鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

小中一貫教育全国サミット2010in品川

2010年07月30日 | Weblog

今日は、東京・品川区にある品川区立小中一貫校日野学園で行われた小中一貫教育全国サミット2010in品川に同僚議員4名とともに参加してきました。

小中一貫教育全国連絡協議会主催のこの会合は、今回で5回目となります。

会場の日野学園に着いて驚きました。
入場時には学校の玄関ではなく建物の左側に誘導されました。
そこは品川区総合体育館の入口でした。

ここは2006年4月に日野学園との複合施設として建てられた建物だったのです。

建物の1階から地下2階が総合体育施設で、地下2階のアリーナがシンポジウム会場でした。

このアリーナはバスケットボール2面、バレーボールだったら3面の公式戦が行えるほどの大きな会場です。



日野学園もこのアリーナを使うのかと思ったら別に日野学園の大きな体育館がありました。

日野学園は全国初の施設一体型公立の小中一貫の学校で2006年4月に開校したそうです。
品川区は2003年に小中一貫特区として認定され、品川区の全小中学校が特区研究開発学校として研究を開始しました。

2006年、区立第二日野小学校と日野中学校を合併し校舎を新築した後開校したとのことです。

これまでの6・3制を廃止し、9ヵ年を4・3・2年で分ける4・3・2制を採用し、児童生徒の能力を伸ばし新しい教育を開発していく方針だそうです。

中高一貫教育は私立の学校でかなり定着していますが、小中一貫教育といわれてもなかなかピンとこないものですが、今、全国のかなりの自治体で小中一貫教育の取り組みが行われています。

小中一貫校増加の大きな要因として少子化による児童・生徒の減少が挙げられるますが、それ以上に、中学入学後の中1ギャップにより不登校などが急増していることや、中1ギャップや高校進学という中学前後の課題にはさまれて、今までの6・3・3・4制の教育制度が制度疲労を起こしていることが大きな要因となり、さらには義務教育9年間のありかたをトータルで見直そうということで、全国で取り組みが行われています。

鎌倉市も3年後を目途にモデル校導入をめざして研究が始まっています。

そんなことから今回の会合に参加したのですが、参加者のほとんどは学校や教育委員会関係者のようで、あまり地方議会の議員らしき人はいなかったようです。

今回は「施設分離型小中一貫教育の課題を探る」をテーマに、シンポジウム、講演、分科会が行われました。



小中一貫といっても日野学園のような施設一体型で行うよりも、各地域の中学校区を中心にそこに存在する複数の小学校とともに一貫教育を行う施設分離型がもっとも多く、鎌倉市が目指しているのもこの施設分離型の小中一貫教育です。

これまでの小中連携と違い、同一の教育目標、カリキュラムの連続性、小学校における教科担任制によ授業の導入などにより、9年間の義務教育を行うものです。

しかし、課題は山積です。
まず小学校と中学校では、学校の文化が違うということ。

同じ義務教育課程でありながら、それぞれ独立した教育課程を行っていたため、教師も児童生徒も違う文化を持っています。
この違いが中1ギャップを生んでいる要因でもあります。

それをどうコーディネートしていくか、単純にはいかないようです。

でも今日の分科会で、文化の違いを乗り越えるにはという質問に対し、パネリストから「あえて文化を乗り越えたり、壁を取り去る必要はない。」という回答に、ハッとしました。

文化の違いを、ありのままに、しかしお互いをどう受け入れるのか、つまり小中の現場の人間のコミュニケーションが成立すれば、それでよいというのです。
なるほどと、唸ってしまいました。

中1のコミュニケーション能力の低下が指摘されていますが、まず教師がコミュニケーション能力を発揮していることが、生徒にとってよいお手本となり、学校の風土を生成するものなのですね。

来年は、広島県呉市でサミットが行われるそうです。

地デジ

2010年07月29日 | Weblog

今日は、地元の深沢行政センターで深沢地区内の各町内会長、自治会長さんと深沢地区選出の市議会議員8名との懇談会が行われました。

その直前には、同じ会場で各町内会長、自治会長さんと市長との地域懇談会があり、町内会長さんたちにはダブルヘッダーの懇談会となりましたが、みなさん活発に問題提起がなされ、日ごろの重責の中で、多くの課題に取り組んでおられる様子がわかりました。

冒頭、問題提起があったのは、地デジの問題についてでした。

鎌倉市は、その地形から、地デジに切り替わった場合、約7000世帯が難視聴地域となる可能性があるのですが、おもに鎌倉地域にその可能性が高いことが指摘されていました。

