鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

惜別の春

2010年03月31日 | Weblog

年度末最終日の今日の鎌倉市役所は、退職される人と明日からの新体制への異動のために、いつもと違う空気が流れていました。

今日は、逗子市議選の事務所の後片付けなどで、逗子市に出かけたりしながらも、鎌倉市役所に顔を出して、退職される職員さんに挨拶したりしました。

38年間勤め上げましたと、感無量の思いでお話して下さる方や、肩の荷が下りるとほっとされる方もいましたが、それぞれが人生の半分以上を鎌倉市の行政にささげただけあって、その表情に重みがありました。

この5年間でも、さまざまな事案で質問したり、議論したり、また教えていただいたりとずいぶんお世話になった方々が多く、惜別の思いがします。

玄関では、それぞれの部署で退職される部長さんをお見送りする光景も見られました。

退職なさる皆さん、お疲れ様でした。

そして各部屋では、明日からの人事発令に備えて、机の異動などが行われていました。

桜が次々と開花していく中、新年度のスタートです。

鎌倉市役所として、先輩たちが築いてきたものを継承しつつ、新しい発想と工夫で、市民から信頼される鎌倉市の行政を作り上げてもらいたいものです。

逗子市議選が終わりました。

2010年03月29日 | Weblog

28日の日曜日、任期満了に伴う逗子市議選が投開票され、新議員の顔ぶれが決まりました。

公明党からは田中英一郎氏と高野のりこさんの2人が、それぞれ2期目と3期目に挑戦し、10位と4位で当選しました。

前回より定数が二つ減り、25人が定数20を争う選挙となりました。

投票率は51・46%でしたが、前回が54・35%でしたので2.89ポイント下がりました。
これは過去最低を更新したということです。

午前中の出足は良かったようですが、午後からは寒さが厳しくなったせいか、投票率が思ったより伸びませんでした。

結果は現職15人、新人5人が当選し、うち女性議員は7人でした。

党派別でみると公明2人、民主2人、自民2人、共産2人、みんな2人、神奈川ネット1人、無所属は9人でした。
みんなの党は推薦候補1人も当選し、擁立した候補全員が議席を獲得しましたが、民主は推薦候補が落選するなど厳しい結果に終わりました。

選挙戦で、本来は大きな争点となるはずの米軍池子住宅地区の追加建設問題や総合的病院の整備など地域医療のあり方などについて触れる候補は少なく、今年の夏に参院選を控えているために、国会議員や現職閣僚が連日応援に入るなど、国政を意識した選挙となっていたようです。

駅頭での演説ばかりを行っている政党候補が何人もいた一方、市域全体には選挙ムードが伝わっていないような感じもしました。

鎌倉と同じように、国政選挙と違って、市議選には市民の関心が向けられていないようです。

私の応援した田中英一郎氏は、高齢化率27%を超える逗子市において、高齢者の生活を守ることを中心に、自らの実績と今後の逗子市のあり方を強く訴えました。

誠実な人柄に共感の声が届くなど、地道な選挙を展開し、後半はかなり手ごたえを感じました。

全体の感想としては、パフォーマンス重視の選挙を繰り広げる候補が多いという、昨今の風潮を反映した選挙だったなと思います。

いずれにしても懸案山積の逗子市にとって、今回の新しい顔ぶれでどのような議会となるのかと思うところですが、公明党の2人にはぜひこれまで以上に活躍してもらいたいものです。

何はともあれ、二人とも元気に当選できたことに喜ぶとともに、支えてくれた支持者の熱い支援に感謝の念でいっぱいです。

鎌倉市一般会計予算修正案が可決されました。

2010年03月25日 | Weblog
鎌倉市議会は今日の本会議で、平成22年度年度一般会計予算案に、私たち公明党など4会派が共同提案した3つの事業の経費を加える修正案を可決し、その後、修正部分を除いた原案も可決し、成立しました。

当初予算案が修正されるのは、鎌倉市議会では初めてとのことでした。
当然、私も初めてで、4会派の話し合いで、予算委員会中に並行して、修正すべき事業について検討したり、財源の手当てを模索し、さらには修正に伴う歳入・歳出の組み換えまで行いました。

