながら指示する声を音を頼りに3回以内にブロックやパスをしながら攻撃しますが、見えない状態なのでボールを押さえて3秒以内にブロックやパスを打つことが基本です。

 模範試合の後、生徒たちが男女に分かれてゲームを体験しましたが、始めのうちは後衛の選手がボールを思った方向に打つのが難しかったり、前衛の選手が停めたボールをどちらに打てばよいのか分からなくなるなど、苦労していたようですが、玉縄中学校の生徒は飲み込みが早いようで、まもなくゲームとして成立してきました。



 講師の木村さんがネット横で指導されていたのですが、まるで見えているように正確に試合の状況を把握されているのには驚きました。

 一方、誘導体験では、2人一組で学校近くのショッピングモール「コーナン」まで買い物学習を行いました。

 まず講師の木村さんが屋外での誘導の仕方を説明してくれました。



 晴眼者が視覚障害者を誘導するときは、視覚障害者の前横に立ち、肩や腕などにつかまってもらい、段差など状況を知らせながら歩くのですが、視覚障害者により、立つ位置やつかまる場所が異なるようです。



 学校からコーナンまで異動する際、視覚障害者役の生徒は始めは目をつむるだけ、途中からアイマスクを着けて歩きました。



 誘導する生徒が、道路の段差や曲がる方向など、丁寧に指示しながら、コーナンに到着。
今日は特別にお店の許可をいただいて店内での買い物体験です。



 目的の場所まで誘導し、目的の品物を選んで手にとったところで視覚障害者役の生徒がアイマスクを外します。



 思った通りの品物にたどり着けたでしょうか。


 
 今日は実際に買い物をするわけではないので、品物は丁寧に棚に戻します。

 生徒に聞いたら、アイマスクでの移動には怖さは感じなかったそうですが、誘導する方は道路の段差や店内の品物など、とっさにどう説明したらよいか少し苦労したようです。

 玉縄中学校の印象ですが、生徒たちがとても素直なことに驚きました。

 校長先生によると複数の小学校から玉縄中学に入学してくるので、1年生のうちに学校の過ごし方やクラスの結束を高める工夫を徹底して身につけるよう指導しているということです。

 そういえば生徒数が多い学校にも関わらず、学年を問わず、来訪者への挨拶が徹底されていましたし、講話や体育館での生徒は話や指示を聞く態度がどの生徒もしっかりしていました。

 玉縄中学校の体験学習「玉縄チャレンジ21」は、今日のように、生徒の成長を見守る地域の多くの方々の支援、協力によって支えられています。

 今日の体験で、生徒の社会への認識は格段に広がったでしょうし、体験を通して学んだことはやがて生きる力へとつながっていくことでしょう。


全体の奉仕者

2010年11月15日 | Weblog
 議会のあり方を検討する議会運営委員会が15日、先週の金曜日に引き続き開かれました。

 検討議題は、前回と同様、議員の責務と倫理です。

 議員の責務の検討の中で、まず議員と議会の違いについて意見が出されました。

 議会は議会全体として首長と対等ですが、議員は複数の議員で構成する会議体の一人に過ぎないのです。

 そして合議体としての議会が自分の意思と異なる結論を出したとしても、議員はそれを議会の意思として尊重しなければなりません。

 議員はさまざまな団体や地域を母体として議員となっています。支持基盤を持たない議員でさえ「無党派層」という、形がなく組織化されない層の支持を背景に当選しています。

 ときに議会としては、議員の出身母体や支持基盤の利益や思惑に反する結論を出すこともあるわけで、そのときに議員は「一部」ではなく「全体の奉仕者」としての行動が要求されるというのです。

 「全体の奉仕者」という表現は、憲法15条の「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。 」という条文に基づくものです。

 ただ地方議員は特別職の公務員で公職選挙法の対象者ではあっても、地方公務員法の対象とはなっていません。

 議員は公務員として全体の奉仕者であることが求められる立場である一方、選挙によって選出された代表者の一人であるわけで、奉仕者と代表者の両方を担っているところが、一般に言う公務員とは異なるところです。あくまでも任命権者は有権者なのですから。

 そこで私は、議員の責務を論じるときに、「全体の奉仕者」と「代表者の一員」の両側面をとらえて論じるべきであると主張しました。

 議会の意思が自身の政治信条や支持母体の意思に反する結論であっても、議員には多数が導き出した結論を尊重し、従うことが求められるのですが、その結論と利害を異にする市民には分かりにくいのが実態です。

 私は議員同士が議論する場を設定して、結論にいたる過程を明確にすることが市民への説明責任を果たす上で必要となるのではないかと主張しました。

 議会において賛成や反対の立場での意見を開陳する場はあっても、議員同士が議論する場は非公式の形でしか存在していません。

 議員同士の議論の場を公式に設定することで、結論に至る過程が形として残すことができると考えます。

 どういう形で議員同士の議論の場を設定するかは、今後の検討で深めていくことになりました。

 次回は議員の倫理規定について、さらに検討していくことになりました。

秋の朝顔

2010年11月14日 | Weblog
小春日和を思わせる土曜日の昼下がり、道路沿いの擁壁に紫色のアサガオがひとむら、見事に咲いていました。



 11月にアサガオ?
 そういえば紫色のアサガオって6月にも見たような気がします。今は1年中咲いているアサガオがあるのでしょうか。

 ちょっと調べてみたら、これは南米原産の「オオバアメリカアサガオ」で、6月から11月ごろまで花を咲かせることがわかりました。



 この花は、園芸用として日本に持ち込まれたもので、夏場の直射日光を遮るために家の前などに植物を植える「緑のカーテン」用に10年ほど前から広がったものが野生化して広がったということです。

 実は強い繁殖力を持っているため、日本の生態系に影響を及ぼす恐れが強いとして、専門家が注意を呼びかけている植物でもあるそうです。

 種はほとんど作らないのですが、葉の根元付近から根をだすそうで、葉が飛んで行った先で根を張るということですし、温暖な地方だと越冬もするそうで、1年で10m以上も成長するそうです。

 そして木々などの表面を覆うように、どんどん成長し、全体を覆われてしまった植物には日光が届きにくくなる。最悪の場合、覆われた植物は枯れてしまうこともあるということが分かりました。

 帰り道の途中、別の場所でも、このオオバアメリカアサガオが花を咲かせていました。
ちょっと心配です。