山を挟んで西側にあたる深沢地域のうち、笛田地区の一部600世帯も難視聴地域になる可能性があるとされています。

鎌倉地域は古都保存法により周辺部を囲んでいる山稜部の山上に工作物を立てることができません。
そこで隣の逗子市の山上の中継局から鎌倉市役所の屋上に設置するアンテナに電波を中継してから鎌倉地域に電波を流すという方法が考えられています。

その鎌倉地域と山を挟んで西側にある深沢地域の笛田地区の一部600世帯も難視聴地域になるといわれています。

ところがこの笛田地区内には、NHKのアナログ中継局がすでにあります。
NHKではそれを地デジの中継局に切り替える予定になっていますので、自宅のUHFアンテナを向ければ、NHKの地デジは見られるようになりますが、あくまでもNHKの中継局ですので、民放はみられません。それが推定で600世帯あるというのです。

このNHKの中継局に民放各局の中継局の併設ができればいいのですが。民放側では費用面から600世帯だけのために中継局は設置できないし、NHKも民放との併設は考えていないようです。

代替の方法としては、ケーブルテレビ加入や光テレビに加入するという方法があるのですが、加入時の初期費用に国の補助があるとはいえ、毎月の利用料金がかかってきます。

町内会長さんによると高齢者世帯も多く、国の施策のせいでケーブルテレビなどの毎月の出費がかさんでくるのには、納得できない住民が多いとのことでしたし、市の担当者も「市民にとって理解しにくい話。」と言っています。

こういう時こそ国が補助すべきではないのか、国が音頭をとって民放の中継局の併設を考えるべきなのではないかと思いますし、それが叶わなければ、ケーブルテレビの視聴方法を工夫するなど、家庭の負担の少ない方法をなんとか見出すべきであると考えます。

学校の耐震化

2010年07月27日 | Weblog
文部科学省が今月21日に公表した本年4月1日現在の公立小中学校の耐震調査によると、震度6強で倒壊する危険性が高い施設は、全国で7498棟あり、前年比189棟増えていることがわかりました。

神奈川県内では耐震化率が96.1%で全国で最も高いのですが、それでも震度6強で倒壊する危険性が高い施設が38棟あります。

これは耐震診断(2次診断)を行い、Is値が0.3未満で耐震性がないと判定された建物の数で、未診断や1次診断しか行っていない11棟を除く27棟の自治体別内訳をみると、川崎市が7棟でもっとも多く、次が鎌倉市で5棟(校舎が1棟、体育館が4棟)となっています。

他に横浜市が校舎4棟、平塚市が校舎1棟、体育館2棟、などとなっています。

鎌倉市が公表している3月1日現在の小中学校25校の校舎又は体育館の耐震化状況によると、全106棟のうち92棟について耐震化が済んでおり、耐震化率は86.8%となっています。

耐震化未実施の施設のうち、小学校では七里ガ浜小、腰越小、関谷小の体育館については本年度中に耐震補強工事が行われます。

校舎、体育館ともに耐震化未実施の大船中学については、6年後の完成を目指して、改築工事の計画が進められていますが、それまでの間が危険ですので、グラウンドに仮設校舎を建設して対応する予定で準備が進められています。

これまで市内唯一の木造校舎だった第二中学校は本年度の完成を目指して、現在改築工事が進んでいます。

鎌倉市の場合、本年度の予算措置で行うものが多いのですが、文科省の本年度の予算では、高校無償化の影響で耐震化予算が削減され、これから耐震補強工事を実施しようとする自治体から不安の声が上がっています。

国の補助がなければ自治体だけの予算ではどうにもならない場合が多いのが実情なのに、国の本年度の予算は1682億円で、2007年度以降でもっとも少ない金額です。

08年、校舎が倒壊し、多くの子供たちがぎせいとなった中国・四川大地震のあと、国は特措法を改正して、補助率を3分の2まで上げていましたが、この措置は今年度が最終年度です。
このままだと補助率は2分の1になってしまいます。

来年度予算のあり方について、政府・与党内でさや当てが始まっているようですが、先にマニフェストありの今年の予算のようでは、本当に必要な予算が本当に確保できるのか、はなはだ不安です。