手分けをしての作業でしたが、提案理由の説明を作成する中で、なぜ修正が必要なのか、その根拠を明確に文章化することの大変さを経験しました。

議案を作成する中で、議会事務局の書記さんたちにも応援をお願いして、予算の修正議案としての体裁を整えたり、言葉づかいの正確さに注意を払ったりなど、とても勉強になりました。

考えたら、いつもは行政側から提案される議案の内容を審査する上で、細かい表現にこだわって解釈を求めたりしていますが、いざ提案する側に回ると、行政側の苦労がよくわかりました。

議会議案で意見書を提案するときなどで、総員の賛成を得られるよう文章を作成することは何度も経験していましたが、今回のように予算議案の修正の提案は、少し勝手が違いました。

また採決の手順も、まず修正案の可否を採決し、可決された場合は、つぎに修正部分を除いた予算原案の可否を採決するというのも初めてです。

もし修正案が否決された場合、次に修正前の予算案が採決されますので、この場合、私は予算に反対しなければなりませんでした。

予算が否決されると、新年度は経常経費に限定された暫定予算となりますので、新年度の市政運営に大きな影響が出るところでしたので、なんとか修正案を可決させなければならないぎりぎりのところだったのです。

修正案には、提案した公明党、鎌倉みらい、新かまくら民主の会、共産党の4会派12名に無所属の3名の合計15名が賛成し、民主党、神奈川ネット、鎌倉無所属の会と無所属の2名の合計12名が反対しました。

提案した4会派だけでは過半数に至らず、無所属議員の動向が注目されていました。

修正後の予算総額は約579億2050万円。
財源には、予備費を削減して充当したため、総額に大きな変更はありませんでした。

賛成討論には公明党の西岡幸子議員が立ち、漁港整備800万円のほか、バスベイ(路線バスの乗降レーン)整備600万円と高校奨学金支給制度700万円の修正の必要を訴え、とくに鎌倉漁港整備事業では盛り込まれる予定だった基本構想の策定費用の復活について、これまで検討してきた期間と経費を無駄にしないために、基本構想策定を進めるべきと主張し、バスベイは歩行者の安全確保や交通渋滞解消のために不可欠な事業であること、高校奨学金では、高校授業料の実質無償化が10年度から実施され、給付理由がなくなるとして、市が経済的な事情で高校への修学が困難な人への給付の廃止の方針を決めていたのを、今後、授業料以外の修学費用を助成するため制度を残すべきとしました。

西岡議員は、さらに、松尾市長があまり乗り気でない山浄化センターバイオマスエネルギー回収施設の整備は、待ったなしの地球温暖化対策や、環境対策、さらには市民の快適な日常生活を支えるために必要な事業であるため、市長はもっと積極的に推し進めるべきであることを強く訴えました。

松尾市長のみならず、議会にとっても初めてづくしの予算修正でしたが、なんとか可決成立でき、安心しています。

それにしても、修正案に反対しつつも、修正案可決後の予算案(修正案を除いた部分)に賛成した会派や議員が多かったのですが、その理由が、私にはよくわかりませんでした。
単純に考えれば、予算原案に賛成で修正案に反対した場合、修正後の予算原案には反対する立場になるでしょうに・・・

小学校の卒業式

2010年03月19日 | Weblog
今日は、市内の各小学校で卒業式が行われました。

私も地元の小学校の卒業式に出席させていただきました。

この小学校では2クラス41名の6年生が、晴れて卒業式を迎えました。

会場の小学校体育館の入り口では、毎年、早咲きの「玉縄桜」が文字通り卒業に花を添えています。

卒業証書授与では、一人ひとりが思い出や抱負を述べてから、校長先生から卒業証書を受け取ります。

それぞれが自分の思いを素直に、そして立派に述べていました。

友だちとの出会い、修学旅行の思い出、サッカーや野球に打ち込んだ6年間、病気を乗り越えて命の大切さを知ったことなど、聞いていて一人一人の小学校生活が目に浮かぶようでした。