新病院と史跡と訪問介護施設の見学

2010年07月27日 | Weblog

7月26日の月曜日は施設などの見学を3か所行いました。

午前中は、市内岡本に建設中の医療法人沖縄徳洲会の湘南鎌倉総合病院の新病院の見学です。

市内山崎の現病院と市内岡本の新病院周辺に住む市民の有志のみなさん20名ほどと公明党鎌倉市議会議員団の3名で、ほぼ完成しつつある新病院を見学させていただきました。

今月末に引き渡すということで、この段階では建設会社の建物ですが、建設会社の担当者さんと病院の事務局の担当者さんのご案内で、約1時間ほどかけて本館から別館まで、ほぼくまなく案内していただきました。

まず、まるで高級ホテルのようなエントランスに圧倒されました。

1階ロビーの奥には救急対応のERの部屋がならび、時間外の救急外来の部屋がありました。


また売店コーナーはドトールコーヒーのショップや24時間営業のコンビニが入るそうです。

おもに女性が受診するフロアは、木目調のおしゃれなつくりになっており、柱にはドイツ製の照明が据え付けられていました。

エレベーターで14階に案内してくれましたが、加速、減速のストレスのない33人乗りのエレベーターには感動しました。

14階の病棟には、眺めの良い特別個室がありました。
特別個室の料金設定は1日2万5千円だそうですが、安いのではないかと思うほどの充実ぶりです。

普通の個室もゆったりしていますし、一般病室はすべて4人部屋で、かなりゆとりがあります。
4人部屋で、隣同士のしきりはカーテンではなく、キャビネットで仕切られており、個室性の高い作りになっています。

本館から別館に移動すると、そこは医局だったり管理棟だったりしますが、3階の講堂には圧倒されました。

200人以上入れ、視聴覚設備も整っています。

地上15階地下1階の免震構造の本館と耐震構造の別館からなる新病院は、今後最新の設備が整えられ、9月1日から診療が開始されるということです。

参加したみなさんも私たち議員も、各フロアに行くたびに驚きとため息の連続で見学していました。

午後は、大町釈迦堂口遺跡の見学です。
まもなく国史跡の指定が告示される見通しのこの遺跡は、今後公有地化が進められていきますが、今日はこの遺跡の保存と調査、および公有地化を住民のみなさんとともに文化庁に働きかけた公明党の松あきら参議院議員と先の選挙で2期目の当選を果たした浜田まさよし参議院議員が、参加しました。

鎌倉市の文化財課に説明をお願いし、現地権者に立ち入りの許可をお願いしての見学でしたが、猛暑にもかかわらず、山稜部はとても涼しく、自然環境が良好に残されていることに驚きの声が上がっていました。



夕方には、市内のある訪問介護とデイサービスを行っている事業者さんを訪ねました。
定員10名の小規模の事業所ですが、訪問介護も行っております。

運営上の課題や、介護保険制度のありかたの問題など、現場の声をじっくりと伺いました。



消防ふれあい広場

2010年07月24日 | Weblog

今日は、鎌倉消防署深沢出張所(手広)で開催された、消防ふれあい広場に出かけてきました。


連日、猛暑が続いていますが、9時の開始とともにたくさんの家族連れのみなさんが参加していました。

消防署員、レスキュー隊員、救急隊員のみなさんが各体験コーナーで子どもたちにやさしく、手伝ってくれています。

毎年の人気は、はしご車の試乗です。





今回はロープを使ったレスキュー訓練も体験でき、子どもたちがかなりの高さまで往復していました。
中には泣きだす子もいましたが、けっこう楽しんでいる子が多かったようです。


また、煙が充満するトンネルを避難する体験コーナーや、放水体験コーナーもあり、体験コーナーのあり方を工夫してくれているようでした。



AEDの体験コーナーや来年、全家庭に設置が義務化される住宅用火災警報器の紹介コーナーもありました。



日々の任務で忙しい消防のみなさんですが、子どもたちが消防のしごとを知る貴重な広場だけに、ぜひ続けてもらいたいものです。

それにしても、猛暑の中、制服姿の各隊員のみなさんが、一生懸命に子どもたちに紹介している様子は、感動的でした。

エコセンターと花火大会

2010年07月21日 | Weblog

今日の午前中、西岡議員と藤沢市にある湘南エコセンターの見学に行きました。

大石議員も同行したかったのですが、あいにく用事が重なり、私と西岡議員と二人での見学となりました。

ここは藤沢市内の畜産業者が排出する家畜ふんと学校給食やスーパーや市場から排出される食品残さ、そして市内の造園業者が排出する植木剪定枝を発酵させ、堆肥化する施設です。


PFIの手法で藤沢市が土地を借り、資源リサイクル畜産環境整備事業として、国や県の補助金を利用し、施設整備した上で、15年間民間企業に事業を行わせるという施設です。

建設に当たっては、市を二分するほどの議論があったようですが、なんとか稼働していました。

ところが食品残さの回収が目標の51%しか集まらず、また撹拌するスクリュー状の機械がうまく回らないなどのトラブルが続いたため、赤字が続いていました。


今は食品残さの回収が目標の95%に達するなど、改善されてきたため、事業が軌道に乗ってきたとのことですが、代表出資社のゼネコンが撤退を申し出てきたため、現在次の出資者を募っているということです。

今のところ2社が参加意思を示しているそうで、なんとかスムーズな出資社の交代を図っていきたいとの説明がありました。

藤沢市の担当職員からの説明を受けたのち、施設内部を見学させてもらいました。

中で仕事をしていた社員さんはほんの数人でした。

臭いが外部へ出てしまうことに非常に気を遣っておりましたが、私たちが施設に到着した途端、施設の外での臭気に驚きました。
私たちより後に到着した市の職員も驚くほどの臭気だったのですが、その後、見学を終えて外に出たところ、到着時に感じた臭いは施設内部での臭いと違う臭気であったことに気づき、実はこれは隣接するし尿処理施設からの臭いだったと気づきました。

施設を見学しながら、発酵臭と腐敗臭、さらにはアンモニア臭の違いを教えてもらいました。

この施設であってはならない臭いは腐敗臭だそうで、発酵がうまくいかないときに発生するそうです。

この施設で作られる堆肥は、植木剪定材のみから作られる堆肥と違い、牛フンが入っていますので、かなり質の高い堆肥のようです。



建物内部から外に出たときに、外の涼しさにほっとしたのですが、外の気温は34度でした。

34度でも涼しく感じるほど、施設内部は暑くなっていました。

担当職員さんの非常に丁寧な説明のおかげで、施設の状況や課題などがよく分かりました。

ただ、服に着いた臭いにはちょっと困りましたので、帰りに自宅に寄り、服を取り換えて、鎌倉市役所に向かいました。

午後は由比ヶ浜海岸に向かいました。

今日は鎌倉の花火大会の日です。

いつもは8月10日に行っているのですが、今年からは7月21日に変更されました。
今年の8月10日は大潮で満潮になると海岸線が非常に狭くなり、多くの見物客を海岸で収容できない事態となるからですが、県内各地でも海岸浸食がすすんだり、運営資金の不足、警備体制の難しさなどから、花火大会の存続が危ぶまれています。

8月と違い、7月は日の入りが遅く、7時開始でもまだ薄暮にもなっていない明るさでしたが、そのうち夜空にきれいな花火が見えるようになりました。

ただ風がないので、漂う煙が邪魔になってしまい、打ち上げの時間を間隔を空けていたようです。

8月のお盆の時期と違い、今年の見物客数は、いつもよりも少なかったような印象でした。

今年も市の職員や市民ボランティアが警察官や警備会社の人と一緒に警備や誘導、ごみの回収に汗を流していました。




私は、海岸入口での誘導係のお手伝いをさせていただきました。


入場口を閉鎖するまで声を枯らしたのち、ちょっと時間をもらって持参したカメラで花火を撮影してみましたが、三脚がないので、なかなか難しく、満足に撮れたものはあまりありませんでした。
唯一撮れたのがこの1枚でした。



不登校のこと、性教育のこと

2010年07月14日 | Weblog

今日の午前中、鎌倉市教育委員会7月定例会が開催され、傍聴してきました。
先月行われた鎌倉市議会6月定例会で、欠員だった教育委員の選任が承認され、新たに就任した教育委員さんが初めて出席しての教育委員会でした。

今日の議題では、教育委員会が新たに作成した「不登校の予防と対応ハンドブック」の発行及び配付について報告がありました。

不登校がなかなか減らない中で、現場の教師がどのように対応したらいいかを解説したもので、平成16年に発行したものを現在の状況に合わせて改定したものです。

これは全教職員や関係機関に配布されます。

ハンドブック配布の効果を測るのは難しいですが、現場の先生方がどう対応したら良いか、予め把握しておくことは大事なことであろうと思います。

私自身も、不登校の相談を何件か受けていますので、不登校の予防は切実な問題です。

生徒本人の問題というよりも、教師を含めた周囲の環境に問題があることが多く、その中で無理に登校させることの危険もよくわかります。
それだけに、そうなる前に何とかできなかったのかと思うことがあります。
保護者向けの不登校予防ハンドブックを作成することも必要なのではと思いながら傍聴していました。