来賓として出席されていた教育長も、式辞でそれぞれのスピーチを聞いての感動を述べられていましたが、他の来賓も同じような感想を抱いたのではなかったでしょうか。

また、とくに今年は在校生と卒業生の合唱が見事でした。

声量も豊かで、美しいハーモニーでしたし、とくにピアノの音がきれいに響いていたのが印象的でした。

式の終わりに在校生が合奏で卒業生を送り出すのですが、その演奏も見事です。

先生たちが一生懸命指導された成果でしょうし、うまく演奏しようというのではなく、卒業生のために、心を込めて演奏しようという気持ちが伝わってきました。

そして、この小学校の校長先生も今年の卒業生を送り出すのを最後に、ご退職なさいます。

校長先生は、式辞の中で、ご自身の無二の親友についてのお話をされました。

その親友は中学校卒業後、集団就職で上京、そして21歳の若さで職場でなくなってしまったこと。
キャッチボールをするだけで心が通じ合うほどの親友だったそうです。

校長先生は、淡々と述べられていましたが、伺っていて、校長先生の心の中にその彼は今も生きていると感じました。

私自身も、2年前、大学時代の無二の親友が他界してしまいましたが、毎日、彼の存在を思い出さない日はないだけに、深く感じ入りました。

今日の卒業生も、ほとんどが友だちの存在の大切さを述べていました。

「友人」について、深く考えさせられたすばらしい卒業式でした。
式を終えたのち、来賓の皆さんも口々に今日の卒業式の感動を述べられていました。

6年生のみなさん、ご卒業おめでとう。
そして、校長先生、長い間お疲れさまでした。

予算修正

2010年03月19日 | Weblog

鎌倉市の来年度予算案を審議してきた予算特別委員会は、最終日を迎え、松尾市長に対する理事者質疑のあと、4会派から3つの事業について予算の修正動議が出され、採決の結果、修正案が可決されました。
修正案は、他の議案とともに25日開会予定の最終本会議で改めて採決されます。

修正案を提出したのは、公明党をはじめとする4会派で、提案説明は公明党の西岡幸子委員が行いました。

修正案では、鎌倉地域の漁港建設の基本構想策定の経費と、2か所のバスベイ(バス停付近の歩道に切り欠きを作り、バスが止まっても交通に支障をきたさないようにしたバス停留所)の整備の復活、および廃止を打ち出していた高校生への奨学金制度の3つの事業です。

鎌倉地域の漁港建設は、漁港のない海岸で漁業を続けている漁業従事者の長年の悲願であり、やっと市の実施計画事業として動きだしたところでしたが、松尾市長の予算案では予定していた基本構想策定への予算が盛り込まれていませんでした。
修正案では、これまで長い時間をかけて検討してきた漁港整備計画を一度凍結すると、次に動き出すまでにさらに長い時間と経費がかかることから、基本構想の策定を止めるべきではないために800万円計上すべきであるとしました。

バスベイの整備は、新年度の整備を予定していたものの、今回の予算案で削除されていた西鎌倉の鎖大師入口バス停と、玉縄の児童公園前バス停の2か所の整備にかかる予算で、2か所とも民地の買収の必要のないバス停だけに比較的整備がしやすいにもかかわらず、凍結されていましたが、バスベイの整備は歩行者の安全確保と交通渋滞緩和のために必要であることから600万円の予算を復活すべきであるとしました。

また高校生への奨学金制度は、新年度から国が高校授業料無償化を予定しているため、高校の授業料相当の支援をしていた鎌倉市の奨学金制度はその目的を終えたとして廃止を打ち出していました。
しかし、高校に通うには授業料以外にもさまざまな経費がかかることから、経済的理由で就学困難な家庭を支援する制度は残しておくべきであるが、厳しい財政事情も勘案して、例年の3分の1程度の700万円の予算を計上すべきであると主張しました。

また合計約2100万円の修正案の財源は、5000万円の予備費から充当するとしています。

今回の予算案では、厳しい財政事情の中、削減・凍結が多く、また新市長の方針による変更もありますが、まちづくりの長期的視点と安全安心の視点、さらには高校生の就学支援の視点から、せめて3つの事業は復活すべきであるとしました。