閉会後の懇談で、子宮頸がんワクチン接種の話から学校での性教育のあり方へと話題が広がりました。

学校現場における性教育は、どうしても学習指導要領に基づいて行われるため、極めて形式的な内容にとどまりがちです。

いや、とどまらなければならないものかもしれません。

しかし、性感染症のまん延や性に関する情報の氾濫は、大人の想像以上であり、自分の青春時代の価値観で判断していては、方向を誤る場合があります。

思春期に恋をして、お互いの気持ちが高まる中で、性行為に及ぶことは少なからずあると思います。

しかし、そのとき男子の側の論理と女子の側の気持ちにずれがあるのも確かです。

男子の側の話を聞いてみると、性行為そのものに興味があり、そうなってしまうことが多いのに対し、女子の側の話では、相手に対する恋愛感情が優先され、相手との一体感を求めて行為に及ぶことが多いように思います。

どちらが正しいとか誤りであるとかいう議論は、成り立たないのかもしれませんが、そのことにより、妊娠や中絶といった悲劇が起こっていることは後を絶ちません。

私は避妊や性感染症に対する知識は、まず男子が持つべきだと思います。
男子が性行為において、避妊具を使用しないことに満足感や征服感をもつような風潮は、排していかなければならないでしょう。

ましてや子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウィルスは男子によって感染するのですから・・・

ところが学校で避妊具の使用を教えることすら嫌悪感をもち、性教育の実施に反対する大人も存在します。

まずは、学校と保護者が性教育のあり方について、ともに学習すべきでしょう。
性教育は周囲の大人の合意形成の上で、生徒に教えるべきであると思います。

私は、真実をありのままに教えるべきであるという性教育のあり方には反対です。
赤裸々な性教育は、思春期の子供たちが、初めて知ることに子どもがショックを与え、性に対する嫌悪感を植えつけたり、トラウマを形成しかねないからです。

かといって、文字通り「教科書」どおりの性教育では、現実に子どもの間に氾濫する性情報に対して、なんの防波堤にもなりえません。

まずは性教育を行うための環境作りがなければならないと思います。

ですから性教育のあり方に対しては教育委員会が及び腰では始まりません。
積極的、かつ慎重に取り組むべき大事な問題であると思います。

夏の陣

2010年07月12日 | Weblog
第22回参議院選挙が終わりました。

私たち公明党が必勝を期した3選挙区(埼玉、東京、大阪)は、議席を死守できました。

比例区では6議席にとどまってしまったことは本当に残念ですが、公明党神奈川県本部として全力で当選を目指した浜田まさよしさんが当選を勝ち取ることができました。

応援していただいた多くの方々に感謝の思いでいっぱいです。

国政選挙となると、常に二大政党制を念頭に置いた報道がなされがちですが、今回は、みんなの党の躍進や、多くの新政党の登場など、第3極のあり方にも注目が集まったような気がします。

そんな中、私たち公明党の得票の様子を見ていると、老舗の第3党としての存在感が示せたような気がします。

次へのステップへつなげなければならないと思いました。

それにしても、民主党の迷走ばかりが目立った選挙でした。
多くのマニフェスト違反、政治とカネの疑惑隠し、普天間問題の迷走ぶり、突然の首相辞任、そして唐突な消費税10%発言。
たくさんの議員がいる民主党ですが、常に一人の発想で党を動かそうとし、それが迷走、暴走になっているのではないかと思います。

他の多くの議員、とりわけ地方議員の困惑ぶりは、私でも見てとることができました。

菅首相は、勝敗ラインを改選54プラスアルファと掲げたわけですが、10議席も及ばない大敗ぶりでも、本人を含む執行部体制を変えないようです。

せめて幹事長や選対本部長など選挙対策責任者は、結果の責めを負うべきではないかと思ってしまうのですが・・・。

今回の選挙で、公明党は「クリーンな政治」「声の届く政治」「新しい福祉」を訴えて戦いました。

その根底には3000人を超す地方議員とのネットワークがあります。

このネットワークを生かし、公約の実現、政策の実現に取り組むことが、ご支援いただいた多くの方々にお答えすることであると決意しています。