この修正案は委員長を除く9人の委員のうち5名が賛成し、可決されました。

この審査結果は最終日の本会議で報告され、改めて採決されます。

卒業式

2010年03月12日 | Weblog
今日は、市内の各市立中学校で卒業式が行われ、私も地元の中学校の卒業式に行ってまいりました。

晴れの門出を祝うかのような春めいた一日、141名の3年生が卒業式を迎えました。

3年前、小学校の卒業式で見送ったばかりだと思っていた彼らが、今日は中学校を卒業します。

たくましく、また大人っぽくなった姿に、成長の証が見てとれました。

校長先生は、3年前彼らが入学した時に約束した「健康と知性、真理と平和」という学校の教育目標を、もう一度確認し、その目標にどれだけ近づいたか、また今後彼らがさらに自分の目標として究めていくことを望まれました。

毎年、圧巻の合唱で締めくくられる卒業式。

今年も感動の歌声が体育館に響き渡りました。

大銀杏

2010年03月10日 | Weblog
今日、未明に鶴岡八幡宮の石段脇にそびえていた大銀杏が倒れてしまいました。

鎌倉幕府三代将軍実朝を暗殺した公暁が隠れていたという伝説の大銀杏で、県の天然記念物に指定されていたもので、八幡宮のシンボル的存在だったために残念ですね。

ゆうべの低気圧の接近に伴う強風の影響だということです。

高さおよそ30メートル、幹の周りが6.8メートルもの巨木で、根元から40~50センチくらいの高さのところで折れてしまったそうです。

鶴岡八幡宮にとってはご神木ですので、衝撃は大きいものがあると推察します。

なんとか復旧できないのかなと聞いてみましたら、中は大きな洞(うろ)となっており、復旧は難しいようです。

ご神木が倒れて、人目にさらされるのは忍びないということで、覆いがかけられるそうです。

でも樹齢800年とも1000年とも言われるこの大銀杏。
本当の樹齢はどれくらいのものだったんでしょうね。

腹立たしいこと

2010年03月08日 | Weblog

明日、予定していた市内小学校3校の体育館耐震改修工事の入札が中止になりました。

先週の金曜日に「市長への手紙」に「談合情報」とする文書が入っていたためで、契約担当の課で対応を協議し、明日の入札を中止し、改めて公告し直すことになりました。

その文書は封筒にも文書にも発信者の記載は一切なく、案件ごとに、落札予定と思われる業者名や金額が記載されていたそうです。

担当課が、入札予定業者5社に対し、この談合情報について内容を確認した結果、5社とも談合の事実はないとの回答がありましたが、今日の午後、選考委員会を開催し、入札を中止し、改めて公告し直すこととなりました。

これが本当に談合なのか、それとも第三者による入札妨害なのか分かりませんが、一日も早く学校体育館の耐震改修工事を進めなければならないこの時期にと、腹立たしい限りです。

今日は、横須賀に用事があり、車で134号線を往復したのですが、帰り道、材木座海岸にある公衆トイレが目に入りました。

市役所に戻ったら、その材木座海岸の公衆トイレで、排水側溝用のステンレス製のふたが盗まれたという報告を聞きました。

盗まれたふたは10枚ほどで、女子用トイレが全部と、男子用は一部がなくなっていたそうです。

被害金額は約37万円もするそうです。
ステンレスは高いんですね。
ですから盗難防止のために、金具で連結していて、1枚だけでは取り外せないようにしていたのですが、その金具ごと盗まれたそうです。

市の観光課では、とりあえず板でふさぐそうですが、それにしても腹立たしいこと限りない!


津波警報への対応

2010年03月01日 | Weblog

チリの地震の影響による津波警報で一日が過ぎました。

気になる地域に連絡を取りつつ、状況を見守りました。

葉山町は朝早くから、逗子市も午前中から警戒態勢をとっていました。

鎌倉市は11時30分に対策会議ですって。
避難所開設も午後に入ってからでした。

これって、どうなんだろう。

津波については、かなり早くから影響があることが予想されていたのに、と思いました。

午前中から、腰越の海岸近くに住んでいる方と連絡を取りつつ、近所の高齢者をどう避難させるか相談していたのですが、市の体勢がなかなか決まらず困ってしまいました。

コールセンター設置といっても、市民にどう周知するんだろうと思いましたし、鎌倉市防災情報メールにいたっては、「津波の津波警報が発表されました」って、訳の分らんメールが配信される始末です。

ちょっと怒っています。